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母のお友だち

 ずいぶん前のことになるが。タイに行く前夜、遅くまでバタバタと仕事をしていた。同行する下曽山弓子と廣木よしこが朝寝坊して遅刻しないようにと、やつらを呼んで家で寝かせることにしたのだ。準備万端状態でぬっくと起き上がって出発するため。

 母がすき焼きを用意した。その日は二組のお客様。一組はシモたちだが、もう一組は母のお友だち。といっても、うら若い女性二人。

 母がレクレーションのようにしてお世話になっている病院の看護師の方々。ひさよちゃんとサトちゃん。母はちょいと疲れるとすぐさま「点滴に行っていい?」と病院に電話する。最初の頃は心配したものの、近頃は病院に遊びに行くようなものと承知している。
 それが証拠に。「これ持って行ってあげよう」とお菓子を用意したり、「コロッケ作ってるけん持ってきてあげようか?」と彼女たちに電話をするのだもの、具合が悪いとは決して思えないのだ。病院では何かと気遣ってもらい、よくしていただいている。

 ひさよちゃんなどは、インフルエンザの予防接種に出かけた私に「弱虫よばわり」。何しろ注射が大嫌いで、診察室で大暴れするものだから評判になってしまった。
 「痛い!痛い!いたーいっ!」と叫ぶ私。「かずこさん、まだ注射してませんよ」とひさよちゃん。「嘘…。ギャーッ!いたーいっ!」「はいはい、終わりましたよ。ほんと、大げさなんだからもー」と呆れられたのだった。

 お婿さんを探してあげたいが母のセレクトが厳しい。「ひさよにはふさわしくない」が口癖。選びすぎているうちに、私みたくイケズになってしまうかと思うと(私は選んだことなどないが)、すき焼きを頬ばる彼女の皿に肉を追加してあげたくなるのだ。

Jpg
右からひさよちゃん、母、サトちゃん。仲良しの三人。

Photo
肉をほおばるひさよ。「食え、飲め、食え、飲め」とシャンパンで酔っぱらった私。翌日はタイに行くというのに何も準備していない私に、「信じられない…」とひさよは呆れた。
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「これ、『加茂川の肉』よん」と自慢する母。「ワー、いつも、こんなの食べてるんですか?」とサトちゃんに「まーね」と母。嘘言うな。お客さんが来たときだけじゃん。見栄張るな!

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