« 2011年1月 | トップページ | 2011年3月 »

2011年2月

桃語り

 土曜日、意匠家の永井直美さんがプロデュースする『桃語り』の宴に出席。ホテルのディナーをいただき、ヘアーメークアーティストの第一人者であり、テレビの『ビューティーコロシアム』でもお馴染みの三上宏幸先生のメークショーを見せてもらった。

 列席のご婦人たちのお着物のあでやかなこと。ん百万もするお衣装をそれぞれにまとわれて、パーティー会場には華が咲いた。婦人画報の『きものサロン』の取材も入っていて、出席する方の撮影も行われた。

 私もおおのゆみこと一緒に着物で参加させてもらった。『老松』と名付けられた黒地に松を描いた永井直美さんの帯をしめていった。めったに着物を着ないので、なかなかタンスから出ることもなかったけれど、こんな場にご招待を受けると着物もいいなぁと思うのである。

 中でも永井直美さんの衣装は圧巻。中世のヨーロッパのお城をイメージしたというゴールドの2色使いの着物は、会場に一層の華を添える。

 彼女を写真に撮ろうとして「まって、かずねえ、上から撮ってよ、上から」とオーダーが。とはいえ、私は彼女より背がぐーんと低い。
 キョロキョロと見回して、フロアの椅子とテーブルのところまで永井直美を連れていき、テーブルに乗って撮影する。当然ながら私も着物姿である。ホテルの人たちから失笑されるも、彼女のオーダーに応えてあげるしかない。しかし永井直美がなかなかOKを出さないので、私はずーっとテーブルに乗ったままであった。

 会場ではいろいろとお声をかけてもらった。いつもブログを見て下さっている方、仕事でお世話になっている方、十数年前に取材でお世話になった方と、皆様から優しい言葉をかけていただき、楽しい宴は過ぎていった。

Photo
永井直美の写真を撮る私はこのときテーブルの上。その後ろには、私たちを見守る背後霊のようなゆみこ姉の姿が…。

Photo_2
三上先生からメークをしてもらった松藤ゆみちゃん。美しい刺繍入りの着物もきれいだった。

Jpg中川ひとみもステキなドレス姿で登場。いつもながら華がある。

Jpg_2
川尻のしのぶもいた。可愛い小紋の着物をお召しだった。

Jpg_3
当日、お客様の メークで入っていた『パレット』のちえちゃん(左)と、着物姿がよく似合うゆみ姉の師弟コンビ。

Photo_4
会場のお客様を撮影していたグラフのあこちゃん。パーティーが終わってみんなでご飯を食べに行った。

Jpg_4
お料理もおいしゅうございました。ペロリと平らげました。

Photo_6
フィレのステーキ。手前のチーズとポテトの付け合わせが何よりおいしかった。

Photo_7 ライターの坂本みおさん。妖艶です。

| | コメント (8) | トラックバック (0)

海鮮丼

 熊本田崎市場の中のお寿司屋さんで海鮮丼を食べた。ウニ、海老、イクラ、カニ、鯛、カツオ、数の子、マグロと入って1280円。嘘だろ…と思う安さとおいしさだった。

 ここは穴場。築地の市場みたく、こんなお寿司屋さんがもっといっぱいあれば、多くの人で賑わうだろうに。いや、こんなに地味だからいいのかもしれない。それが熊本らしくていいのかもしれない。

Jpg
これ、おいしすぎる。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

愛すべき弟分たち

 「かずちゃん」「かずちゃん」「かずちゃん」。このおばばを「ちゃん」づけで呼んでくれる男たちがいる。愛すべき(?)わが弟分たち、英太郎、上田兄、松永壮。

 夕べ新しくオープンした焼き鳥屋さんで飲んだ。とにかく英太郎の飲みっぷりはすごい。酔わない。あの岩のような体だもの、酒の回り方が一般の人とは違うのだろう。それにしても、壮君とのやりとりは『ファイブチャンネル』(KAB土曜オンエア)を見るようで大笑いしてきた。

 『上田兄餃子楼』の繁盛ぶりもすごい。閉店時間も間際だというのにお客様がいっぱいだ。そこへ英太郎と壮君が乱入してみなさん大喜び。一緒に写メを撮ったり握手したり。気さくにファンと戯れる、そういうところが彼たちの人気の秘密なのだろう。

 この3人と一緒にいると、涙を流さずにはいられない。次から次へと、ネタなのか素なのか、とにかく大笑いしてしまうおしゃべりが尽きないのだ。さんざん笑って、口をパックリ開けたまま帰路についた。あ〜、楽しかった。

飲んでも飲んでも英太郎は酔わない。つーか、日頃が酔っぱらっているようなおしゃべり。壮君のいじり方は最高級。そこに上田兄が参戦する。こいつら、本気で面白い。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

回る回る

 器用なおじが手作りした飛行機風車。風が立ち庭先でクルクルと回ると、母がウヒャヒャと喜ぶ。つられて私も笑う。風車を見てヘラヘラ笑う親子の姿って、知らない人が見ると不気味に映るかもしれないが、回る物って意外と笑えるものなのである。

 そう言えば、水車を見てイラついたことはないし、観覧車もしかり。夜店で売ってある風車をつい買おうとしたこともある。クルクル回る姿はパワフルさを伝えてもいる。

 ただし私も忙しさに追いかけられて目がグルグル回っているが…。

飛行機の風車。春風が渡るとクルクルと回る。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

時間

 熊本の駅周辺に近い魚屋町界隈。このあたりは、呉服町、細工町、古大工町、紺屋町とその名前にもわかるとおり、城下町の町割りが残るところ。

 先日、仕事で界隈を散策してみた。と、魚屋町に古い時代の建物があった。お茶を教える看板がかけられていたが、その立派なコンクリートの建物は装飾といいデザインといい、この町のシンボリックな匂いがする。

 尋ね聞くと、かつてそこは病院だったらしい。現在もお住まいのようで、可愛い番犬がいる。こんな建物を見ると、中を見てみたくてたまらなくなる。
 ここに、どんな物語が刻まれているのか。どんな時間が過ぎていったのか。急ぎ足のリズムをとめて、しばしたたずんだのだった。

Photo
かつて病院だったというお住まい。景観文化財として指定されている。大切に守り伝えるということは、とても大変なことだろうけれど、こうして残っている姿を見させてもらうのは、なんともありがたい。

Jpg_2可愛い番犬。「チャオ!」とカメラを向けるとこのお顔。キョトンとして可愛いんだ。とってもおりこうさんでした。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

講演会

 西原村で私のつたない話をさせてもらうのも3回目。今回の演題は『笑いが一番』。日頃の笑いネタや母とのことを持ち出しておしゃべりしてきた。

 1時間以上に渡って、一人でしゃべるのはけっこう大変である。これがパネルディスカッションならば、「私に言わせろ!」と、言いたくてたまらないことはいっぱいあるが、たった一人でしゃべり続けるのは少々苦しい。

 それでもみなさんニコニコ笑顔で耳を傾けていただき、恐縮至極。いつものようにお饅頭やら手作りコンニャクやら、おいしいお土産もいただいてきた。

 曇ったり晴れたりの天気だが、少しずつ春の気配を感じる。西原村にも小さな春が訪れていて、軒先の梅の花や路傍の野の花に春を知る。バタバタと講演を終えて仕事場に戻り、最終入稿の確認チェックに追われる私なのであった。忙し…。

Img_2300
西原村の土手に咲いていたイヌノフグリ。春を告げる野の花。大好きな花。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

夢で会いましょう 2

 夕方に軽く飲んで寝て、夜中に起きて明け方まで原稿を書いた。これは効率よく仕事をするときのパターン。一日中パソコンの前でバタバタしていると夕方には頭がボーッとなる。原稿仕事が待っているときは、そうやってリズムを変えてやるとはかどる。

 明け方頃にワイドショーを見ながらウトウトする。菅首相の退陣を求める自民党の稚拙な暴言に呆れるも、民主党の薄い一枚岩のパフォーマンス政治にはヘドが出る。この国どうなるんだろう…そんなことを思いながらうつらうつらしたら夢を見た。小泉純一郎氏の熊本遊説で彼とバッタリ。私はノーメークにマスク姿だった…。

 名刺をくれた。遊説の後の宴にも案内してくれた。イベリコ豚とワインを飲んだ。興奮する私だったが、問題はノーメーク、これを解決せんといかん。後援会の女性をなんとかつかまえて化粧ポーチを借りる。さて、トイレはどこだ?

 と小泉さんが「一緒に飲もう」と近づいた。「は…はい」と私。「マスクはとりなさい」「は…はい、でっでもっ!」。なんとかファンデーションをつけ眉を書くも右反面だけ。そこで小泉さんの左側に座ることにした。「いけるくちだろ?」「は…はい」。彼が機嫌よく飲むのをみはからい、もう片面に化粧をする…。やっと両面が完成。

 「もう一軒行きましょう」と周囲の人が高級バーに繰りだそうと盛り上げる。小泉さんも快諾し「君も行くよね」と笑顔を向ける。「もちろんです!」と答えて、ふと自分の足元を見たら母のスリッパを履いているではないか。しかも、母のユニクロの家事用のダウンを着ている。どうしてこんなときに…私という女は…と、日頃の習癖をこれほどうらめしいと思ったことはなかった。そんな夢だった…。

 夢から覚めて、手に何かを握りしめていた。夢の中で小泉さんからもらった名刺は、明け方鼻をかみながら眠り落ちたときに手にしていたティッシュだった…。

 もう一度、夢でお会いしたい。そのときはバッチリ化粧もしていっちょうらを着て甘い誘惑をしかけてみたい。あーも1回、やり直させてもらえないかなぁ…。

115226 小泉純一郎氏の大ファンの私。夢は、この人の愛人の一人になること。横須賀のご実家辺りをウロウロしてみたい。一緒にお好み焼きを焼いて食べたい。

| | コメント (8) | トラックバック (0)

フォーラム

 昨日の夕方「打ち合わせを県立劇場で」ということでうかがうと、KABが主催するフォーラム『KABフォーラム20011』が30分後にはじまるというので、仕事を終えた後で見させてもらうことにした。

 司会者は田原総一朗氏、パネラーは蒲島熊本県知事、九州JR社長の唐池恒二氏、テレビでお馴染みのエコノミストの勝間和代氏と吉崎達彦氏。

 テーマは九州新幹線元年の今年、熊本はどう変わるのか、というものだった。外の人から見た熊本はどう映っているのか興味深い。

 新幹線が全線開業すれば、鹿児島からは熊本を飛び越え福岡に人がなだれ込むとか懸念されるが、片道5千円以上もかけて福岡に行くとは思えない。勝間氏も同じことを言っていた。 本州からは福岡止まりとか、熊本を通過し鹿児島に流れると心配されるが「そんな弱気でどうする!」と知事は声高らかにおっしゃる。大阪では吉本新喜劇の舞台で熊本ピーアールを熱演されたそうだ。「受けた」とご満悦だが、定かではない。

 パネラーの誰もが同意見だったのが、熊本人の自慢ベタと宝の持ち腐れ。確かに、熊本自慢をする人は少ない。そもそもそういう県民性なのかもしれない。それにしても宝物がたくさんあるのに、その価値を知らないとも。当たっている。
 中国人観光客を狙うなら、宮崎瑫天。中国の革命の父と言われた孫文を支え助けた荒尾の宮崎兄弟は、中国人にとっては尊敬に値する存在。これを観光目玉にしない手はないというものだ。おっしゃる通り。

 歯に衣着せぬ意見で2時間はあっという間。迎え撃つ蒲島知事も健闘されたフォーラムは建設的で面白かった。新幹線開業に沸く熊本で、さて私は何を企もうか…。

Jpg
会場は多くの観客で満員だった。ギリギリまで拝観し、急ぎ仕事場に戻った。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

左門豊作

 『巨人の星』に登場する左門豊作は、熊本出身という設定だ。貧しい家に育ち、小さい弟や妹のために夢を掲げて野球に命をかける男である。

 いつも彼は幼い兄妹の思いを背負っていて、涙ぐましいほど。だから彼が飛雄馬の大リーグボールをカキーンと打ったとしても別段、腹もたたなかった。

 しかし、左門豊作にはひとつだけ不満がある。それは間違った熊本弁を使っていることだ。「なして星君の玉ば打てんとですたい」と言ってるが、正しくは、「なして星君の玉ば打てんとだろか」である。

 「たい」の使い方が完全に間違っているのだ。なんでも「たい」をつけたらいいってもんじゃない。作者の川崎のぼるさんは大阪出身なので、当時、熊本弁を使いこなせなかったとしても仕方ないが、熊本人としてはフラストレーションがたまる一方だった。

 現在、川崎氏は熊本で絵本作家として活動していらっしゃる。どんなご縁で熊本にいらしたかは知らないが、今ならば左門豊作の熊本弁もパーフェクトだったろうに。完璧に熊本弁を使いこなす左門豊作の勇姿を見てみたい…。

4b22f846 左門豊作氏。見た目はお笑いキャラだが、彼の冗談のひとつも聞いたことがない…。「左門豊作に似ているね」は最低の侮辱であった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

母の縄張り

 料亭『田吾作』の『おかずセット』は晩酌に、お弁当にと我が家でずっと愛食しているグルメ。『おかずセット』とあるとなんだか貫禄がないが、内容は本格的な料亭の味がぎっしりと詰まっていて贅沢な気分になれる。

 だし巻きたまご、タコの煮物(これが一番の好物)、芋の田楽、鴨肉、鶏肉の柔らか煮、野菜の煮物、コロッケ、穴子蒸しとしんじょう、アユの昆布巻き…エトセトラ。折りの中にキレイにおさまって、しめて1280円。鶴屋の地下の『田吾作』のお惣菜コーナーで売られており、母と私の二人分を買った。夕べはこれに白ワインで晩酌。

 昨日は、古町や新町界隈の撮影に出かけ、どこにも立ち寄らないからとすっぴん状態。一緒について来た母が、「夕食を作りたくない」と言い出したので、ならば『田吾作』のおかずセットにしようと、帽子を深々とかぶって鶴屋の地下食料品売場に母と忍者のように人目を避けて忍び込んだ。

 「福永さん!タコの柔らか煮、ありますよ!」と売場のおばちゃん。『田吾作』は母のいきつけの店。好みのものも把握されていて「つくねは?ゴマ豆腐は?白あえは?」と買おうとするもの全て誘導くださる。「すっぴんですみません…」と言うも、「あら、いつもと変わらないですよ」とニコニコ。少し、複雑になる私たち…。

 早々と買い求めて後にしようとすると、前の串カツ屋さんから「今日は素通り?」と言われ、エレベーター近くの肉まん屋では「いつもどうも」とご挨拶いただき、1階のハンカチ売場からは「福永さん!この間の注文の品、入ってますよ!」と声がかかる。

 無論、私ではなく母に向けられたものだ。ここは母の縄張り。週に3回以上は『鶴屋パトロール』といってはばからない母が、いかに顔を知られているかがわかる。しかし、昨日の母はいつになく無口。だって、縄張りで愛想をふりまきたくても庭を掃いていた姿で撮影について来たのだもの。彼女にも羞恥心はまだ残っていた…。

Photo 『田吾作』の『おかずセット』。お土産にもよくお持ちする。これはおいしいです。鶴屋の地下1階の『田吾作』のお惣菜店で売られています。

| | コメント (10) | トラックバック (0)

加藤清正

 加藤清正。戦後時代の名武将、わが熊本が誇る「清正公様(せいしょこさん)」。清正の原稿を書くにおいて、池波正太郎の『火の国の城』を読み直したが、いやはや、かっこよすぎる。まさに「義」に生きた武士であった。

 清正が築いた名城は数知れず。名古屋城もそのひとつである。「武者返し」という、反り返るような曲線を描いた石垣は、敵が向かってきたときに城に侵入できないように考えられたものらしい。
 場内の直角に曲がった石垣の配置も、有利な対戦を考慮されてのことだ。400年以上たった今も石垣はその原型をとどめており、技術の素晴らしさに感服するばかり。

 城の中でも、山城は決戦のために造られた城で、平城は力の象徴という存在。豊臣から徳川が実権を握った頃に造られた熊本城は、その二つの要素をかねた「平山城」であった。「大阪冬の陣」まで戦が落ち着いていた頃に、そんな城など必要ないはずだが清正は熊本に「平山城」を造った…。秀吉の遺児・秀頼を主君とし、この熊本から天下を奪回するはずだったのだろうか…というミステリアスな想像がふくらむ。

 時は移り、西南の役で熊本から引き返さざるを得なく、官軍に負けた薩摩の西郷隆盛はこう言った。「我々は清正公様に負けた」と。幕末最後の武士の戦いで、薩摩軍は頑丈な熊本城を陥落させることができなかったのだ…。

 建築の神様、加藤清正。武士の忠義と戦術の知恵をもった素晴らしい武将であった。彼の最後は、秀頼と家康の京の二条城の会見を見届けたのち、急ぎもどった熊本で亡くなっている。一説には徳川家の忍により毒をもられた、とある。
 もし清正が生きていたら、豊臣は天下を奪回していただろう。さぞや、無念であったろう。熊本城は加藤清正の魂そのものなのである。

 

04 私の大好きな武将、加藤清正。本妙寺のこの像は、長崎の平和記念公園の平和祈念像を手がけた日本を代表する彫刻家、北村西望氏によるもの。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

休日の昼ご飯

 づぼらな私の休日のお昼ご飯。母がいないと、いつもながら丼飯になってしまう。卵のミンチカツの残りとカレーがあったので丼にして食べた。これだとお茶碗とお箸を洗うだけですむから簡単。

 これまで、もっともひどい食べ方をしたのは、スプーン1本を手に持って、炊飯器とカレー鍋を行き来したこと。炊飯器のご飯をスプーンですくってパクッと食べて、鍋の中のカレーをまたすくって食べる。これを数回繰り返し、「私はゴキブリ同然かもしれない…」と自分で自分に呆れてしまったことがある…。

 このところ忙しいこともあって、台所仕事をほとんどしていない。年末にレンジ周りを掃除した以来かもしれないな…。いつもの昼ご飯はスタッフと母が用意してくれ、もちろん後片付けもしてくれるのでキッチンに立つことはない。
 珈琲もスタッフがいれてくれるので台所に行く必要がない。夜はどこかで飲んだくれて、家でご飯をまともに食べない。たまに食べたとしても、お寿司を買ってきたりして一杯やる、そんな感じだ。どこかのおっさんよりひどいかもしれない…。

 実は、まともに洗濯機も扱えない。母が洗濯を言いつけて出かけるとき、操作方法を教えてもらうもキレられる。「スイッチ押すだけたい!バッカじゃないと!」

 実体は男性よりひどい…。「私は最低な女です、私は最低な人間です…」とつぶやきながら、これから昼風呂に入ろうと思う。誰もいないのをいいことに、スパークリングワインを持ち込むのだ。締めきりを前に、本当に最低な女です…私。

Jpg
ごはんにカレー、ミンチカツ、温野菜の残りものをのっけて食べた。一人ご飯のときはいつも丼もの。好物は卵かけご飯。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

物語

 古い着物を見せてもらった。江戸縮緬の真っ赤な生地に、松、翁(おきな)と媼(おうな)、鶴と亀の染め模様に、細かい刺繍がしつらえてある。

 松の樹皮の表情を玉留めの刺繍で描き、翁や媼の衣装にも金糸で柄が刺され、細かいところまで丁寧に刺繍がほどこされたそれはそれは見事な意匠。

 明治の頃の着物らしい。裄丈(ゆきたけ)が少し小さいので、おそらく少女のために作られた着物だと思われる。中ぶり袖に裾綿入れと、大切に大切に育てられたおひぃ様の衣装だというのが一目でわかる。

 その来歴を想像するほどに、物語が浮かび上がってくるのである。しばし眺めていると、持ち主の奥様が、「何かのご縁を感じるんでしょう?」とおっしゃった。ズバリ、そうなのである。古い着物は随分見てきてたが、この美しい意匠を目の前にすると不思議な縁(えにし)を感じずにはいられないのだ。

 「いつでも見にいらっしゃい」と声をかけてもらって奥様のお宅を後にした。帰りの車の中でもずーっと、真っ赤な生地に描かれた意匠が目に焼き付いて離れない。

 動乱の時代を生きた少女のことを思うと、心がときめく。いつもこのモードに入るときってとても居心地がいい。前世をたどるようで、胸が高鳴る。

真っ赤な江戸縮緬の着物。由緒ある家のお嬢様の着物に違いない。彼女はどんな人生だったのだろう。

共白髪の夫婦円満を意味する翁と媼、松、鶴と亀。縁起のいいものばかり。晴れ着には最高の絵柄がちりばめてある。全て手作業。日本の美しい伝統美。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

雪化粧

 息を呑むほどの美しさだった。阿蘇の五岳が雪をまとって、それはそれは美しい貴婦人のような、おごそかで清廉なたたずまいを魅せていた。

 内牧温泉から上って車窓にその姿をとらえると、思わず「車を停めてっ!」と大声を出して、その荘厳な姿をしばし眺めた。
 嘘偽りのない志し。堂々とした気概。自然に学ぶ、とはそういうことなのだ。ヘラヘラと生きている自分が恥ずかしくなる。

 熊本って本当に素晴らしいと思う。この雄大な自然をこんなに近くに感じて暮らせるなんて、私たちはなんと幸せ者なのだろう。

Jpg 雪をいただいた山。頂に雲が、懐に霧が…。幻想的な自然美にしばし見入った。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

ちらし寿司と紅灯の華

 打ち合わせの帰り、二本木の『東庵』に寄ってちらし寿司をテークアウトした。「おまけしておきましたよ、福永さん」とご主人。いつもありがたい。

 母には巻きずしを巻いてもらった。店を出るとき、まだ仕事に追われているKABの女帝・かおりんに差し入れしてあげればよかったな…と思うも、今頃会議でガンガンやってるのだと思うと、またまた顔を出すのも迷惑だろうと二本木を後にした。

 この二本木という町の匂いが好きだ。かつて、白川と坪井川に挟まれた一角に咲いた郭の紅灯。ちらし寿司を作っていただく間、すでに暗くなった町の気配を目を閉じて感じてみる。『東庵』の店のその場所から思いをワープしてみる。

 どこかから流れる三味線の音、男女の入れ混ざった笑い、路地の足音、猫の鳴き声、停車してきしむブレーキの音、お店に注文を入れに来る女の声…。目を閉じれば、今にもその情景がそこに浮かびあがってくるようだ。

 『花一代』の小説の舞台に選んだのも、そういった臭覚や聴覚に導かれてのこと。それが何だか前世からの縁(えにし)のように感じてならない。

 物語を書き進んでいく途中で、郭を描く画家の古場田先生とこの店のご主人にいろいろと教えてもらった。他にも、いろんな方々に資料をご提供いただいたり、話を伝え聞いたりして多くの人に支えていただき『花一代』の原型をつくらせてもらった。とてもありがたかった。そう思えば、この町との深い関わりをあらためて知るのである。

 帰宅して日本酒とちらし寿司で一杯やった。一日、原稿仕事に追われ、打ち合わせに追われ、めまいがしそうに忙しかったけれど、おいしいお寿司を頬ばりながら、思いは紅灯の華の中に引き込まれていくのである…。

Photo
『東庵』のちらし寿司。ウニやらホタテやら、おまけしてもらった。「お仕事がんばってくださいね」とご主人。感謝、感謝。

| | コメント (8) | トラックバック (0)

祈り

 タイの旅で自分にと買ったものは石の仏頭。世界遺産のアユタヤの仏頭を見に出かけた売店の奥の隅で売られていたものだ。

 観光客の誰も見向きもしないところで仏頭様は静かに微笑んでいらした。もう数年もそこに置かれたままであろうというたたずまい。手にするとずっしりと重い。

 我が家には神棚も仏壇もない。感謝をするとき、願いを込めるとき、人が手を合わせて祈るのは、その対象があればこそ。そこで、ぜひともこの仏頭様を我が家へお招きしたいと、重い荷物と覚悟しながらお連れした。

 茶の間に飾ってある奈良在住の佐藤勝彦先生の『大吉祥』という絵の前に鎮座していただいた。その穏やかなお顔からは祈りの境地が伝わってくるようだ。
 神は幻にあらず、実体にあらず。人間に「崇める」という思惟をそなわせるための存在だと思う。だから、人は祈ることを忘れない。

 そう言うと、なんだかたいそう立派な物言いだが、実はこの仏頭様を手に入れるとき、売店のおっちゃんに相当こぎって噛みついた。「モウカラナイヨォォ(儲からないよぉぉ)…」と困惑するおっちゃんに、「私が買わなきゃ誰も見向きもしないでしょ!だったら、もっと安くしなさいよっ!」とごり押しというか、恫喝まがいに脅してごく安で手に入れたのである。横で見ていた仏頭様たちが呆れてなきゃいいが…。

Jpg
タイからお連れした仏頭様。奥に鎮座するもう一人の仏頭様。お二人は同郷だから寂しくないと思う。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2月14日

 毎年バレンタインデーは、私の中で一つのお祭りのようなもの。仕事関係の殿方たちにいそいそとチョコレートをプレゼントする時間は楽しい。

 どなたにも『本命です』というカードを添える。「本命がいったい何人いるのやら?」「気の多いやつだ」「今度、飲みに行こうね」「チョコはありがたいが、仕事はどうなっとる!」

 あちらこちらでこづかれ、なでなでされ、贈り物が終了すると、なんだか幸せな気分になってくる。みなさん、ニッコリとステキな笑顔で送ってくださるからだ。

 某テレビ局の会長様には局の女帝からお渡し願おうと思ったら、会長室までご案内いただき広い部屋でお茶をごちそうになって恐縮した。
 「本命です」と言うと、「嘘言え」と会長。女帝が「これは海老ですからね」と口添えする。「海老とは…?では鯛は何がいいのだ」と、まんまと会長様がお返しくださるので「いつもの、あの店のごちそうで…」と申し出て部屋を後にしてきた。そんなやりとりも楽しい。

 デパートでたくさんのチョコレートを買い求めるとき、私はチョコと同じ数の殿方にお世話になっているのだと、あらためて思う。あの方に、この方にも…と日頃お世話になっている方々の顔を思い浮かべてチョコを選ぶときの楽しいことといったら。全ての方にと思うも、恐ろしい出費になってしまうのでかなりの数を断念せざるをえなかったが、お渡しできなかった方にも心から「ありがとうございます」と手を合わせる。

 2月14日は私にとって、愛すべき殿方に心から感謝する日なのだ。もちろん、みなさんが大本命の方々ばかり。感謝、感謝。

21jpg
チョコを配りまくる私に「バラまき」と笑ったH氏がいた。バラはバラでも、可憐な薔薇を香りをまいたつもりである(笑)。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

地の果てから

 乃南アサの『地の果てから』を読もうと買ってきた。これは、新天地と希望を抱いた北海道知床に生きた女性の生涯を描いた大作。明治から大正にかけての物語だが、まだページは開いていない。原稿仕事を終えてからの楽しみにととってある。

 本屋でチラリとページをめくったら、冒頭すぐに、ある唄が登場してくる。実はこのワードに惹かれて買い求めたといってもいい。

♪カチューシャかわいいや別れのつらさ
 せめて淡雪溶けぬ間と 神に願いをかけましょか♪

 この時代の女優、松井須磨子が歌ったヒット曲『カチューシャの唄』。これは私の『花一代』にも登場させた唄で、そのときは時代背景の小物に使用したつもりだった。後で調べたら、須磨子の生涯と『花一代』の最終章が偶然にも絡まり鳥肌がたった。

 松井須磨子は当時の国民的女優で波瀾万丈な人生を送っている。彼女は演出家で恋人の島崎抱月と芸術座を旗揚げした。しかし抱月は妻子ある身だった。だが愛しい抱月が風邪をこじらせて亡くなると、その2カ月後に彼女は後追い自殺をしている。

 『花一代』を書くとき大まかな構成は一応考えたが、出会う人や見聞きする物事や材料は全て行き当たりばったりだった。主人公の民子という赤子に、後に養母になる光代が『カチューシャの唄』をうたってあげるシーンも、母になった民子が娘の花子に唄うくだりも、どれも成り行きにしか過ぎなかった。

 最終章は民子の娘・花子を女優の道へとたどらせ、文芸座(芸術座)の看板女優に押し上げるところで物語を終わらせたのだが。
 幼い民子に聞かせた『カチューシャの唄』のシーンの縁が、後に松井須磨子がつくった芸術座(文芸座)で活躍する娘の花子のシーンへと見事につながったのである。これには自分でも驚いた。お暇ならばブログの『花一代』をご一読ください。

 乃南アサさんが『地の果てから』の冒頭にこの唄を登場させた理由が知りたくなるも、今は原稿原稿。ハマコーが腕組みして「早く出せ!」と怒っている顔が見える…。

Photo
大正時代が一番好き。動乱の時代、人が最も激しく生きた気がする。この時代の物語にはひどく惹かれる。谷村志穂『黒髪』、有吉佐和子『紀ノ川』、玉岡かおる『天涯の船』『お家さん』、林真理子『白蓮れんれん』、宮尾登美子『寒椿』などなど、好きな小説。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

糸石家 夫婦善哉

 熊本のかまぼこの名店『糸石家』のご夫妻。母とデパ地下でおいしいものを物色しているところを、ご主人の邦和さんに発見された。お久しぶり!

 先日、テレビ局の局長から、『糸石家』のおいしい練り物セットをいただいたばかり。ご飯時はもちろん、酒の肴に、そして夜中にお腹が空いてはパクパクと完食した。

 全てにご夫婦のこだわりがうかがえるものばかり。揚げたもの、蒸したものなどなど、練り物のバラエティー豊かな品揃えに感動する。『チーズかまぼこ』などは、魚のすり身とチーズのまろやかなクリーミーな味が融合する逸品。思わず、原稿仕事中にも脇においてパクパク食べたくらいだ。

 いつも仲が良くて、息もぴったりの二人。KKTのイベント『てれびた祭』ではお馴染みの名店である。キャラのたった夫婦漫才風のおしゃべりが人気なのだ。

 『夫婦善哉』。一食のぜんざいを2つのお椀で出すことからそう呼ばれる。二人で一つ。二つの力があわさってより力強く。すいも甘いも共に味わい、あ・うんの呼吸で『糸石家』を切り盛りする糸石夫妻である。

 今週の火曜日まで『鶴屋』B1Fでイベント出店中。ぜひ、お立ち寄りください。

まるで夫婦漫才を見ているかのような糸石夫妻。『でこぼこかまぼこ』もしくは『クニ&たま』で売り出させばいいものを。今度、提案してみよう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

上田兄餃子楼開店!

 2月11日(祝・金)、ついに『上田兄餃子楼』が開店!三年坂に出現した新名店には多くの人が集まった。店の前には、くりぃむしちゅー、タカアンドトシ、チュートリアルと、有名お笑い芸人さんから届けられた花がいっぱい。道行く人も「すんげー、兄の店だ!兄がいる!」と大騒ぎ。上田兄の人気はさすがだ。

 ご丁寧なご案内を受けうかがうと、ご招待客や早速おいしい料理を食べようと来店したお客様でいっぱい。たくさんの人が来店するであろうと思われたので、大勢で押しかけても…と、上田兄が慕ってくれる母とゆみこねーの三人でお邪魔した。

 兄は接待で大忙し。それでも何かと気にかけてくれ私たちのテーブルにちょくちょくやって来てくれる。デザインを担当した松永壮氏もいた。そこへ岩のような男がやって来た…。

 岩の正体は人気タレントの英太郎。「えーたろー!」と母が手を振ると「かぁちゃ〜んっ!」と笑顔でやって来た。「超売れっ子になって、まー。素晴らしい素晴らしい」と母が喜ぶ。我が家にも遊びに来てくれた英太郎だが、近頃は超忙しくてなかなか会えない。「たまにはご飯ば食べにおいで」と母。「行く行く」と英太郎。久しぶりの再会を母はひどく喜んでいた。

 たくさんの人たちが祝った『上田兄餃子楼』。料理のおいしさは言うことナシ。サービスも満点!雰囲気も抜群。熊本の繁華街にパワーあふれる店が登場だ。

 『上田兄餃子楼』、ぜひ訪れてみてください。きっと大満足すること間違いなしです。兄の温かい笑顔とおいしい料理が待ってますよ!

Photo
「お母さん、ありがとう!」と喜んでくれた上田兄。これからガンガン忙しくなることでしょう。体に気をつけてがんばってね。毎日、行くから。

Photo_2
久しぶりの再会を喜ぶ二人。母が手前にいるのでそんなに大きくは見えない英太郎だが、実際は3倍以上の大きさ。まるで岩だ…。

2
ゆみこねーと上田兄。私たちにビップルームを用意してくれた。恐縮です…。

Photo_3 松永壮と英太郎は大の親友。KABの人気番組『5チャンネル』でもお馴染み。「お母さん、俺もコロッケ食べに行く!」と壮君。母のコロッケを食べ損なった二人と、なんなら上田兄の店でコロッケを販売するか?と盛り上がる。すかさず兄が「待てっ!ここは俺の店だっ!」と突っ込み大爆笑。

Photo_4
KKTの『テレビタミン』のスタッフも楽しそう。カメラを向けて「今、林家パー子状態なのよ、私」と言うと、みんな「そうとしか見えません」と大笑い。とてもステキな面々です。いつも大変お世話になってます。

Photo_6 『上田兄餃子楼』のメニュー。お料理のコメント、兄と弟さんのエピソードを物語に書かせてもらった。ぜひご一読ください。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

梅は咲いたか

 ご近所の白梅が咲いた。この「一番咲き」を毎年楽しませてもらっている。梅の花は大好きで、梅の花柄の古伊万里の器をずっとコレクションしている。
 ただ不思議と古伊万里の柄に桜の花は少ない。おそらく先人たちは春告げ花として何より梅を愛でてきたのだろう。風流だ。

 と、玄関に苺が実っていた。突如、現れるはずもなく、昨日母が市場で買ってきたものらしい。パック入りの苺にはすぐさまかぶりつくが、鉢植えの中で健気に成長した苺にはなかなか手が出せない。なんだか命をもぎとるようで…。

 梅の花、鉢植えの苺。春はもうすぐ…。

Photo お隣のお家の白梅。ご近所ではここの梅が毎年一番早く咲く。写真を撮っていると「事件かい…?」とおばちゃん。だけん、なんでそうなるの?

Photo_2
玄関の鉢植えの苺。見ているだけでほほえましくなる。

Photo_3
朝からブラブラしていると、散歩に連れて行け!とうるさいネズ。「いいからこっち向いてごらん」とカメラを向けるとすぐさま拒否。ちょっと怒ったそのときの顔。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

台湾ラーメン

 台湾桃園(とうえん)国際空港は、台湾最大の国際空港。タイへの旅のさいトランジットで立ち寄ったら大規模な工事中で、壮大なハブ空港が建設中だ。空港から外には出られなかったが、喫煙所の窓から台湾の空と風を感じてきた。

 ビジネスクラスはビップな待合室を利用できる。ゆったりとしたソファが用意されているだけでなく、ドリンクやビールなど飲み放題。

 台湾の待合室には飲茶が用意されている。それとラーメン。福岡国際空港の待合室でもビールとおつまみを食べ、機内で食事を終えたばかりだというのに、台湾でまたラーメンと飲茶を食べた。この台湾のビーフラーメンが実においしい。牛肉の煮込みが入っており、台湾料理独特の八角の香りがしてツルツルいけてしまう。うんまい。

 貧乏性なもので、無料とあるとついつい食ってしまう。もちろん、飲茶も食べた。その後にはまた機内食が用意されているというのに…。

 台湾料理は大好き。四川料理や広東料理とはまた違うおいしさで、五香粉などの香辛料が効いた味にハマってしまうのだ。台湾は取材で2度ほど行き、プライベートでも行った。その昔、台湾グルメツアーなるものに参加して、屋台から高級店を毎日何軒もはしごしたもんだった。観光はそっちのけで。

 一番印象に残ったのは『BBQ』のパン。野菜や具材、麺を好きな量だけ取って料理人に渡すと直径2メートルほどの円形の鉄板の上でタレを絡めて焼いてくれる。その料理の付け合わせとして出された揚げパンが最高においしかった。香ばしいパンの中に甘辛の肉まん風の具が入っており、おもわずおかわりした。

 あー、なんだか台湾に行きタイワン!グルメツアーを企画しようかな。台湾に行きたい人、この指と〜まれっ!

Photo_6 台湾桃園国際空港のビジネスクラスの待合室で食べたビーフラーメン。行きも帰りも食べた。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

愛すべき人たち

 『ジュール』というN氏が経営するフレンチレストランで飲んだ。ビストロ感覚のメニューでどれも抜群においしい。店内はスタイリッシュなデザインで、近年パリでもこういった雰囲気を押し出すレストランは多いようだ。

 ワインもおいしくて、いったい何本飲んだだろうか。覚えていない…。腹一杯のんで食べて、それでもおいしくて安くて驚いた。

 メンバーは、タレントの黒木よしひろ君、黒木君の母親がわりを自負するおおのゆみこ、カメラマンの下曽山弓子、そして私の兄貴分であるKABのN先輩とKKTのF先輩。この兄貴分はそれぞれライバルのテレビ局に勤務しているが親友である。昔から二人の間に挟まれてこなされっぱなしの私である。

 私は黒木君の大ファン。黒木君はKABで毎週土曜日の午前中に放映されている『サタブラ』のメーンキャスターで、独特のシュールなコメントと頭のいい人ならではの切り返しが大好き。みんなで楽しく酒を味わい、熱く語り合い盛り上がる。

 そこへイラストレーターの甲田陽子ちゃんご夫妻がやって来た。コーダちゃんとはこの間パーティーで一緒になり酔っぱらってハグしたばかり。
 コーダちゃんは11年前に『熊本ハイカラ』の創刊の表紙を飾ってもらってからのご縁。4人の女性を描いてもらいインパクトがあって読者に大好評だった。

 その後も『ジュール』にはRKKのH氏たちがいらして電波関係者だらけ。あの人もこの人もと、ごちゃ混ぜの飲み会だったけれど、人と人とがどんどん繋がっていくってステキなことだと思う。愛すべき仲間たちが増えていくって幸せ。

Photo
『サタブラ』の人気キャスター、黒木よしひろ君。カメラを向けるとこの視線。これこれ、このチラリとやるギャグセンスが好きなのだ。

Photo_3
KKTの局長、F先輩。このポーズ、彼の息子とそっくり。「ブログにのせるよ、いいと?そんなポーズで!」「よかよか」


Photo_4 カメラマンの下曽山弓子と黒木君。ノリのいい奴らたち。

Jpg
コーダちゃん。ご主人もほがらかでとても優しい方。

Jpg_2
二人の兄貴分と酔っぱらいのおおのゆみこ、そして黒木君。←ペコちゃんのような舌だしにご注目。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

マスクの下に

 うちのアシスタントのえっちゃん。彼女は風邪などひいてはいないが、菜菜美が風邪だったのでマスクをはめさせた。

 この顔で「知ってますか?『マスク合コン』って」と話しかけてきた。何やら、マスクで顔をふせながらやる合コンのことらしい。「お願いします」「はい」が成立したらお互いマスクをはずすのだとか。なんじゃ、それ。

 まるでイカサマ同然じゃないか。マスクを外したら『あしたのジョー』の丹下段平みたいな出っ歯だったらどうするんだ?バカボンのパパのような鼻だったら、歯茎が口の中の3/4をしめていたら、うけ口だったら…。

 うけ口と言えば日曜日、たまたま見たテレビの『新婚さんいらっしゃい』の新婚さんのご主人が見事なうけ口だった。その人の名前がなんと『ウケグチ』さん。桂三枝も椅子からコケたが、私もテーブルについた肘がズルッとなった。大笑いした。

 いや、うけ口の人が嫌いというわけじゃない。うけ口の人で悪い人は見たことない。たいがい優しくて愛嬌があっていい人が多い。そういった意味では、見た目で安心できるところはある。だって、うけ口のヤクザって迫力ないしね。

 話は飛んだが。マスク合コンねぇ…。そんな妙な出会い方をしなくとも、正面からぶつかればいいものを。目元を隠すのがいいのか、口元を隠すのがいいのか。あなたなら、どちらの合コンに参加する?私の場合、体型をさらすだけで無視されそうだが…。

 

アシスタントのえっちゃん。そんなネタばかり拾ってこなくて、早く結婚しろ!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

ひょえ〜

 もう本日は、具のねも出ません。あごがガクガク(仕事の電話でしゃべりすぎ)、指は痛いし(パソコンのキーボード叩きすぎ)、この時間になっても飯は食べてないし。

 あー、しんどい…。ライターの廣木よしこから仕事の電話が。「かずさん、どーしたの?かなり疲れてる?」「おー、びろぎぃ(廣木)、助げでぐれー!」「どうしてほしい?」「私に若さと時間をおくれでないか」「……。ごめんね、かずさんに分けてあげる若さが私にはないよ。カツカツの歳だし、私にも時間がない…ごめんねぇ」

 廣木のそんな愛らしいなぐさめに、心が癒やされた。ご飯、ごちそうしてあげよ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

モリ…シンイチ…です

 菜菜美がとうとうやらかした。ついに風邪をひいてしまった。お母さんとばーちゃんの風邪の看病を健気に遂行した菜菜美だったが、おそれていた通りいただいちまった。

 「大丈夫かい?」とみんなは心配するも、「早退しろ」「早く寝なさい」「明日は遅い出社でいい」と口々にうるさい。本当はうつされるのが怖いのだ…。

 菜菜美の声がかれてしまって出ない。それでも仕事先の人と電話で話す菜菜美。見ているそばから可哀想になる。そんな菜菜美の代行をしようと、えっちゃんと二人で電話作業。「松本が声が出ないので代わって電話してま〜す」とガラガラ声の私に、あんまり変わらないんじゃ?と言う人も。

 「すみません…」。ペコペコと頭を下げる菜菜美の声はすごいハスキーボイス。そこでちょっくら「その声で森進一の真似をしてみろ」と遊んでみる。

 「コンバンハ、モリ…シンイチ…です」。その間といい暗げな雰囲気といい合格!みんなで「やれるじゃないか、お前もっ!!」と、肩を叩いて褒めてあげる。

 本日は早上がりの菜菜美。帰りしな「モリ…シンイチ…カエリマス…」とぼそっと言い、背中を丸めて森進一は帰っていった。早くよくなれっ!

風邪をひいた菜菜美。みんなが近寄らないのでさみしそう…。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

パーティーかけもち

 日曜日の夕方、パーティーが2本入っていた。1本は佐賀の銘酒『天吹(あまぶき)』の樽酒を飲む『やったる会』。「おまえも来い」とN先輩と熊本の政財界に精通する料理人のおやっさんから言われて参加したが、それはそれは楽しい酒盛りだった。

 主役は『天吹』。昨年暮れの紅白歌合戦で、嵐の大野君が取材で紹介した酒蔵のお酒である。大変な反響だったらしく、希少な酒となりつつあるとか。この酒がおいしいのなんのって。あっさりとしてキレがいいのでクイクイいってしまう。特に升で飲むと旨さが倍増。一人五合以上は飲むようにと言われるも7合以上は飲んだ。酔った。

 『やったる会』ではそれぞれのテーブルには自前の肴を並べる。どうしてそういう設定かというと、各自、持参した肴を客人にふるまってコミュニケーションを深めるという粋なはからい。私たちの席には料理人のおやっさんが作った寿司が並ぶ。これを目的にやって来る人も多くて、おかげで多くの人と語りあえた。楽しい!

 宴もたけなわとなり、次のパーティー会場へ。白亜の御殿と呼ばれる、某社長のお宅でのホームパーティー。上田兄や松永壮氏はすでに酔っていた。後発で参入した私にお社長が「福永さん、何を飲む?シャンパンもあるよ」と言われ、即答。ヴーヴ・クリコを開けてくれた。おいしい!しあわせ!

 シャンパンを飲みながら、豪邸を探索する。奥様のナビゲーションであっちのドア、こっちのドアをあけては「ひょえ〜!」と驚く私に上田兄が「かずちゃん、失礼のないよーに」と気がきじゃない様子で制する。

 めくるめく時間があっという間に過ぎていって、いい気持ちで帰宅。最後に冷蔵庫の中のビールを飲んで締めて就寝。よー、飲む。


『やったる会』。柔道家が『天吹』の鏡割りをする。これがなかなか割れないものだ。

日本舞踊・叶流のお師匠さんで『クラブ一鴻』のオーナー。私の憧れの女性、黒田博子さん。粋で可愛くて、知性派。いつも可愛がってもらっている。

豪邸のシャンデリア。某お社長のご自宅だが、こんな豪華な暮らしをしていらっしゃる人って実在するんだ、と感動。ここんちのワンちゃんを誘拐して身代金を奪おうか…と、松永壮と悪巧みを考える。

松永壮のシャンパンまでも飲み干した私。隣は上田兄のお嫁チャン。司会業やタレントさんとしても活躍中。可愛らしくてステキなお嫁チャンである。一瞬、お嫁チャンがオレンジの帽子をかぶっているの?と見間違ってしまうのは、豪邸のお社長のお背中。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

マイオーダー

 昼、母がうどんを食べたい、というので近所のうどん屋さんに行った。チェーン店だが、なかなかおいしい(そういう言い方も失礼だが)。

 ゴボウ天が大好きな母と肉うどんが好きな私。二人のおいしいとこどりをした「肉ゴボウうどん」を決まってオーダーする。かなりお腹が空いていたのでご飯物も一緒に食べようと食う気満々。しかし、天丼や肉丼は少しヘビーだ。

 そこで。うどんにトッピングする温泉卵とご飯の小をオーダーし、「おしょう油もお願いしますね」と付け加えた。卵ご飯にして肉ゴボウうどんと食べようと考えたのだ。ただセットにないのでスタッフの人が困惑すると、「いつも見てますよ」とたまにテレビに出る私のファンだと言ってくれるお店の人が変わってオーダーを聞き入れてくれ、注文が通った。

 「ご飯は少しで。ほんの少しで」と値段はそのままでいいので少量でとお願いするも、「遠慮なさらずに」と小の大盛り。残さず食べるにはけっこうな量だったが、無理にお願いしたゆえ完食するしかない。帰りしな、のどからうどん麺が出そうになるのをこらえて、「ご無理言いました」とお礼をのべてうどん屋を後にした。

 店を出ようとして女性のお客さんと入れ違いになり、「あら?今日はスッピンなんですね」と声かけられた。知らない人だったので、へっ?と驚くと「テレビ見てますよ」とニッコリ。写メを撮ってもいいですか?と言われたので、ひれ伏し手を合わせて丁重にお断りする。帽子を深くかぶりノーメークでジャージ姿のヘナヘナしている私の何が面白いというのだ…。

 あなどれない…と口にすると母が、普通に考えてもそんなかっこうでうどん屋に行く無神経な人はいない…と一喝する。たまにテレビに出させてもらう私でさえこうなのだから、タレントさんたちのプライベートは大変だろうなぁ、と気の毒に思う。

 次からうどん屋へは正装してうかがうようにしよう。

肉ゴボウうどんと、温泉卵と小(?)のご飯。ご飯に温泉卵をのっけてしょう油をぶっかけて食べるのが大好き。こんどは、うどんナシの具と汁だけと卵ご飯をオーダーしてみようと思う。かなり難度の注文だが、ぜひ、正装してトライしてみたい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

上田兄餃子楼

 さて、いよいよ、上田兄のお店がオープンする。その名も『上田兄餃子楼』。これまで数回のミーティングに参加させてもらい、いったい、どんなお店に出来上がるんだろうと楽しみにしていたらなんと、それはいとも素晴らしいお店が三年坂に出現した。

 ロゴマークに「哥」とあるのは中国語で「兄」という意味。及ばずながら提案されてもらった。いつもいい加減な女と思われている私も、このときだけは兄から「かずちゃん、やるじゃん」と褒められたもんだった。

 昨日は、試食会があるので来るように、といわれ、腹ペコでうかがった。メニューに独特のコメントを書いてくれ、とお願いされていたのだ。

 まー、食べてみたら、どれも本格四川料理で全ておいしい!驚くのはリーズナブルな価格。一番高いメニューで480円。東京の高級中華料理店で食べたら一皿最低でも1500円というところだろう。そんな一流店と変わらぬ味をこの価格で提供するのはある意味、無謀な挑戦である。

 担々麺は3種類。ビシッと辛味がしまった四川本来のそれと、黒担々麺は胡麻の風味を盛り込み、本来の汁なし担々麺の3つ。そもそも担々麺とは名の通り、天秤を担いで売られていた食べ物。麺に肉の具材をかけたものが本来の担々麺で、汁物はのちに進化した食べ物なのである。そこをちゃんと提供しているところなんぞ、さすがである。これを陳健一の店で食べたら1200円というところが兄の店では480円。すごい。「おいしーっ!」を連発すると、厨房をまかされている鉄人の自信満々の顔がほころぶ。

 そして名物の餃子。これは言うことナシ!ニンニク入りとショウガ入りの2種類がある。生餃子のテークアウトもできるようになっており、ご家庭でおいしく焼いて食べられるように配慮されている。

 オープンは2月11日。盛況なオープンが目に浮かぶようである。久しぶりに本物の味を提供するお店に出会った。間違いなく人気店となると確信。上田兄も夕方から毎日お店に立つらしく、気合いも充分だ。

Jpg 50席近くのお客様を収容できる。インテリアも素晴らしい。

Photo
デザイナーの松永壮氏自らがデザインしたインテリア。

Photo_2
兄に「満州にあるようなお店だね」と言うと、「蘇州夜曲のイメージなんだ」と兄。「で、満州の店って…?」と尋ねられ、「行ったことないよ、幻の国だもの」と答えると兄困惑…。でも、きっと、こんなお店があったはずなんだ、きっと。

Jpg_10Jpg_11
Jpg_16Photo_10
PgPhoto_6
もう食べた食べた。次から次に出てきては食った。兄がとなりで、「いや、かずちゃん。コメント大丈夫?全然メモしてないけど…」とするどく突っ込む。ここにあるメニューはほんの一部。他にもおいしいものがバリバリありまっせー。

Jpg_13 このネギラーメン、最高!ネギ油の風味がプーンと香って。コクがあるのにあっさり。たちまちハマった。

Photo_7 黒担々麺。胡麻の風味と山椒の香りがたっぷり。

Photo_8

汁ナシ担々麺もおいしい。ラー油をかけて辛味はご自由に。

Jpg_17 これが『上田兄餃子楼』名物の餃子。パリッパリでジューシー。いくつも食べられます。うんまいっ!

Jpg_14いい店が完成して自信満々のオーナー、上田兄。ところで、肌きれいよね、この人。

1 スタッフと熱心に打ち合わせする上田兄。事業家としての顔も。誰にでも優しく親しく、素直で、熱心で、一徹。きっと、大繁盛します。あなたがやる店だもの、誰からも愛されるお店になることでしょう。

Photo_9『上田兄餃子楼 』。2月11日(金・祝)、三年坂にて、ついにオープン!!みなさん、ぜひぜひ、足をお運びくださいませませ!!

| | コメント (4) | トラックバック (0)

さげもん

 女子ばかりの福永家。母と私、スタッフのえっちゃん菜菜美、そしてネズとタロちゃん、み〜んな女の子。

 毎年、福永家では、みんなの幸せを祈って「さげもん」を飾る。十数年前、柳川で買ったもので三体さげていたけれど、ひとつはパリのお友だちのお嬢さんたちにさしあげた。

 友人のお嬢ちゃんたちはパリ生まれのパリ育ち。パパはステキなイタリア系フランス人だ。ただ、半分は日本人の血が流れているのだから、大和撫子の真似事でもしてもらいたいとパリを訪れたときにお土産に持って行った。

 3月3日を過ぎたらお飾りはその日のうちにしまわなければならない。嫁に行くのが遅くなるからだそうだ。私の場合、もうすでに関係ないのでなにを今さらと思うのだが、えっちゃんと菜菜美がいるので母はひな祭りの日には、さっさと片付けている。
 しかし。脳天気に昼飯を食ってるやつらを見ていると、そこまで神経質になる必要もないのではと思う。「結婚したら」「結婚するまでは」が彼女たちの口癖だが、その前に男を見つけてこいっ!つーんだ。

 パソコンの前で、サッカーのオールジャパンの選手の情報をクリックしては「この人がいい」だの「こいつはどうもねぇ」なんて油打ってるひまはねーぞ!

2女の子の日、ひなまつりに飾る「さげもん」。三番叟やヨチヨチ人形、花、動物、手まり、果物といった布の小物が列をつなぐ。

3jpg
一つ一つ全て手作りのさげもんは、毎年、この季節になると玄関に飾られる。

Photo
にわとり、金魚、桃、ねずみ、米俵。豊作と長寿、幸せを祈って飾られる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

意外と調べ物ずき

 戦国時代の原稿を書くにあたり、参考文献や小説を読みあさった。1シーンを書くだけなのだが、調べ物をしながら妄想にふけったりワープするのが楽しいのだ。

 以前、ニューヨークのリトルイタリーのことを書いたとき、『ゴッドファーザー』の1〜3(ロバート・デニーロの青春編、マーロン・ブランド編、アル・パチーノの晩年編)を一気に明け方まで見直したことがある。たった数行を埋めるだけなのに、あの名画を見ずしてリトルイタリーは書けないと思えたのだ。
 とゆーと勉強家のようだがなんてことはない、気持ちがそこにいっちゃっただけ。

 『冬のソナタ』のロケ地を訪ねる取材のときも、全く知らないドラマだったので、DVDをレンタルして全ストーリーを見たら吐きそうになるも、はからずもハマった…。

 そんな細かいことをやるようには見えないだろうが、これで意外とマメなのだ。下調べの作業を進めるうちにぬかるみに入り込んで本末転倒はいつものこと。

 結局そこまで調べなくてもいいものを…というところまで行き着かないと気が済まない。一人でに感銘を受けると誰かに話したくなる。スタッフに「ね、知ってる?」とやり出すと「はじまった…」とばかりに視線をそらされてしまうのだが。

 あぁ、この達成感を誰かに伝えたいが夜中だ…。ゆみこ姉に電話しようと思うもためらわれる。迷惑だろうなぁ…と一人でごちてシャンパンをあけ、パソコンの前でほろ酔い気分でゲラ待ち状態。いい気分だーっ!

Jpg
誰もいない真夜中。雑然としたデスクでデザインアップ待ち。もてあました私はシャンパンを飲む。1本あけたら、ベロベロに酔っぱらった。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

鬼は誰

 毎年豆まきをする。忙しい仕事場へ母がやって来て、「豆まきするばい!」と号令をかける。原稿仕事やデザインで頭がいっぱいのところへ、面倒なこった、と無視すると、「福が来んばい!福が。さぼると不幸なことになるぞー!」と母に脅されて、みんなでしぶしぶ豆まき。

 「鬼はー外!福はー内!」。やってみると、やっぱ面白い。みんなでストレス発散とばかりに豆をまく。菜菜美などは豆を食っちゃ投げ、投げては食う。

 写真に撮ってあげようと玄関に出てカメラを向けると、三人が私に向かって「鬼はー外!」と豆を投げつけるではないか…。
 日頃の恨みつらみ、不満、憎しみがこめられた豆は痛かった…。

Jpg_2
私に豆を投げつけようとするえっちゃん、母、菜菜美。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

四天王・蓮華院

 蓮華院(熊本・玉名市)で、世紀の作業が行われている。四天王像づくりだ。京都から名だたる仏師が招かれ、5年という歳月をかけて4体の四天王が作られている。最後の1体に絵づけがされているところを見せてもらった。

 コンピューターが駆使されたこの時代に、全て、古来よりの工法で作られているのだ。木彫りの造形、そのなめらかな木肌、四天王がまとう衣装の柄は一つ一つ手書きである。気の遠くなるような作業だ。

 4体の四天王に魂が入れられるのも間近だというが、この工程こそにすでに神を崇める人の思いが注がれていると思える。

 人が神を崇めるとき、それは人間の力を超越したものとなる。タイも仏閣でも感じたが、おそるべし絢爛な装飾に注がれた思い、時間、作業。それこそが神を崇めることそのもの。
 「仏師は心を集中させて作業をします。いったん、作業に入ったら『無』になる。技術もそうですが、仏師の仕事は、つまり精神性にあるのです」と先生。

 四天王の衣装の柄を描く仏師。呼吸をしているのだろうか、気配を持たない。実体はそこにあるも彼は別の次元にいて、神に力を授かり描く。まさに、僧の修行である。

 一生に一度、この機会に出合えるかどうか。実に素晴らしい世界を魅せてもらった。

Photo_2
一つ一つ、丁寧に描かれる四天王の衣装の柄。邪魔にならないように、おごそかな思いで撮影させてもらった。

1
物語を表現した柄。人間の手仕事とは思えない。まさに神の領域だ。

4jpg_2「勇壮でいて慈悲深い顔を」と注文を受けたという四天王の顔。木彫りの見事な造形。目は水晶がほどこされ、頭部の王冠には金が塗られている。

3pg
色つけのデザイン画。四天王が手に持つ小物も全て作られる。感動ものだ。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

母のお友だち

 ずいぶん前のことになるが。タイに行く前夜、遅くまでバタバタと仕事をしていた。同行する下曽山弓子と廣木よしこが朝寝坊して遅刻しないようにと、やつらを呼んで家で寝かせることにしたのだ。準備万端状態でぬっくと起き上がって出発するため。

 母がすき焼きを用意した。その日は二組のお客様。一組はシモたちだが、もう一組は母のお友だち。といっても、うら若い女性二人。

 母がレクレーションのようにしてお世話になっている病院の看護師の方々。ひさよちゃんとサトちゃん。母はちょいと疲れるとすぐさま「点滴に行っていい?」と病院に電話する。最初の頃は心配したものの、近頃は病院に遊びに行くようなものと承知している。
 それが証拠に。「これ持って行ってあげよう」とお菓子を用意したり、「コロッケ作ってるけん持ってきてあげようか?」と彼女たちに電話をするのだもの、具合が悪いとは決して思えないのだ。病院では何かと気遣ってもらい、よくしていただいている。

 ひさよちゃんなどは、インフルエンザの予防接種に出かけた私に「弱虫よばわり」。何しろ注射が大嫌いで、診察室で大暴れするものだから評判になってしまった。
 「痛い!痛い!いたーいっ!」と叫ぶ私。「かずこさん、まだ注射してませんよ」とひさよちゃん。「嘘…。ギャーッ!いたーいっ!」「はいはい、終わりましたよ。ほんと、大げさなんだからもー」と呆れられたのだった。

 お婿さんを探してあげたいが母のセレクトが厳しい。「ひさよにはふさわしくない」が口癖。選びすぎているうちに、私みたくイケズになってしまうかと思うと(私は選んだことなどないが)、すき焼きを頬ばる彼女の皿に肉を追加してあげたくなるのだ。

Jpg
右からひさよちゃん、母、サトちゃん。仲良しの三人。

Photo
肉をほおばるひさよ。「食え、飲め、食え、飲め」とシャンパンで酔っぱらった私。翌日はタイに行くというのに何も準備していない私に、「信じられない…」とひさよは呆れた。
2
「これ、『加茂川の肉』よん」と自慢する母。「ワー、いつも、こんなの食べてるんですか?」とサトちゃんに「まーね」と母。嘘言うな。お客さんが来たときだけじゃん。見栄張るな!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ゆがふ

 沖縄料理の店『ゆがふ』のオーナー・ハマさん(東濱さん)が勇退する。そこで、彼を慕う大勢の人たちが『ゆがふ』に集った。

 ハマさんにはずいぶんとお世話になっている。初めてハマさんにお会いしたのは私がバイヤーをしている頃だった。ロンドンと東京を行き来し、ファッションプロデューサーとして流行をリードしていたハマさんは私たちには雲の上の人だった。

 沖縄料理の店『ゆがふ』をオープンさせたのは、ハマさんの故郷の食文化を伝えることと、多くの仲間が集う店を提供すること。
 沖縄の文化を伝えようと、これまで大変な情熱をもって貢献されている。沖縄取材のときもハマさんにはとてもお世話になった。おかげで、いい原稿を書かせて貰った。

 KKTの平田氏がカウンターで酒をつくってくれる。風邪気味なので水割りを!というのにロックしか飲ませない。RKKの宮脇氏もご機嫌に飲みながら私をいじめる。二人とも熊本のテレビ界を引っ張る重鎮である。
 私たちは同い年。若い頃から遊んでいる三人が言いたいことを言い合っていると、ハマさんが眼を細めて笑う。実に温かいんだよなぁ、この空気感。

 と、向かい筋の店の『醤(ひしお)』の女将さんのたかこさんが隣に。「こっちが楽しそうで、抜け出してきた、えへへ」と笑う。この夫婦、交代で『ゆがふ』にやって来るのである。店を切り盛りしていたのは愛息で中学生のハル君だ。

 昔よく遊んだサーファーのメガネの長江。ミュージシャンの大さん、カメラマンの下曽山弓子、あの人この人、みんな実にいい顔でハマさんの勇退を祝っている。
 ハマさん、ありがとうございました。そしてこれからも、よろしくお願いします。

5 お酒が似合うんだよな、ハマさんは。酔っぱらってハマさんのショットバーになだれこんだことは数知れず。お世話になりました。

6_2
右が平田氏、左は宮脇氏。三人で飲むとダラダラと果てしない。二人とも私をいじめるけれど、優しい男たち。

2jpg
大さんと甘えん坊のシモ。

1jpg
現役サーファーのメガネの長江(左)と窪寺さん。

7
『醤』の嫁のたかこさん。エヘヘと笑って『ゆがふ』に乱入。とにかく可愛い人なのだ。淡々とした独特のこの人のリズムにハマっている。
10jpg
こんな失礼なアングル、私は撮った覚えはない…。誰のしわざだ…??

8pg たかこさんと私、一体何をやっているのか記憶にない…。

11jpg
お得意の海苔芸を披露すると、「おれもおれも」とみんなやりたがる。この芸にはいつも妙な連帯感が生まれる。

12
ハマさんと。楽しかった−、笑った笑った。感謝、感謝。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

タイ心象風景

 タイでのことが、ずっと前のことのように感じられる。たった先週のことなのに。人の記憶の賞味期限なんてあっという間に過ぎるものだとつくづく思う。

 寺院や食べ物、陽気な人たちとの触れあいもいい思い出だが、脳裏に浮かぶのは、観光地のそれではなく、移動中の車窓から見た路上の暮らしのシーンばかり。
 車のほこりの中で商売をする屋台、沿道にたまった泥、錆びたビルのシャッター、あちらこちらに祀られている神様、昼寝するイヌ、トラックの荷台に乗った人たち、水上の家。それは旅の移動中に眺めた景色だ。どれもどんなに似たような景色であってもつい心ひかれるのは、そこに息づく命のパワーを感じるからだろう。

 水上に建つ家などは、川の水があふれたらたちまち流されてしまいそうな安普請。木の支柱はそのうち水に腐れるのではないだろうか。畑と思えば浮き草の群生で、川で洗っただろう洗濯物が軒下に乱雑に干してある。それでもその場所を慈しみ、ならされて暮らす人たちの習慣こそをのぞいてみたいと思うのだ。

 小さな屋台を切り盛りする女たちの1日につきあってみたい。路上でバナナの皮で作ったおもちゃを売る一家の事情を知りたい。繁華街で妖しげな商売をする男たちの昼の顔はどんなものなのだろう。海外では1日も経てば、目がすぐに慣れる。慣れてくると、路上に放たれる匂いの根源こそを見たくなってくるのだ。

 気まぐれに立ち寄り忍び込んで写真に切り撮りたい場所はいくつもあった。「車をとめてください」とはなかなか言えず、通り過ぎた風景はいくつもあった。

 いつもそうやって旅から戻ると、一人でに心残りを痛感するのである。

Photo 船の上で食べ物を売る女性たち。水上でバランスをとりながら、客の注文のオーダーを見事にこなす。

Photo_2
路上でおかずを売る一家。タイの人たちは家で食事を作る人が少なくて、こうした屋台でおかずを買ってかえる。おじさんの手際の良さにしばらくみとれていた。

Photo_3
水上の家で暮らす人たち。建物は雑然としているけれど、実にのんびりと暮らしている。

Photo_4 長い距離を移動した。車窓の中からとらえた景色。殺風景な町をいくつも通り過ぎた。

Photo_5ミゼット。数台並んでいる。この車を懐かしいと思う人もいるだろう。

Photo_6
移動の途中でとめてもらって撮影した塩を売る店。辺りには塩田が広がる。

Jpg商売の途中に食事をするおばあちゃん。食べてる昼食は、出前なのか、家からもってきたものなのか。そんな単純なことを知りたくなる。

Photo_7

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2011年1月 | トップページ | 2011年3月 »