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2011年4月

車海老

 アシスタントをしていたえっちゃんが車海老を持って来てくれた。「かずさん、海老好きでしょ。いっぱい食べてくださいね」。何とも可愛いやつだ。

 では早速!と箱をあけたら、何やらゴソゴソ、モソモソ。おがくずの中で生きた海老たちが動いているではないか…。ひょえ〜!とても触れず箱ごと冷蔵庫の中へ。一晩そうやっておいて、静かに息をひきとってもらうしかない。合掌。

 翌日、お通夜もすませたことだしと、海老フライをしてちゃんと葬ってあげようと海老を取りだそうとしたらゴソゴソゴソゴソと音がする。ぎょっ!まだ生きてる…。

 思えば…生きてる者を見殺しにするなんて私は私は…と自分を責め、「助けなければ…」とはっと思い、ボウルに水を入れながら、「えーと、海老は淡水魚じゃないよね。海にいるよね。となると塩水だろうか…」と独り言を言いながら救護した。

 数匹は瀕死の状態だったけれど、ピチョンピチョンと跳ねる元気なやつがいた。『海老蔵』と命名してあげる。「がんばれよー!」と声をかけながら、ボウルから飛び出すとまずいのでホテルから持ち帰ったシャワーキャップをかける。隣で母が「海老蔵が息ができんといかんので穴ばあけてあげなっせ」と世話を焼く。

 海老フライは食べたいが、なんだか『海老蔵』に情が移ってしまい、このまま無事に育ってくれればと願う私なのだった…。

みんな眠っています。指でつっつくと跳ねます。お・や・す・み。

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パリ

 ラベンダーのアロマの香りに包まれながら、ひととき旅をしているようだった。南仏の古都、エクサンプロブァンスの街にふりそそぐ教会の鐘を聞いたようだった。

 山鹿市にあるモラト佳代子さん(カーコさん)のお店『ディファレンス』にお邪魔してきた。不調だった私の顔色が悪かったので心配してくれたカーコさん。
 それにしても、たった1枚のドアで南仏につながっているようなお店は、まさにドラえもんのどこでもドアのようだ。その匂いと色、影、香り、南仏の旅のことがすぐさま思い浮かばれて、どうしようもなくまた行きたくなる。

 古い建物はお父様からゆずられたものだという。中庭の椿もダイコンの花も、まるでプロヴァンスのどなたかのお家に植えられているようだ。

 プロヴァンスの中でもエクサンプロブァンスとアルルが大好きだ。凜とした古都の佇まいを見せるエクサンプロブァンス、可愛らしい人々の暮らしをのぞかせてくれるアルル。いずれの街も普通の営みを見て歩いたことだった。そこにあった暮らしの匂いが『ディファレンス』にも同じように漂っている。なんとステキなお店なのだろう。

 バラの大皿を見つけてたので、早速買い求めてきた。

1jpg さりげなく飾られたアンティークのシャンパングラス。

4家具、建具など南仏から取り寄せたもの。来歴の知れないアンティークには、それらに携わった方々の物語がひめられていて、想像をかきたてる。

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プティ・パリ

 このところ普段の仕事に加えて、悲しいお別れやら『SUZU』の開店やら、イベントやらで倒れそうに…。ついに体が動かなくなってしまったので珍しく点滴を受けた。

 「疲れでしょうね」と診断。ゆっくりする暇もなく月曜日は取材。こういうときはおいしいモノを食べるに限る!とつたよさんのお店『プティ・パリ』で好物のフォアグラを食べてきた。車海老とマンゴーの前菜も最高においしかった。

 勝也さんに「おかげで生き返りました!」とお礼を述べる。疲れまくった顔をした私にマダムつたよが「お前、だいじょーぶか!」といつになく心配してくれる。実はとっても優しいんだ、マダムつたよ。大好き!

 プティ・パリのおいしいご馳走を食べたらまたまた元気に。さぁて、今週も張り切ってまいりますわよー!!

車海老とマンゴーの前菜。海藻との味覚のバランスは最高!さっすが、勝也さん!!

これこれ、これでんがな。おいしいおいしいプティ・パリのフォアグラ。ペロリとたいらげた。

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開店!感謝、感謝。

 おかげさまで『SUZU』が無事開店!開店当日、たくさんの方々にご来店いただき、本当に本当にありがとうございました。

 わいわいゲラゲラと、あちらこちらに笑いの華が咲き、心がいっぱいになりました。忙しい中足をお運びくださったみなさま、心づくしのお祝いを寄せていただいたみなさま、大変ありがとうございました。

 今後とも、『SUZU』を末永くよろしくお願いいたします!!

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「スタイル7ビル」4Fにオープンした『SUZU』です。小粋な雰囲気のお店です。

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私が書いた原稿用紙がディスプレーされてあります。恥ずかしい…。

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私作のコピーのコースターです。種類は10種類。お持ち帰り自由です。

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意匠家・永井直美さんと、熊本の女帝中川ひとみちゃん。ありがとう。

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たくさんのステキなお花をいただきました。感謝。

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NHKの工藤君と、熊本のスタイリストの第一人者山野蕗子さん。

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みほちゃんとジェイ氏。カナダから、いらっしゃ〜い!!

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上田兄、英太郎、空間デザイナーの藤木さんに囲まれた母、節子。

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英太郎の大ファンの永井直美。念願の出会い。

Photo_7 クライアントの皆々様。お忙しい中、ありがとうございました。

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英太郎、松永壮のやんちゃ組。

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おおのゆみこと山野蕗さまにお悩み相談するカバ。

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お別れ…

 愛してもらった人が亡くなるのは悲しい…。ゆうべ、優しかったおばちゃんが逝ってしまった。コロコロとよく笑う人だった。肝っ玉母さんだった。

 死に化粧は美しかった。二度と口をきかないおばちゃんに、普段と変わらないように声をかけながら笑ったり泣いたり。いっぱい愛してくれてありがとうと何度も言った。
 天国でこれからも見守っていてくださいね。


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艦砲射撃

 上天草市大矢野から連絡船に乗って湯島に行って来た。島原と大矢野町のちょうど真ん中にある離島だ。おおよそ500メートルの一帯に島民の方々の住居があり、元気なおじいちゃんおばあちゃんと猫がいっぱいいる島である。

 車ではいけないので、上陸してからは歩き。一日、ほんとによく歩いた。みなさんあけすけな方々ばかりで、あっちで笑ってこっちでゲラゲラ。いい触れあいだった。

 今、県内は市町選挙のまっただなか。湯島は上天草市の中に入るが、ここにも選挙カーはやって来るのだろうか…という疑問がわく。フェリーはないので車でやって来るのは無理だろう…、とすれば『選挙船』。そんなのありなのかい…?

 山のてっぺんの畑から戻ろうとして坂を歩いて下っているときだった。海上から何やら大きなスピーカーからの声。耳をすますと市議選の遊説。おお!選挙船ではないか!
 「船の上の皆様方〜、島の皆様方〜。●●●をどうぞ、よろしくお願いいたします!」と叫んでおられる。編集長が「まさに艦砲射撃だ」と言ってみんな大笑い。

 島の様子はというと。別段何も変わらず、港を牛耳る猫たちがエサを探してふてぶてしく歩きまわったり、発泡スチロールの箱に入って昼寝をしたり、ひなたぼっこしながらあくびをする姿が。この島ではいかなる艦砲射撃も通じないのだ。

 何ともほのぼのとした時間が流れる湯島。今度はお弁当をこしらえて、ブラブラと日長一日潮風に吹かれて過ごしたいと思ったことだった。

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碧い海原を蹴立てて渡った湯島。ここはある意味、治外法権の島である。

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艦砲射撃があっても、ゴロゴロとお昼寝中。

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のんびりとひなたぼっこ中。

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港でエサを物色中。

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もうすぐです

 いよいよ今週金曜日、三年坂の『スタイル7ビル』の4Fに、季節料理と串揚げの店『SUZU』がオープンします。
 これといってお手伝いも十分にできないまま、あっという間にオープン。すごいものです。オープンの3日間は私もお店に立ってお客様にお礼を申し上げるつもりです。

 このブログを読んでくださる皆様のご来店、心よりお待ち申し上げます。

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どれも、ほんとにおいしいですよー!!『SUZU』。

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南風の吹く日

 牛深ハイヤを見に出かけた。写真家のモリケンのプロジェクトに参加させてもらっている私は、今、牛深を舞台にした小説を書いている。だから、牛深ハイヤは絶対見ておきたいと、土曜日の午後から片道3時間以上もかけて牛深を目指した。

 夕方の総踊りまで少し時間があったので砂月海岸や小森海岸、ハイヤ大橋、加世浦地区から船津へと回ってみた。物語を書いているとこの辺りの風景が頭から離れず、久しぶりに来たというのに、毎日見ているように思えてならない。
 もっともっとスケッチしたい場所はいくらもある。願わくば、長く滞在していろんな場所をスケッチして歩きまわりたいくらいだ。

 かつて牛深はNHKのテレビ小説『藍より青く』の舞台になった。かの山田太一氏が脚本を手がけた。残念ながらドラマはNHKアーカイブには残っていないそうだが。牛深は物語を秘めている。人々は普通に暮らしているように思えるけれど、独特の街の匂いが物語を連れてくるのである。

 夜の総踊りを見ながら、踊る人、見る人、踊りの最中にも自分の店を切り盛りする人、海岸を散歩する人、軒先の猫たち、波止場で揺れる船、恋人たち、店を抜け出して見物する商店街の人たち、いろんなドラマの縮図がそこにあった。

Dsc_0399_2 一般の人たちも参加できる。踊りの手ほどきを受けて、みんな楽しそうに踊り歩く。

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大漁船が練り歩く。船の上からは紅白の餅が投げられる。紅白1個ずつゲット。

2jpg 保存会の方の踊り。小さい頃から踊ってらっしゃるからだろう、リズムと音楽が身体の細胞のひとつになっている。

Jpg 『トタン屋根のケーキ屋』の荒本さんを発見。なんでも15時間かけてやって来たのだとか。信じられない…。牛深の野球チームの方と深いご縁があるらしい。ビールを飲んでたくせに、カメラを向けるとこのポーズ。「かずこさんが来ると、牛深がパリに見えます」。いつものお決まりの歯の浮いたようなご挨拶。牛深の人たちに囲まれて実に楽しそうだった。

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そおっと、そおっと

 午前中いつもネズとタロちゃんは日光浴。ねずちゃんはフェンスからお顔を出して、ご近所のおばちゃんやおじちゃんになでなでしてもらいます。

 が一方のタロちゃんは人見知りがはげしく、社交的なネズとは違って、いつもフェンスの穴のどっからかのぞき見をしています。

 と、近所の子どもたちが釣り竿をもって魚釣りに出かけて行きました。「わーい、わーい」。子どもの声だけにはするどく反応するタロちゃん、そぉっとそぉっと、フェンスの下からのぞき見。遊んでもらえばいいものを…。

子どもたちの声に反応して、フェンスの下からのぞているタロちゃん。

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ミモザ

 この季節、鮮やか黄色の花を茂らせるミモザ。ずいぶん前に直径7ミリほどの茎で高さが50㎝くらいのものを買って植えているけど、大きくなるまでは時間がかかりそう。

 大きなミモザが欲しい。パーッと木々のあちこちに元気カラーの花をつけるミモザがほしい。ユーカリとオリーブも欲しい。椿の花も予約してきた。

 このところ、花をつける樹木が欲しくて欲しくて。先日、花桃を駐車場に植えてもらったばかりだけれど。花咲婆さんに私はなりたい。

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ミモザ。アカシアの花ともよく似ている。アカシアにも花がきた。けれど、まだ50㎝ほどの高さ。早く大きくならないかなぁ。

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原風景

 数日前、湯布院に行って来た。久々ゆっくりとして、美容液のようなお風呂に何度も浸かってきたら、痛かった左の腕がなんともなくなった。

 いつも『二本の葦束』から一歩も出ないけれど、今回は珍しく街まで出てみた。実は街中は嫌いだ。人がうじゃうじゃいて、全国の観光地にあるようなお店しかないから。

 昔の湯布院は違った。まだお店は少なく、パン屋さんや酒屋さんが数件あったくらい。小川にはクレソンが自生していて、その様もステキに映った。
 由布岳を仰ぎ見ながら、のんびりとした牧歌的な風景の中を散歩したりして。小さな美術館に立ち寄ったり、洒落たカフェでお茶をした。時間がゆっくり過ぎていた。

 今の湯布院はせわしい。人も多いけれど、余計な物があふれすぎている。前述のように、京都の嵐山、清里、小樽、などの観光地にある同じ店が軒をつらねていて、あれでは湯布院にわざわざやって来る意味がないと思う。

 今回もげんなりして、車に戻ろうとして小川に目をやると、クレソンが自生していた。誰も気をとめないけれど、クレソンはちゃんと芽吹いていた。
 それは私の湯布院の原風景なのであった。

Photo昔は、この小川の流れをのんびりと眺めながら歩いたものだった。春のクレソンは今年もちゃんと芽吹いていた。

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お知らせです!!

 ステキなお姉様分のちかさんが営むライブハウス『BAHIA』(上通り並木坂入り口から国道3号へ向かう路地の2階にあるお店)がプロデュースするリサイタルのお知らせです。

 ルシアン・タチャン氏のソロリサイタル『馬鹿者のためのレクイエム』が行われます。切なく流れるメロディーと仏語の響き。愛と哀しみを謳う感動的なステージです。
 ライブの期日は4月17日(日)。上通りのバトルステージで開かれます。6時半会場、7時開演です。入場料はワンドリンク付きで4500円。

 また『BAHIA』では、東日本大震災を支援するためフランスの南仏アジャンからミュージシャンでアーティストの小池アミーゴさんが自ら描いたイラストのバッジが販売されています。ちかさんのお友だちでもある、今回のリサイタルのシンガー、ルシアン・タチャンさんとお仲間の企画によるものです。

 どうぞ、『BAHIA』でお買い求めください。もちろん、私も購入させていただきます。詳しいお問い合わせは『BAHIA』まで。またこの上の『BAHIA』をクリックいただければ、ちかさんのステキなブログへ立ち寄ることができます。
 どーぞ、どーぞ、よろしくお願いいたします。

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ルシアン・タチャン氏のソロリサイタル『馬鹿者のためのレクイエム』

85aded84s_2南仏から届いた、東日本大震災を支援するためのバッジです。

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母鳩

 昨日、日赤でインタビュー取材がありうかがうと、なんとも心がほっこりとなる光景に遭遇。建物の中に植えてあるもみじの木々の幹に巣を作って卵をあたためている鳩の姿。2階の階段を上ろうとしてガラス越しに対面してきた。

 鳩と視線があう。それでも母鳩はまんじりともせずお腹をふくらませて卵を温め守っている。取材は東日本大震災の救援に向かった方のインタビューだった。被災当時の生々しく痛ましいお話を聞いて心が重くなったが、帰りしな、もう一度母鳩を見ながら生命力の強さと尊さを教えてもらった気がする。

 日赤の方々も母鳩の存在をご存知で、「みんなで見守っているんですよ」と優しい顔をして微笑んでいらした。心が少しだけ晴れた。

携帯で撮ったのでわかりづらいかもしれないけれど、木々の真ん中でじっと卵を温めている母鳩。視線がこっちを向いている。

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ソウル・ダイナー

 金曜日、デザイナー松永壮君のお店『ソウル・ダイナー』がオープン。バリバリのフィフティーズ的なお店で、壮君自身が気合いを入れてデザインしたお店だ。

 オープン当日は会食が入っていたので、土曜日の夜にお邪魔してきた。かつてロケンローラーでブイブイ言わせただろうという殿方たちがいっぱい。ライブも盛り上がっており、熱いサタデーナイトで、壮君の悪友の英太郎もやって来た。

 夕べは珍しくお酒を飲まなかった。つーか、ここのところ、酒疲れ気味。仕事で飲むお酒はもちろんおいしいのだけれど、プライベートが入ると何故かお酒を求めなくなる。不思議だ。

 帰りしな、上田兄のお店をのぞいてきた。こっちも相変わらず大盛況。今、三年坂がすごく盛り上がっている気がする。

盛り上がってる店の隅でモソモソと話をする悪友2人。
入り口ではエルビス・プレスリーが出迎えてくれる。

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連翹(レンギョウ)

 連翹(レンギョウ)。今が最も見ごろの美しい黄色い花。この季節、桜の妖艶な美しさに隠れるようにあまり目立たないけれど、まばゆいばかりの色を誇る連翹。
 名前からもイメージできるように、中国が原産国。れんぎょう。美しい響きだ。

 年を重ねると命を咲かせる花の美しさに深く感動できるようになる。数年前までは花の魅力など語ることなどなかったが、このところ、野の花、樹木の花、花屋の店先のそれに、ついつい目がいってしまう。

 ときどきは花屋さんで花を買い求める。花瓶も増えた。ヘアーメークのおおのゆみこもよくお花をくれる。先日も、美しい蘭の花をプレゼントしてくれた。カメラマンの木野さんも、大好きなバラの花束を抱えて我が家に遊びに来てくれた。

 素直な心で花を贈れる人ってステキだと思う。これまで「花を見てお腹いっぱいにはならないと」お土産は食べ物ばかりだった。花の贈り物って合理的じゃないとさえ思っていた。けれどそうじゃない。花は心を満たしてくれる。人に優しさを運んでくれる。ひとときの安らぎを与えてくれる。今、花に夢中になっている私。

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連翹(れんぎょう)。春の色をまとう花。

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キンカン

 広告代理店のi永君から、取材依頼のメールが来る。と同時に、彼の愛猫の「キンカン」の写真も添付されてくる。この子がたまらんほど可愛い。何度もメールをよこすたびに、キンカンの写真が何枚も送られる。

 キンカンが赤ちゃんの頃、i永君からよく育児相談を受けたものだ。ずいぶんと大きくなったキンカン。メールの内容そっちのけで眺めていると、本人から取材用件の電話がかかる。

「ちょっとi永君、キンカンの愛くるしさ、たまらんねぇ」「でしょ、でしょう?」「これどこで寝とらすと?」「キッチンの棚」「可愛すぎてやられた…」「でしょ、でしょう?」「もうくにゃくにゃしてあげたい。じゃあねぇ」「はいはい…って、かずさん、仕事仕事」「こんなの見せられたら仕事にならんだろ、じゃねっ」「そうですよねぇ…って、かずさん、仕事仕事てっ!」

 可愛いキンカンの話にかこつけて、なんとか仕事をせずに済ませようと試みたが、無理だった…。

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広告代理店のi永君ちのキンカン。キッチンの棚の上でおねんね。

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細工寿司

 大津の『柿の葉寿司本舗』。阿蘇へ向かう国道57号沿いにある。ここの柿の葉寿司が大好物だ。柿の葉に包んである鮭とさばの押し寿司だが、2日目になるとそれごとオーブントースターで焼いて食べるとよりおいしい。

 中でも細工寿司のきれいなこと。鮭と蕪の漬け物で紅白の椿に見立てた寿司で、お祝いの手土産にもっていくと「まあ、きれい。食べるのがもったいない!」とどこでも感嘆の声があがる。これは予約が必要。

 昨日も湯布院からの帰りに立ち寄って柿の葉寿司を買い求めたら、奥様が「福永さん、細工寿司を余分に作ったのでお食べになります?」とごちそうしてくださった。見た目にも美しい椿の寿司。鮭の塩加減と蕪の甘酢、二つの味覚を交互にいただくとえもいわれぬおいしさ。何より、こんな繊細なものをイメージし作るところがすごい。

 あわただしい日々の中で、ひとときのおいしいやすらぎをいただいた。

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椿の花に見立てた『柿の葉寿司本舗』の細工寿司。練り菓子のようにきれいでしょ。

 

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花桃

 土曜日のこと。近所を散歩していたら、それはそれはきれいなピンクの花を咲かせた木を見つけた。ポプラのような形、でもピンク色のきれいな花をつけている。
 いったい何の木なのだろう…と近づいてみたが、やはりわからない。ちょうど家主の方が外に出ていらして花の名前を尋ねると「花桃ですよ」と教えてくれた。

 「うちじゃ、この木で花見をしてます」と奥様。数本、枝を切って分けていただいた。おまけにダイコンももらった。春の日のお散歩はなかなかステキだ。感謝。

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散歩の途中でみつけた美しい木。「花桃」と教えてもらった。

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それはそれは美しい桃の花。数本分けてもらい、花瓶に飾った。

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 土曜日、仕事を新しく立ち上げるので西浦荒神にお参りにうかがった後、母と従兄弟夫婦の4人で植木町の田原坂の桜を見に行った。ここは国内の最後の戦、西南戦争の舞台。西郷隆盛率いる薩摩軍と政府の官軍が激戦した場所である。西郷隆盛は「清正公に勝てなかった」と、熊本を落城できず大敗し鹿児島へと陣を引き返した。

 美しい桜をあおぎ見ながら、非情な戦いで落とした多くの命を思う。そして「被災された人たちを思うと、こうして花見をするのが申し訳ないね」と口々に言うと、「東北にも春が来る。咲く桜を見ながらみなさんの心が落ち着くといいね」と母が言った。

 それから、西郷隆盛が「勝てなかった…」と言い残した熊本城の桜をどうしても見たくなった。城内は多くの人で賑わっており、宴の隙間をくぐるようにして天守閣を見上げた。桜をすそ野におさめた威風堂々たる姿。その威容に向かって「元気に生きていきます!命が与えられる限り」と報告してきた。

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田原坂のソメイヨシノ。

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熊本城のソメイヨシノ。

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小学生の頃「春のスケッチ大会」では、ここから崇める天守閣をよく描いた。

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SUZUの串揚げ

 『SUZU』の名物となりそうなのが串揚げです。先週の金曜日の試食会で「もう参りました!」というほどいただいてきました(笑)。

 およそ25種類のネタ。海老、イカ、たこ、タケノコから紅ショウガの変わり種までたっくさん。試食会で感動したのが揚げ油のセレクト。牛脂、ゴマ油、米油のどれがいいかまで、何度も何度も試されるのです。ここまで徹底して行われる串揚げがおいしくないはずがありません。試食の結果、『SUZU』では牛脂を使用することになりました。ちなみに、串揚げ激戦区の大阪では牛脂が多く使われているようです。

 タレもいろいろと試食され、スパイシーなソースとタルタルソース、私がこだわったのが黒コショウ塩で3種類の味をご提供することになりました。

 「一本一本串にさす作業は大変でしょう?」と尋ねると、串揚げは串刺しが基本中の基本だとか。揚げる少し前に下ごしらえをするのがおいしい串揚げの秘けつらしいのです。いやはや、いろいろと勉強になります。

 品の良い和食と揚げたての熱々の串揚げ。『SUZU』の味はこれで盤石。あとは空間デザイナーの藤木さんが作るステキな店内の完成を待つばかりです。
 おっと原稿仕事もありました。私の本職はこちら。サクサクとやらねば!!

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海老の串揚げ。牛脂、ゴマ油、米油で揚げたものを試食。「おいしい!」を連発し、「あと30本ほど食べていただきますから」と言われるのも半ばで降参。

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シイタケとタケノコもめちゃ、おいしかったです。25種類あるので、お好みのものを揚げてもらうといいです。

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感謝。

 『SUZU』のオープンのことをブログでお知らせしたら、たくさんの方から「おめでとう!」のお電話をいただきました。テレビ番組でもご取材いただけるそうで、ディレクターの方からの電話に頭が下がりっぱなしです。

 本当に、私は幸せ者だと心底思いました。多くの方々に支えられ、はげまされ、勇気づけられて。ありがたくて、ありがたくて。感謝し尽くせません。

 昨日、4年間に渡って私のアシスタントをしてくれたえっちゃんが事務所を退職することになりました。最後の日は普段のように…と心がけ、えっちゃんの好きなものをプレゼントしよう、ということで可愛いワンピースをみんなで贈りました。

 しんみりとなるのは苦手だな…と思っていたら、えっちゃんが「明日もチラ〜ッと来ます。仕事の残りがあるので。来週も来ますよ」と笑顔で言うのです。
 「それに近所なので、用があったらいつでも呼び出してください!」と。「じゃ、取材に行ってもらっていい?検版作業もお願い」「できる限りやります」
 あの、それって、退職じゃないんじゃないの?とみんなで笑ってしまいました。実家のお手伝いのかたわら、時々は事務所の仕事も手伝ってくれるようです。

 ご縁というものはいいものです。そしてまた、あらたに事務所にはデザイナーのふみちゃんがスタッフとして加わります。思えば10年前、フリーになって一人で始めた福永和子事務所も、そうやっていろんな方に支えてもらいここまで来ました。
 これからも感謝の心をもって、一歩、一歩、歩いていきたいと思います。

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春。クリスマスローズが咲いています。お花屋さんにも愛らしいクリスマスローズが顔をのぞかせています。好きな花のひとつ。

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