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2010年11月

たくらみの会

 来年バンコクに行くことになり『旅行説明会』なるものが開かれた。といっても、旅行代理店の方が日程や旅行金額、観光スポットを説明してくれるのではなく、クルーのボスを囲んでの焼肉会。場所は坪井にある『中口』。ここの焼肉は最高においしい。

 旅のメンバーの実名は公表できないが、熊本の我々の業界で知らない人はいないという大魔神のボスを筆頭に、イケメンのW、大和田伸也似のM氏、テレビ局のメンズに加え、仲良しのカメラマンの下曽山弓子とライターのヒロキも参加することになった。

 タイは1度取材旅行で行ったことがある。中国マフィアのよーなおじいちゃんがコーディネートしてくれたおかげで、宿泊先のホテルの部屋を急遽、上質な部屋にチェンジしてもらえたり、カンボジアの国境近くのヤバそうな鉱山の町、ゲイの宝庫といわれるパタヤビーチ、現地の人しか行かない田舎の港の食堂など、一般のツアーではなかなか行けないところを案内してもらったものだ。

 下曽山弓子が「ムエタイを見たい」と血なまぐさいことを言うと、ヒロキが「像に乗りたい」と言いだし、ついには「ゲイのいる店に行きたい」とリクエストする。大魔神は「おしおし!まかせろ!」とメモをとっている。

 今回の旅の醍醐味のひとつはファーストクラスばりのクラスで行けることにある。大魔神の“圧力=コーディネート”のおかげで、こんな条件のいいツアーはない。

 カメラ片手に街をたっぷりと見て回ろうと思っている。隠し撮りもする。何しろこのたびのクルーのメンツは面白さが半端じゃない。ネタにする被写体はいっぱいなのだ。

中口の水餃子。おいしい焼肉の後で食べるこれは最高!
チヂミもキムチもおいしい。汗をかきながら飲んで食べて笑って聞いた旅行説明会。
旅のオブザーバーの自称パク、ことI氏。こいつと行った韓国の旅は抱腹絶倒。ビデオにおさめてCD化してあるが、編集がやはり業界人とあって最高に笑える構成。旅から帰っても何度でも思い出を楽しむことができる。「お前も参加しろ!」とみんなから言われて心が揺れているようだ。

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干支選抜

 子(鼠)、丑(牛)、寅(虎)、卯(兎)、辰(龍)、巳(蛇)、午(馬)、未(羊)、申(猿)、酉(鶏)、戌(犬)、亥(猪)。

 来年の干支は卯。よってお飾りはうさぎちゃんになるわけだが。犬も鶏も牛もいるのにどうして猫だけ選抜されてないのか。猫派の私にとっては実に不愉快である。

 12支は神様の元に新年の挨拶に来た動物の順番という説がある。みんなで挨拶に行く日にネズミが猫だけには教えなかったそうな。それを怒った猫は以来ネズミの宿敵に。
 ところが干支の起源を調べていくと、宇宙的、思想的、方位学的、政治的とかなり深くて複雑。ややこしすぎるからこんな可愛らしい説が作られたのだろう。

 中国、ベトナム、韓国にも十二支があるが、ベトナムには猫がちゃんといて「卯」が猫。中国もベトナムも「亥」は豚で、猪じゃない。モンゴルじゃ寅はヒョウだとも。それに十二支はアジアだけかと思っていたら、ロシアにもあるというから驚く。

 ちなみに私は猫の宿敵の子(鼠)年。追いかけてくれるのが瑛太みたいな男ならいいのにな。追いかけてくれんかな、瑛太…。

Jpg 猫は干支の中に選抜されなかったけれど、こうして福をもたらす「招き猫」として愛されている。ただし、「猫可愛がり」「化け猫」「どろぼう猫」と言ったネガティブな意味の言葉にも多いが。でも「猫に小判」は、何も猫じゃなくて犬でもよかったんじゃと思う。「豚に真珠」は見事といえるが。

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早朝のオムライス

 早朝、母が長崎までお友だちと一泊旅行に出かけた。朝食を作ってあげようとして「何がいい?」と尋ねると「オムライス」だって。…嘘だろ。朝からオムライスを食べたがるばーさんているかー?

 なんでその時間に起きていたかとゆーと。ゆうべ、仕事関係先の方の結婚式の二次会に参加しようとして、引き続き繁華街に繰り出した。その前に母が『プティ・パリ』のフォアグラが食べたいと言い出し、中川ひとみと合流してお邪魔することにした。パパッと大好きな魚のフランをいただき、母をひとみとつたよさんに任せて会場へ走る。

 さすがに前日夜中まで飲んでいたので酒がすすまない。早々と母と引き上げることにしたが、下通の八百屋さんで石榴(ざくろ)を買ってみたり、『ア・ラ・モート』の荒本さんにつかまってパウンドケーキを買わされたり、本屋に寄ったりして帰った。

 帰宅するもなんだか眠れず、明け方まで小説の続きを書いてそのまま母を送り出した。「ホイ!出来たど」「うまそー」。朝から元気にオムライスを食べる母を見て、数十年後の自分の姿が想像できた。食い意地が張っているのは遺伝なのである。

 母の留守中、何が大変かって、猫たちの朝の散歩、洗濯、掃除&掃除&掃除をしなければならないこと。掃除機は無論、拭き掃除をせねばならない。どんなにごまかしても、あの人は部屋の匂いをクンクン嗅いで掃除ができているかどーかを確認するのだ。

 一卵性親子と言われているけれど、潔癖症だけは全く似なかったようだ…。

Jpg オムライスは得意。母の名前「節子」をケチャップで書くのは大変なので省略。やつはかまわず真ん中からバクッとスプーンをいれて満足そうに頬ばって長崎に向かった。

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飲み会、果てしなく…

 K新聞社のハマコーのコーディネートで「オシャレに会食の会」がとりおこなわれた。メンバーはいつも顔を付き合わせているメンツばかり。世安の中村雅俊ことハマコー、写真家のモリケン、KABの女帝かおりんと私の4人。

 オープンしたばかりのダイニングバー『フィガロ』でおいしいフレンチとお酒を楽しんだ。のっけから海老蔵のネタ。実は、会食に向かう途中にキャラの濃い情報筋から海老蔵事件の真実が知らされたのだ…。内容は言えない…。

 けっこうグロイネタだったのでみんないっせいに食いついた。と、ここですでにオシャレな会ではなくなっていた。それからというもの話は尽きない。
 夢の起業企画から暴言まで、決して書けないものばかりで、かおりんが飛ばすわ飛ばす。相当お酒が入っていたのだろうなとお思いだろうが、彼女だけはシラフ。下戸なのに、酒飲みのテンションをより上回れる女を私はこれまで知らない…。

 オーナーがご挨拶に見えた。モリケンとハマコーとお知り合いの様子。「まあまあ」と名刺を差し出すと、「先日、お会いしたじゃないですか」とオーナー。どうやら、中川ひとみの店で大暴れしている席でご一緒しているという。失礼しました。

 次は中川ひとみの店『天真爛漫DUEX』。ハマコーが「恋人も濡れる街角」を熱唱すれば、かおりんが「魅せられて」を見事に歌い上げ、私はハマコーのリクエストでちあきなおみの「喝采」を熱演(歌いながら演じる)。しかしながら昭和の歌謡曲っていい。歌詞を見なくともスラスラ歌えるもの。体が全てを覚えている感じだ。

 存分に満足してメンバーと帰ろうとして知り合いにひっかかる。一杯つきあう。とまた、別の知り合いにもみくちゃにされ次の店に。「もうよかろう、助さん!格さん!」と言い放ってタクシーに乗り込もうとしてまたまた知り合いにバッタリ。「次いこー!次いこー!」と引っ張られるのをようやく逃れて夜中の3時半に帰宅…。

 海老蔵が明け方まで飲んだくれてしまうのがわからなくもない。とはいえ、飲み会はボコボコにされないうちに12時にシンデレラになるのがちょうどいいと思う。

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おいしいフレンチが次々と登場。あっという間に食べたが、これだけは撮れた。

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ミカンの取材帰りのかおりん。バッグの中から戦利品が…。こんな優しい顔をしているが飛び出す毒舌は超一流。決して敵に回したくない女なのである。

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『さんま御殿』の投稿に使えそうな1枚。「熊本市のとんでもない男さんより」

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ダンディーに決めているハマコー。って、どっち向いて笑ってんだ?

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先ほどのダンディーぶりから一変。超ご機嫌な笑顔で「恋人も濡れる街角」を熱唱する世安の雅俊。楽しそうだ。

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海老さま

 海老蔵の大きな目、坊主頭、歯並びのいい口元。あの瞳でキッと見つめられたらメロメロにならない女はいないと思う。結婚前の彼の舞台を何度か見たが、それはそれは匂うような男ぶりであった。なのに…。

 東京通信(私的芸能通筋)の報告によると、真夜中に六本木の路上で男たちにボコボコにされている海老蔵を見る人だかりができていたそうだ。
 何でも男たちはアマチュアボクサーなみの腕力だったとか。それにしても、顔は殴っちゃいかんだろう顔は。役者は顔が命である。

 市川家は歌舞伎界の市川家の総本家で名門中の名門。新之助→海老蔵→團十郎へと何代にも渡り名前が襲名され、お騒がせ中の海老さまは十一代目。

 江戸時代、初代の市川團十郎は「大江戸の飾り海老」と言われた大スターだった(幼名が海老蔵だった)。團十郎が活躍した頃の将軍は徳川綱吉で、「生類憐れみの令」を発令している。江戸時代最大の絵師・尾形光琳(風神雷神図)の活躍もその頃。

 市川家のお家芸である「荒事(隈取りをしてギョロリと目をひんむく芸)」を生みだし人気を博した初代は、ある大名屋敷に呼ばれ「荒事をやってみせよ」と言われるも固辞する。しかしどうしてもやれ、と言われて、刀を取り出しふすまや障子をぶった切り「これが荒事です」と大見得を切ったらしい。なかなかのつわものである。

 團十郎は成田不動に信仰が厚かった。今でも市川家では成田詣が通例(海老蔵と嫁が詣でる姿が放送された)。だから屋号は『成田屋』。「よっ!成田屋」と声がかかるアレ。実は成田信仰は幕府が庶民に期待したもので、大スターが熱心な信者であることは客にも影響を与えるとあり幕府にとっては好都合だったらしい。

 その最期だが…。團十郎は同じ役者の生島半六に舞台で刺殺されている。原因は不明だが、一説によると役者差別の不満だったらしい。その2年前に、赤穂浪士の討ち入り(1702年)が行われている。

 初代・團十郎の生き様が海老蔵にかぶって見える。ファンとしては一日も早く、あの美しい顔が元通りになることを祈るばかりである。

1347100879 十一代目・市川海老蔵。「大江戸の飾り海老」の偉名を大切に。「よっ!成田屋っ!」

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日溜まり

 時間はどんどんと過ぎていくものなのだな、としみじみ思ってしまう。二十歳を過ぎてからはあっという間だった…。
 若い頃は何かを難しく考えたがって、生意気にも「ウヨキョクセツ」という白々しい哲学を持っていた。面倒くさいことがどこかで好きで、臭い物にも蓋をせず。

 それが自分なりの正義だと思っていた。

 今は肉体や肌が衰えた分、心がちょっと重くなってきたかもしれない。それでも傷つくことに慣れたりなんてしないけれど、傷つかない方法なら少しは知っていると思う。
 それはきちんと愛すること。そして、自分に上手な嘘をつくこと。

 「幸福というのは癖になるが、不幸というのも癖になる」

 冬の日溜まりの温かさが深く伝わる。幸せになる方法がこのごろ、なんとなく理解できるようになった気がする…。

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おぉ、弟よ!!

 今日はラジオだった。原稿仕事をバタバタこなしてRKK(熊本放送)へ。車の中でお化粧しちゃうもんね!とバッグをのぞくと化粧ポーチが見当たらない。…忘れた。

 しかし時間はもうない…。それならば!と、近くのドラッグストア『hers』にノーメークで駆け込み、お店の女の子に「化粧ポーチを忘れて…ファンデーションかして!」と突撃。尋常じゃない私のあわてぶりに「了解しました!」とばかりにきれーなおねーさんが「こちらです!こちらです!」と素早く案内してくれ、陳列台の前でファンデーションを塗り、眉をかく私。シャドウも貸してくれ、ものの2分でバッチリに!

 深々と頭を下げ「ご恩は一生忘れません!」と言って店を出た。「ありえねー…」と言われそうだが、本当なのだ。仕方なかったのだ…。

 収録を無事に終えてルンルン気分でテレビ局を出たら、テレビやラジオでお馴染みのタレント・松崎ひろゆきさんとバッタリ。「どーもどーも」といつもながら優しい笑顔の松崎さんに、「おっ!弟よ〜っ!」ととびつく私。

 実は少し前に、友人から「あんたの名前が『2ちゃんねる』でアップされてたよ」と言われ、ゲゲッ!とのぞくと、なんと「福永和子さんを見かけた。松崎ひろゆきさんかと思った」と書き込まれていて夜中に一人で大笑いしたことがある。

 ご本人にそのことを言うと、「そりゃあんまりですよ。英太郎に似てると言われたことはあるけれど、福永さんと似てるなんて、そりゃ福永さんが可哀想だ」とどこまでも優しい松崎さん。ご本人の顔をマジマジとのぞくと、うーむ、似てなくもない。

 「これからは松崎の姉です、と名乗るので松崎さんもご同様に(笑)」と言って二人して大笑いして別れたことだった。とってもいい方です、松崎ひろゆきさん。

RKKの前で松崎ひろゆきさんとバッタリ。写真撮らせて!とゲッツ。このネタ、いつかご本人の写真と一緒に披露したかったのだ。松崎さん、ご協力ありがとう!

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いっつも、一緒

 猫には縄張り争いがあるという。自分の匂いと違うものを見つけたら大変なことになるとも。当然ながら、ご飯を食べるときも別々の器で食べるらしい。

 けれど、我が家のネズとタロちゃんは一緒の器で仲良く食べる。お散歩に行くときも離れないが、ネンネのときもべったり。どちらかの姿が見えなくなると鳴いて探すほど仲良し。とゆーか、異常なまでに関係が深いと思う。

 しかしこれがおかしいもので、抱っこのときだけは別々。先にお膝にやって来た方が勝ちで、一緒に抱っこされるのは嫌いらしい。けれど母か私しかいないときは我慢して一緒に抱っこされる。ネズが「マーン」と鳴くとタロちゃんが「ギイーッ」と返す。

 「もー窮屈。あっちに行ってよ」「あんたこそ、もそっとそっち行ってよ」とばかりに鳴くのがおもしろくておもしろくて。冬の日溜まりの中、ご飯をたらふく食べて抱っこを求める愛猫たちが愛おしくてたまらない。

 「愛猫を まぁるく抱いて 冬始め」=上田春日

 我が家の天使たちを抱いているとき、いつも春日さんの優しい歌を思い出すのだ。

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朝ご飯を仲良く食べる二人。最近のタロちゃんの食欲は異常だ。食が細いので母が心配していたが、なんてことはない。近頃はお腹がぽっこりなのである。

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冬の匂い

 樟脳(しょうのう)のような菊の香り。みかんの皮をむくときにほとばしる柑橘系の香り。あぁ、冬の匂いだ。

 先日、健軍商店街の花屋さんでお団子のような愛らしい菊の花を買ってきた。花瓶に入れて飾るとなんとなく風格が滲みでてステキだ。
 河内町の取材でいただいたミカンの甘いこと。よく見ると、いずれもコロコロとまぁるくて可愛いらしい。

 休日の午前中、茶の間でぼんやりと障子にふりそそぐ日差しと冬の匂いに包まれる。あと少しで師走だ。早いものだなぁ、と思う。
 ついこの間、お正月の支度をしたばかりだったと思っていたら、あっという間に一年が経っている。今年もいい年で終われそうだ。
 そんなことを思いながら、朝風呂に入って昼寝をする小原庄助なのであった。

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愛らしい菊の花。樟脳のような香りを嗅ぐと、冬が来たのだなぁと思う。

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茶の間でぼんやりとミカンを食べた。甘くておいしい。熊本の河内ミカンは日本一!

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白山木

 「ハクサンボク」。そう教えてもらった。4月〜5月くらいに真っ白な花をつけたかと思うと、晩秋の頃には真っ赤な実を宿す。
 『白山木』。温かい地方(九州)に自生する植物らしい。

 若い頃なぞは、花の名前など知らなくてもなんとも思わなかったけれど、近頃は一つでも多く花の名前を知りたいと思うようになった。
 花を愛でる、という感覚すら分からなかったのに、見事な発色の花々を見ると感動して涙が出てくる。

 そんなとき、年を重ねるっていいものだ、と思うのである。年々、感激することが増える。知りたいことが多くなる。行きたい場所がたくさんある。
 若い頃より今の方が数倍充実している気がする。

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『白山木(ハクサンボク)』。美しい赤い実の色に見とれてしまう。山にいけばこの季節、ハクサンボクの赤い実がたくさん咲いている。

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追悼・星野哲郎先生

 偉大なる作詞家・星野哲郎氏が亡くなられた。数々のヒット曲を作った天才詩人で、演歌をよく知らない人でもその作品のいくつかは聞いたことがあるはずだ。

 星野哲郎氏を崇拝したきっかけは、故・美空ひばりさんの最後の曲となった『みだれ髪』の詞をじっくりと読んだときだった。感極まり、たまらなくなった。

髪のみだれに手をやれば 紅い蹴出(けだし)が風に舞う 憎や恋しや塩屋の岬
投げて届かぬ想いの糸が 胸にからんで涙を絞る

 岬で女が男を乗せた船を見送る。海風で乱れる髪をおさえると、それまで掴んでいた着物の裾の赤い八掛(蹴出=蹴り出す裾)が裏返る。愛する人に髪の乱れを見せたくない女の心情。これだけで物語が見える。なんという書き出しなのだろうか。
 どうしようもない別れを諦めきれずにいる胸中を、「投げて届かぬ想いの糸が 胸にからんで涙を絞る」と表現した星野氏。詞をよんだだけで鳥肌が立ったものだった。

 鳥羽一郎さんが歌う、荒々しい海に乗り出す海の男を描いた『兄弟船』も星野作品。

波の谷間に命の花が ふたつ並んで咲いている 兄弟船は親父のかたみ
型は古いがしけにはつよい おれと兄貴のヨ 夢の揺り籠さ

 「波の谷間に命の花が」。語呂といい語感といい、どうしたらズバッと胸に突き刺さるような言葉が浮かんでくるのだろうか。3番目では「雪のすだれをくぐって進む」とある。海上で雪などと、私たちには思いもよらないシーンである。

 私が言うのはおこがましいが、星野氏の歌はどこか生活感があり、耳に聞こえるもの目に映るものを見事に拾って伝えている。

 いつかお会いしたいと、ずいぶん前に関係者の方にお願いしたことがあるが「星野先生なら会ってくださいますよ」とおっしゃってもらいながらついにお目にかかることができなかった…。それが残念で残念で仕方がない。心よりご冥福をお祈りします。

 星野哲郎名作/風雪ながれ旅(北島三郎)、アンコ椿は恋の花(都はるみ)、昔の名前で出ています(小林旭)、雪椿(小林幸子)、女の港(大月みやこ)、涙を抱いた渡り鳥(水前寺清子)、男はつらいよ(渥美清)他

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星野哲郎氏は海が大好きだったという。海や港を描いた名作は数知れない。

Photo 鳥羽一郎さんの実家前から見た熊野灘。三重県鳥羽の石鏡(いじか)という港町。

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朝ご飯

 今日は雨。台所から味噌汁のいい匂いが漂ってくる。いつも9時くらいに朝ご飯を食べる。ゆうべスパークリングワインを飲んで寝ちまったのでお腹が空いてたまらない。

 冷蔵庫の中のものをいろいろと引っ張り出して朝ご飯。食べようとして、よく、雑誌やテレビで朝ご飯を紹介しているのを思い出し、撮ってみた。

 なんちゃない朝ご飯だけど、人様の家のいつもの食い物って意外と興味が沸く。『となりの晩ご飯』や『田舎に泊まろう』が面白いのは、他人の日常をのぞき見できるからである。これが料亭ばりに、意図的にしつらえられたご飯だったりすると興ざめだが。

 で、今朝の朝ご飯だが。あり合わせのものばかりとはいえ、かたよりがひどいやな。余っていたイクラとめんたいの卵つながり。じゃがいもとタマネギの味噌汁と肉じゃがは同材料つながり。キムチと納豆は臭い物つながり。つながってばかりだ。

 それでも腹が減っている日の朝は、あっという間に完食。さて、仕事がんばろ。

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朝からけっこう食べた。真ん中のは母が鶴屋で買ってきたタマネギのてんぷら。これをチーンしてマヨネーズとしょう油でいただく。この食べ方が昔から好き。この角度の絵、雑誌やテレビとかで見たりしたことあるでしょう。なんちゃない朝ご飯だけど…。

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フランス便り

 フランスの色と匂い。『Tien Tien』(阿蘇市一の宮)の冬はよけいにそのエスプリが濃い気がする。スプーンのドアノブ、ミシン、レースの襟、リネン、ホーローの器…。

 ふと、パリのノミの市が思い出される。ポルト・ド・クリニャンクール(モンマルトル近く)の市に行ったことがあるが、大きな市でアフリカ系の移民が多くてちょっとばかし怖かったが、それでも目が慣れてくると掘り出し物がいっぱい並んでいた。

 アルルのノミの市も印象深い。市役所の通りで開かれていた市はじつにのんびりとしていて、レースやリネンが欲しかったが取材旅行だったので荷物になるのをおそれて購入せず、それが今でも悔やまれてならない。

 その市で有田焼の印判の皿が売られていた。おっ…とのぞくと、客が食いついた!とばかりにおじさんがすすめてきた。私にすれば、母国の焼き物がこうしてフランスの片田舎までたどりついたそのことに感動していただけだったのだが。

 誰かの愛蔵品であっただろう、さぞや慈しまれただろう、手放された理由は何だったのか…。来歴の知れないアンティークを眺めながら、多くの人の人生を思うのである。

 はるか海を越えて『Tien Tien』にやって来たアンティークたち。このカフェでフランスのエスプリをストレートに感じるのはきっと、物に宿った人たちの思いこそが匂い立つからだろう。少しばかりフランスを旅した気分になれるのである。

Photo_4 『Tien Tien』のドアノブ。おいしいものが待っているとばかりに、可愛らしい真鍮のスプーンでかたどられている。

Photo_5 何度も付け替えられたであろうレースの襟。使い古された風合いがステキにうつる。

Photo_6 優しい光が差し込む。ミシンを踏む初老のご婦人の穏やかな姿を想像してみる。

2 こんなテーブルでアフタヌーンティーを楽しむとおいしいだろう。

6 オーナーのパートナーであるママンの産着だそうだ。大切なものだ。

3 Jpg ホーローの器たち。ずいぶんと使い込まれた風合いに温かさを感じる。

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健軍商店街

 数日前、タレントの「マー坊」から電話が入った。「かずねーちゃん、土曜日に健軍商店街のイベントに出るから見に来て」「何すると?」「ものまね!それから、おばちゃんのコロッケ食べたい」「げっ!差し入れの指示かい!」

 かくして母と私は、コロッケを作って(母が)今売り出し中のマー坊のステージを見に行くことになった。ギャラリーはおばちゃんだらけでマー坊は人気者だった。

 ステージを見届けて、母と商店街をブラブラしてみた。懐かしい『レストラン藤屋』があった。小さい頃はよくここでオムライスを食べたもんだった。きっちり炒めたタマネギとピーマン、ハムが入っているだけの素朴なオムライスだが、あの頃の私にとっては世界一おいしかった。

 数十年ぶりに入ってみた。出てきたのは昔と全く変わらないあの味。おいしい!とペロリとたいらげて、店のおばちゃんたちと商店街の昔話に花が咲く。

 こうしてゆっくりと腰を落ち着けてみると、そこには人情がちゃんと息づいている。商店街はまさしく日本の文化。シャッターがしまっている店が多く「活性化」が叫ばれて久しいけれど、通りに天上をつけよう、道路をきれいに整備しよう、町起こしの名物を作ろう、店口をおしゃれに統一しようなど、本当に必要なことだろうか。

 大切なのは、商店街の人情を尊ぶことだと思う。商売をしているのに誰もギラギラしていない。日々変わらず、昔からのことを誠実に営まれているだけ。

 お客さんがいるのに店を留守にして向かいの店に走る食堂のおばちゃんや、店口の椅子に座って一服するおじいちゃんに灰皿を渡してあげるお茶屋のおばちゃん、八百屋のおじさんが「ほい!」とミカンをごひいき客に投げる光景を見たりすると、かけがえのないものは何か、ということがわかってくる。

 大切にしたい遺産は、本当はいろいろと手を加えてはいけないのだと思う。


タレントのマー坊。今、神戸で舞台中。イベントが終わったその足でまた神戸にとんぼ返りとか。「芸能人みたいだねぇ」と言うと、「おいおい」と裏手打ちされる。ものまねも上手だけど歌も最高にうまい!花柳流の師範で舞踊家でもある。おしゃべりもおもしろいですよ、どうぞよろしくお願いします!

『レストラン藤屋』のオムライス。昔ながらのオムライスは最高においしい。来てよかった。「こうして思い出してくれて嬉しい」とお店のおばちゃん。また行きます。

健軍商店街のアーケードの中にある『レストラン藤屋』。小さい頃は、「ふじやしょくどー」と呼んでいた。

イベントに集まった「昔のおねーさんたち」。マー坊のものまねがウケたのか、知らないおばちゃんが隣で笑いながら私の腕をパンパン叩く。こういうのがいいんだよね。

文房具のお店『すゞや』。ここでクレヨンやぬりえ、モール(針金にフワフワのやつがついたもの)といった遊び道具をよく買ってもらった。高校生の頃は、暮れともなると商店街の肉屋でハムのたたき売りのバイトをしたこともある。お客さんで来た知り合いのおばちゃんやおじちゃんたちから早くも「お年玉」をもらっていたもんだった。

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冬の空

 冬の空の色って灰色のイメージがあったが、とても繊細で優しい色をしている。同じ時間なのに西の空と東の空の色も違う。

 東が水色を濃くした浅葱(あさぎ)色かと思えば、西は少し緑がかった青竹色だったり。あっちこっちと空をあおいで眺めてみると面白い。

 雲も姿を変えるのが早い。三角の耳が二つあって猫の顔をしていたので、どこかで車を停めて撮ろうとしたら、すぐに流れて違う形になっている。じっと静止しているようで、実は動きが驚くほどすばやい。

「雲をつかむ」→漠然としていてあり得ないようなことを手に入れようとすること。

「雲がくれ」→どこに隠れてしまったかさっぱりわからないこと。

「雲の余所(よそ)」→はるか遠い存在のこと。

「雲に梯(かけはし)」→分不相応でとても叶えられないのぞみ。

「雲の裏」→人目につかないところや、目の行き届かない場所。

「雲の上の人」→手の届かない高い身分の人のこと。

「雲をあてにする」→到底叶わないことをあてにすること。

 雲って昔から現実ばなれしているものとして扱われてきたようだ。それでも人々は憧れを抱いて雲を詠んでいる。澄んだ冬の空を自由にさすらう雲ってかっこいい…。

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北東の冬の空。美しい浅葱色をしている。

7 一方、同じ立ち位置から見た西の空。光の加減か、緑が写り込んでいるのかペパーミントグリーンに近い。不思議だ。

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シューッと放射線を描く筋雲。いつも空を眺めていると、こんな雲に遭遇する。

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海の上の雲。美しい空の色が海に映りこんで。向こうに長崎県島原の普賢岳が見える。

3 阿蘇の山々が見える。雲の形が猫になったりゾウになったり。追いかけているそばから姿を変える、冬の雲。

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サバ寿司

 河内町の『龍栄荘』のご主人が作るサバ寿司は絶品で、脂の乗ったこの季節のサバが一番おいしいのだとか。

 よどよく酢じめされた肉厚のサバと、甘酢ショウガと酢飯があいまって得も言われぬおいしさである。予約すれば作ってくださる。

 夕べ晩酌のときにいただくはずだったけれど飲みに出たのでお昼ご飯に食べることにした。おいしくいただいて温かい香り豊かなお茶でしめる。あ〜、日本人でよかった。

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上にのっかった白板昆布もまたおいしい。たいがいのサバ寿司は上にシメサバがのっかっているだけだが、『龍栄荘』のサバ寿司はサイドもサバがたっぷり。贅沢。

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痛風日記

 朝ご飯にイクラ丼を食べた。母が鶴屋百貨店の『大道産子展』でおいしいイクラのしょう油漬けを買ってきたので、炊きたてご飯の上にエイッ!とのっけてパクついた。

 んま〜い!朝風呂の後でイクラ丼、まさに小原庄助さん的な気分なのである。と、モリケンがことあるごとに私に向かって口にする言葉が聞こえる。「痛風になるけん」。

 私の暴飲暴食を皮肉るものなのだが、このブログも「『痛風日記』に変えたら?」とまで言われている。いっとくが、痛風の症状はいまのところ出ていない。少し前に、指の関節や足首が痛かったのでそのことを漏らしたら、「そりゃ痛風て痛風て」とうるさいのなんの。

 昨日、「この間、寿司屋でおいしいものを食ってきた」と言ってたモリケン。人の心配をする前に、おのれこそが痛風にならないよう注意すべきだ。
 やつが来ても、絶対、イクラなんて食わせてやらないのだ。

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口の中でプチッとはじけたかと思うとイクラの風味がジュワ〜と広がる。しょう油の塩分がちょうどよくて、ご飯がいけるワいける。これで痛風になっても本望だ。

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あた、つけ麺食いよったろ?

 河内町から金峰山に抜ける山道の中腹にラーメン屋さんがポツンとある。モリケンが「ずいぶん前に『全国旨いラーメン100軒』みたいな番組があって、熊本ラーメンもランクアップされると思っていたら、20位くらいにそのラーメン屋があったと」と言う。

 ならば食べておかんとまずいだろうと『横道』というラーメン屋へ。カウンター席が5席ほどで座敷のテーブルは2席。狭くて小さい店だけどお客さんが次々に来店する。

 カウンター席でモリケンととんこつラーメン500円をオーダー。さっそくスープを飲む。おいしい!いざ麺をとすすろうとしたら、隣の席のおじさんが「あた、昨日、つけ麺食いよったろ?」と私の顔をのぞく。知らない人は何の話か理解できないだろう。

 「はい食ってました」「テレビで見るよか、若くてきれいかな!実物の方がよかばい!」と嬉しいお言葉。その前日、KKT(熊本県民テレビ)の『テレビタミン』という番組に出させてもらった私は、人気キャスターの本橋さんがイベントに向けて開発した『もっちゃんつけ麺』を試食したが、そこをご覧になっていたらしい。それにしても連日麺を食べているところを見られ、よっぽど麺好きだと思われたに違いない。

 素朴なお人柄の店主とお母さんと奥さんでお店を切り盛りする『横道』。一度、食べに行ってみてください、とってもおいしいです。

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ラーメンは男性と肩を並べて食べると絶対おいしい。ラーメン好きはおいしいラーメンの食べ方のリズムを持っている。女性同士でラーメンを食べてもおいしくない。

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熊本のマルセイユ

 ちょっと、マルセイユまで行って来た。おいしいミカンとサバ寿司、明日からノリの収穫がはじまり忙しさをみせる熊本のマルセイユ、こと河内町。

 うららかな陽が降り注ぐ河内町の港からミカン山にかけてのロケーションは、まさにマルセイユなのである。
 フランス・マルセイユの夕暮れは、それはそれは美しかった。地球の果てと言われた「クードル」という小さな漁村で食べたブイヤベース。魚介類の内臓がドロッと溶けて、得も言われぬおいしさだったことが思い出される。

 夕方、入り江の集落の家々に明かりがともれば、ここ河内町も幻想的なあのマルセイユの夕暮れと同じ匂いを漂わせるはずだ。クネクネと路地を行けば情緒たっぷり。
 じっくりと二日間に分けて河内町を訪ねてみると、とても魅力ある町だと思う。こんなに近くにあってこれまで通り過ぎるだけだった河内町が大好きになった。

 熊本にはまだまだステキな場所がたくさんある。いただいた酸っぱい青ミカンジュースの原液を焼酎に入れて飲むと二日酔いしないらしい。今夜は、河内町で出会った人たちの温かさを肴に青ミカン焼酎で一杯やろうと思う。

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熊本のマルセイユ、河内町。青空が海に映って、美しい波濤をきらめかせていた。

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明日からノリの収穫がはじまる。河内町の港はいっせいに忙しくなる。

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黄金色の羽根

 実に美しい光景だった。ハラハラと黄金色の天使の羽根が舞うように降り注ぐ。嘘のない真っ青な空、まばゆいばかりの阿蘇神社の銀杏の葉。その高貴な姿に心が洗われるようだった。

 阿蘇で慌ただしく取材を終え、夕方から『テレビタミン』。ボロボロになった顔でメーク室に駆け込みメークの古庄さんにキレイキレイにしてもらう。
 しかしせっかくステキにメークしてくださったのに、「もっちゃんつけ麺」を鼻を膨らませて頬ばる私にスタジオ爆笑。おいしさは鼻の穴の大きさにあらわれるのだ。

 バタバタだったけど、たくさんの人たちに優しくしてもらった一日だった。朝からおいしいご飯を用意してくれていた『産庵』のご主人と女将さん、今日という日に出会った多くの方々に感謝。ありがとう。もう寝ます…、グー。

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うっとりするような黄金色とスカイブルー。自然の色って、なんてすごいんだ。

神社仏閣によく銀杏があるのは理由があるらしい。銀杏の葉は地面の水分をよく吸収するのだそうだ。ゆえに火事のとき、火の広がりを防ぐのだとか。と、『テレビタミン』のお天気お兄さんの北島さんが言っていた。なるほどねぇ。

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明け方…

 今日は朝早くから取材。まだ夜が明けきれぬ頃、母も一緒に起きてくれ、いつもなら爆睡中のネズが「お外に出る」と言ってきかない。「ちょっとだけよ、寒いけんね」と母が言うと、数分でネズはブルッとしてお布団の中へ。

 さて、これから仕事。温かい家の灯りがこの時間はより温かく感じる。今日も楽しい一日でありますように。では、行ってきます。

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明け方一瞬、家に灯りが灯る。長い旅を始めるときの早朝のことが思い出される。

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んもー!たまらん!

 今日はなんだかねぇ…と、週の初めなのに気分が乗らない方へ。

 モリケンのブログに立ち寄ってみてください。抱腹絶倒で七転八倒するショットを、やつがアップしてます。

 タイトルは「じーちゃん」。んもー、たまらんのです。いますぐこちらをポチッと!

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宝物

 「いつも可愛いおふとんが干してあって。ちっちゃいお子さんがいらっしゃるんですか?」と道行く人からよく尋ねられる。
 母が毎朝、幅1メートル長さ1.8メートルほどのサイズの可愛らしい毛布数枚をフェンスに干す。言わずもがな、ネズとタロちゃんのお布団である。

 夏はキャラクターのバスタオルが4枚、冬はお花や水玉模様の膝掛け用の毛布が4枚と毎日、フェンスに干される。上下セットを日々2回ほど母が取り替えるので、計4枚が翌日洗濯されるわけだ。
 辺りにはダウニーの柔軟剤の香りがプンプンして、みなさん「いい匂い」とおっしゃる。ネズとタロちゃんを抱っこするときも同じ匂いが香る。

 冬ともなると、お昼寝のときは豚まん状態。くっついて毛布にくるまって寝ている二人をのぞくと、ぷ〜んとダウニーの香りと共にぽっかぽかの熱が伝わってくる。
 帰宅して寒いときなんぞは豚まん状態の二人の寝床に顔を突っ込む。「んもぅ」という顔のネズと「やめてよ」とタロちゃん。それでもやめない。

 朝からはストーブ変わりに二人を抱っこする。そうやって宝物を抱いているときが一番幸せなのだ。

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くるまっているお布団の中をあけるとこんな状態。眠っているときの乾いたお鼻を触るのが好きなのだ。可愛くて可愛くてたまらない。

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几帳面な母の仕事ぶり。二人のお布団を干すフェンスには、いろどりどりの洗濯ばさみが。奇数になっているのは、たまに持っていかれるからだとか(笑)。

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晩酌の肴

 静かな日曜日だったが、広告代理店マンのザカニシから電話が入る。「ヒラメを夕べ釣ってそれを昆布〆にしたから、食うか?」「食うっ、食うっ!」

 紅葉を見に行くついでにご夫婦で届けてくれた、釣り好きのザカニシが自らさばいて昆布〆にしたヒラメ。その色合いのきれいなこと。
 今宵の晩酌にと、薄切りにして臭橙(かぼす)をふっていただいた。んま〜いっ!白ワインがいつもよりおいしく感じられる。

 と、ご近所のおばちゃんから「柚子味噌作ったから食べて!」と差し入れ。おしおし!とピリリと辛味と甘みが効いた柚子味噌で飲(や)る。ッカーッ!幸せっ!

 グイグイお酒がすすんで、『龍馬伝』までもつかどうか…。いや、今夜は見らんといかん。龍馬、土佐への最後の帰郷ぜよ。それまでは寝らんぜよ。ヒック…。

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ザカニシが持ってきてくれたヒラメの昆布〆。昆布の風味と塩味がほど良く染みておいしい。

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柚子味噌。辛甘の味噌がなんとも絶妙。温かいご飯と食べてもおいしい。セロリをスライスして一緒に食べると最高裁判所!

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すき焼き食べたい

 朝からぼんやりとテレビを見ていたら、具志堅用高氏がグルメレポートをしていて笑った。レポート番組として成立してないけど、ボケは本物で笑える。新橋の『今朝』のお一人様すき焼きを食べていた。

 『今朝』は、一度だけ連れて行ってもらったことがある。割り下で肉を焼きながら食べさせてもらう松阪牛の肉のおいしかったこと。ごちそういただいたのでいくらだったか知らないけれど、おいしい!と追加もしたのでけっこう高かったと思われる。

 松阪牛といえば、本場である三重県松阪市の『和田金』で網焼きのステーキを食べた。独特のしょう油ダレ(甘くない)につけて網の上で肉厚の松阪牛を炙って食べさせてくれるのだが、そりゃそりゃおいしかった。ここもごちそうになったが、ホテルかと見まごうばかりの立派な建物の個室でいただく松阪牛が安いはずはないと思う。

 誰か、上質の牛肉のおいしいすき焼きをごちそうしてくれないかなぁ〜と携帯電話を手にするも、日曜日の昼に呼び出して「肉食わせろ」はないだろうなぁと思い直す。
 スタッフも母ちゃんもいない台所で「すき焼き食べたい…」と独り言を言って冷凍しておいたキーマカレーを温める。せめてゆで卵くらいトッピングしようか。

 珍しく寂しい日曜日のブランチなのであった…。

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カレーに『産庵』のキムチをトッピングして食べると最高です。一人が寒い…日曜日。お昼から電気屋さんに行こうかな、と意味なく思い立つ。

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料理講習会と撮影会?

 昨日は一日中撮影。午後からは大江渡鹿の『カフェ・nid』でレシピ用の撮影。カフェのプロデューサーのうとー君がいろいろとお世話をしてくれる。打ち合わせの個室に案内されるとモリケンが「ここ、プライベートオフィスにしたいな」「いいねいいね。ここだとご飯に困ることないもんね」「極安で貸して」「私も私も」。

 「二人ともたまにやって来たかと思ったら、何、勝手なこと言ってんですかー」。うとー君はかつて某出版社で編集&ライターとしてバリバリ活躍していたので全て合点承知。作業がなんともスムーズに行われていく。

 料理が運ばれて来てモリケンが撮る。私もモリケンの指示通りに撮る。自然光で撮るモリケンが撮影した場所で同じようにやると素晴らしく上手に撮れるのだ。勿論、出来は全然違うが、これは自称「モリケンの弟子」の特権である。

 彼は近頃ネガフィルムの柔らかさが気に入っているらしい。んなこと言われてもチンプンカンプン。それよか、デジカメで簡単によりステキに撮れる方法を教えてくれっ!としつこくつきまとっている。

 「ひいて撮ることも大切だよ。マクロレンズの『より』ばかりだと見る方が疲れるからね」。なるほどぉ。「それに、料理や雑貨は空気感を取りこむとストーリー性ができる。人物をマクロレンズで撮っても面白いよ」。さっすがぁ。

 おいしい料理の作り方のコツをうとー君に教えてもらい、写真の撮り方をモリケンに習う。こうなると仕事か趣味か、非常にきわどくなっている…。

2_17 クロックムッシュをひいて撮ってみた。それよか、食べたくなった。ちなみにクロックムッシュとマダムの違いは、目玉焼きがのっかったものがクロックマダム。

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『カフェ・nid』のキーマカレー。私のと随分違う。「イカスミのペーストを入れてるんです。コクが出ますから」とうとー君。他にも、いろいろとお料理の作り方を教えてもらうが、「うとー君が私ん家(ち)に来て作ってよ。それがよか!」と言うと、「シャンパンを用意していてください」と千年スマイルでニンマリと笑った。

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モリケンとうとー君。指示通りマクロレンズで撮ってみた。うまく撮れたかな…?

Jpg_3 これは、写真家・森賢一氏が撮った1枚。チャチャッと撮っているのに、なぜこうも物語が匂うのだ。雑貨特集の表紙にしたいほどステキに撮れている。

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哀愁のカサブランカ

 モリケンと撮影に行って来た。表紙の写真をどう構成するか車中で話し合うつもりが積もる話で盛り上がり、現地で感じたものを…ということで本番にのぞむ。

 イメージはあった。晩秋の北海道を旅したとき、どこかの町で感じた匂いが立ち上るような絵が欲しかった。辺田目(へため)踏切を通り過ぎようとして「森君、ここ…」と言うと「そうだね、そうだ」とモリケン。彼はよーくわかってくれていた。

 何も言うことはない。イメージ通りのアングルがそこにあった。列車が来るのを待ちながらこれまでの旅の話をすれば、走馬燈のように旅の思い出が蘇る。

 プワァ〜ン!あっ、列車が来た。モリケン構える。私も身構える。モリケン撮る、撮る、撮る。邪魔にならぬよう私も撮る。
 「あっ!痛っ!」。遮断機が上がって左の頬をガツンとぶつける。モリケン無視。我慢する。あっ!車が来た。モリケンサッと立ち退く。私あぶなく轢(ひ)かれそうになる。「OK!」とモリケンが告げて撮影終了。後には頬の痛みだけが残った…。

 満足の写真をおさえてもらいM田編集長に報告。「まさに、哀愁のカサブランカのようですぜ編集長」「ほお!そうねっ!で、どがんと?哀愁のカサブランカって… ?」

 モリケンの傑作は「あれんじ」12月4日号にて登場。こうご期待!

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念願の望遠レンズを手に入れた。こいつが新しい相棒。なーんつって、嘘です。これはモリケンのカメラでしたっ!手にすると重い、マシンガンのようなカメラ。

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撮影後、『孫悟空』(宇土市)で担々麺を食べてきた。四川料理の中でも担々麺は代表格の料理。広東料理より四川料理のスパイシーな味が好き。

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グッタイム・チャーリー

 日本のカントリーミュージックの父、チャーリー永谷さんのお店に行った。学生の頃、一度だけここのステージで歌わせてもらったことがある。歌ったのは『ジャンバラヤ』。実は当時、ライブハウスでボーカルのバイトをしており、「やたら声の張る女の子がいるから」とお客さんにいろんなステージを連れ回されたものだった。懐かしい。

 チャーリーさんにはテレビ番組にゲストで来てもらった。TKUの『スフィンクスの涙』という夜の12時から生放送されていた番組で、かなぶんやさんとパーソナリティーをつとめさせていただいた。そのときのお礼を言うと喜んでらした。

 ゆうべは某社のお専務と一緒に吞んでいるというN先輩から呼び出されて出かけた。1軒目のお店でお専務が突然「♪熊本、トゥ、ケンタッキー♪」と歌い出しノリまくって、2軒目はチャーリーさんのお店に行こうということになったのだ。

 久しぶりに聴いたチャーリーさんの歌はやはり素晴らしい。米軍キャンプを回った時代のことやら、子どもから大人まで「♪熊本、トゥ、ケンタッキー♪」を口ずさんでくれることの嬉しさなどなど、いろいろ語ってくれた。

 ステージのドラムスの男性が雰囲気ある。中田系のいい男で、携帯カメラを近づけて尋ねる。「独身ですか?」「はい」「では毎日来ますね」

 バーボンに酔いながら、先輩と煮干しラーメンをすすって帰った。

チャーリー永谷さん。父と同い年だった。ゆえか、夕べ父が夢の中に登場し暴れた。翌日に、チャーリーさんからお礼のお電話が…。実るほどこうべをたれる稲穂かな。素晴らしい方です。

雰囲気のある男性ですよー。ドラムを叩きながら「テネシーワルツ」なんて歌っちゃう。惚れそうになったよ。

 

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お気に入り

 スープにも珈琲にも。最近のお気に入りが、このカップ。阿蘇の女将の店、『産庵』で見つけた。取っ手の安定感といい深さといい、これでカボチャスープなんぞをいただくとよりおいしく感じられる。

 一日を始める朝に「よしっ!」と元気を出してくれるカップなのだ。

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『産庵』で見つけたカップ。とっても飲みやすいデザイン。

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何度も愛でて

 ゆみこ姉が贈ってくれたマリー・アントワネットの薔薇。あれから毎日、ずーっと愛でている。まだ美しく咲いてくれていて、香りも充分。

 花瓶に入れ替えてあげると、また違った表情に。花を生けるのはとてもヘタだが、薔薇たちの表情が豊かなのでちゃんと様になる。たいしたもんだ、花って。

 バタバタと原稿仕事をこなしながら、テーブルで待つ美しい花たちに目がとまるとつい立ち止まって眺めてしまう。
 生花が何より美しいのは、命の輝きを魅せてくれるから。最も美しく命を咲かせた後は朽ちていくだけだが、その様もまた見守ろうと思う。
 何度も心を潤わせてくれてありがとう、と手を合わせながら…。

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「マリーの薔薇」とここ数日名前をつけて呼んでいる。きれいに撮れたので嬉しくなって、忙しくしている写真家の森賢一にメールで送ってみた。「褒めてください」と。

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優しい時間

 冷え冷えとした晩秋の朝。大気が透き通って、日差しが柔らかくもまっすぐにさす。日々、可笑しかったり、おいしかったり、感激したりと心が落ち込む日などない。

 「幸せ」とはこういうことを意味するのだと思う。これまで巡り会えた多くの方々とのご縁にあらためて感謝したい。

 晩秋の日溜まりの中で、プレゼントいただいた花がキラキラと輝きを放つ。珈琲を飲みながら、なんて優しい時間なのだろう…としみじみ思ってみたりする。
 こんな日の朝はゆっくりと時間が流れる…。みなさんに感謝、そして、ありがとう。

Jpg_2 可憐な薔薇の花をいただいた。このところ薔薇尽くしでとても幸せ。薔薇っていい。その凜とした誇りが私に勇気をくれる。

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おいしい夜

 「フォアグラ、フォアグラ」と寝言のように言う母と、「行きたい!食べたい!」と小動物のようにせっつく阿蘇の女将と『プティ・パリ』でディナー。

 この日、牡蠣(かき)の名産地として有名な兵庫県赤穂市坂越(あこうしさこし)から届いたばかりの生牡蠣が登場。身の厚いプリップリのそれを、赤ワインビネガーにエシャロットのみじん切りを加えたソースでいただく。

 「最初は何もつけずにどうぞ」「パクッ!うんめぇ〜!」「はいそこで白ワイン!」「ゴクリ。うんめぇ〜」「今度はソースをつけて、はいっ!」「ひょえ〜!」。つたよさんの名サーブでいただく生ガキは最高。
 オニオングラタンスープなどは、タマネギを気が遠くなるほど炒め、ブイヨンも長い長い時間をかけて作られる。「これは時間がかかるとば〜い」とつたよさん。そうだろそうだろと、勝也さんのご苦労をねぎらう。とにかくどれもこれも抜群においしい。

 お魚料理の前にサーブしてもらったのが「エビ・ホタテのムース」。んもう、これも素晴らしくおいしい!まったりとしたソースの濃厚な風味に女将が「幸せっ!」と上をあおぐ。パンにソースをつけて食べ尽くしお皿の上はピッカピカに。

 母待望のフォアグラは、冬こそおいしいダイコンをブイヨンで煮込んだものと、この季節ならではのトランペット茸の付け合わせに衣がえ。
 『プティ・パリ』には、わざわざ東京からグルメな著名人たちがおいでになる。「ここのフォアグラを食べたくて」と熊本滞在中に連日来店した有名人もいる。そんなお店が熊本にあることを心から誇りに思うのである。

 おいしいフレンチとおしゃべりで満腹になり、中川ひとみの新店『天真爛漫DEUX』に向かったが、またもや新たな抱腹絶倒のひとときが待ち受けていた…。

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赤穂市坂越から届いた生牡蠣。この季節になると、登場するおいしい一皿。

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じっくりと時間をかけて作られたオニオングラタンスープ。最後の一滴まで飲み干す。

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魚介類のムース。これ最高!クリーミーで濃厚。なめらかで滋味深い味。本当に幸せな気分になれる。

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トランペット茸の風味が香るフォアグラ。母のを横取りすると「でけん!」と母。「母ちゃんのば取るなっ!」とつたよさん。ある意味、戦いなのである。

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フランスから届いたトランペット茸&つたよ茸。母と私に可愛いブーケを用意してくれていたつたよ茸。感謝、感謝。

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こちらは『天真爛漫DEUX』。はじける中川ひとみ!母と私の誕生日にと『モエ』をあけてくれ、お客様と一緒に祝ってくれた。ありがとう。

Photo_7 『ちびっこ会』の下っ端「川尻のしのぶ」もいた。「今度、かずこさんのサーブでつきます。おまかせください!」とやる気満々。がまだせっ!

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風間トオル似のK氏とデュエットをする母、節子。優しくかまってくれる風間トオルが「今度、僕に会うまで、他の男とはしゃべらないでよ、せっちゃん」と言うと指切りをして「絶対、そうするっ!」とデレデレの節子。この鼻の穴の大きな開き具合が嬉しさを物語っている。私のよか男好きは遺伝。

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新キャスター

 突然ですが、夕方のニュースの顔が変わります。歯に衣着せぬ論説で熊本を一刀両断!『NEWS TRAIN』に満を持して、ついにあの!つわものキャスターが参戦!

 政治、事件、スキャンダル、巷のちっちゃいネタまで、流ちょうな毒舌で繰り広げるニュース番組が始まります。

「本日は●●さんが●●を表敬訪問。って、こいつ、いっちょんすか〜ん」

「●●氏を横領の疑いで取り調べ。疑い?絶対やっとるけん!やりそうなツラだん」

 視聴者の本音を代弁する、『キャスター・TSUTAYO』。知らなくていいこと、知ってても得にならない裏話、考えてみればどうでもいい話、などなど盛りだくさん!

 って、こんな夢のような番組、始まらないかなぁ。

FW:

ニュース本番数分前に、スタジオを占領したつたよさん。スタッフの方たちは気が気じゃなかったろうが、そのままオンエアしてほしかった。撮影=K垣会長

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マリー・アントワネットの薔薇

 「まぁ!なんという…」。それしか言葉に出なかった。涙が出そうなくらい美しく、芳しい香りを放つ数種類の薔薇、薔薇、薔薇…が届いた。

 ヘアーメークアップアーティストのおおのゆみこ姉の感性そのものが贈られてきた。まさに『マリー・アントワネットの薔薇』である。

 高貴で妖艶。可憐で大胆。華やかで暗黒。陽と陰が混在する中世フランスの『マリー・アントワネットの色』に憧れて仕方がない…、ともどかしい思いでゆみこ姉と深夜まで語り合ったことがある。

 そのことをちゃんと覚えていてくれたゆみこ姉が、こうしてその色を形にして贈ってくれたのだ。アレンジしてくれたのは、ゆみこ姉と仲良しで私のお気に入りのお花屋さん『エンジェルフラワーワーク』のかっちん(熊本市南坪井=広町通りに面したお店)。
 ゆみこ姉がこよなく愛する香り豊かな『イブピアッチュ』と、私の大好きな『ストロベリー・ミルフィーユ』を盛り込んでくれている。ステキ…。

 一つ一つの違う芳香な香りを放つ薔薇たち。このまま永久保存して一生手元に置いておきたいほど。ありがとう。ゆみこ姉の思いに感謝します。今すぐキスしたいほど!

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真ん中の真っ赤な薔薇が『イブピアッチュ』。いつまでも濃厚な香りを放ってくれる薔薇。その左が『ストロベリー・ミルフィーユ』。ミルフィーユのように何枚も何枚も花びらを重ねている。グリーンから桃色へとグラデーション豊かな可憐な花。

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2jpg_2 芳しい香りが部屋に、胸いっぱいにひろがって。まるで夢見心地…。

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産庵デビュー?

 先日、阿蘇の女将さんの店『産庵』にお邪魔した。「腹へった〜!」。「おにぎり作ってやろか、のっぺもね」と女将。

 何よりここのおにぎりと漬物のランチが食べたかった。おいしい阿蘇米(減農薬)の米粒がピシャーッとたったご飯をしっかりと手でむすんでくれる。
 のっぺ汁も最高。サトイモ、ニンジン、ゴボウの野菜の旨味が上品なダシに溶けて、ひとたび汁をすすればお腹に心に優しさが染み渡る。

 女将へのお土産は母のイリコの佃煮とピラミッド厚揚げ(近所の豆腐屋さんの厚揚げで女将の好物)、そして前の晩に作っておいた手作りの野菜たっぷりキーマカレー(女将の家族分をつめておいた)。

 おいしいランチを食べ終わると、「もう一品メニューを増やそうと思うけど何がいいと思う?」と女将。「うーむ。そうだな、カレーとかどうよ。ここのキムチと一緒にカレーを食べると最高裁判所。そりゃ、うま…(かよ〜)」と言い終わらないうちに土産のキーマカレーとキムチで試食をはじめた女将。

 「ちょっと!おいしいっ!」。厨房から女将が唇をなめなめニタリ顔で駆け寄った。「どうよ、天才だろ?」とご満悦の私。「あた天才!作って作って!」「また今度ね」「すぐ作って作って!天才様!」。……どうやらお店で私のカレーを出す気らしい。自分の料理がお店で出されるなんて人生初めてのことで想像したこともなかった。

 で、考えた。今の仕事いつまでやれるかわからない…。例の『丸福カジュ園』もそれにそなえての構想。それにカレーが当たれば商品化の道も開ける。パッケージはターバンを巻いた私の写真にしようか…全国展開、いやいやアジア進出まではいきたいものだ。夢はふくらむ。

 そうやって、まんまと女将にのせられ、本日の休みはキーマカレーをしこたま作らされる羽目に…。来週あたりは私のカレーがお店に登場しているかも。
 みなさん、お暇であれば『産庵』にキーマカレーを食べに行ってみてください。ただし、味の保証はいたしませんけど。

 

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産庵。『志賀食品』のおいしい漬物がたくさん売ってある。
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テラスの椅子に座って珈琲をいただく。阿蘇はもう冷え冷えとしている。
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おいしい「おにぎりランチ」500円。のっぺ汁は最高!

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ランチでは数種類の漬物を食べさせてくれる。どれも抜群においしい。

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国道57号を産山村方面(大分竹田方面)に走ると、カーブ坂の手前の右手に『産庵』がある。広い広い駐車場があり、運動会も出来る(嘘です)。

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誕生日は講演会

 今夜は西原村での2回目の講演会。私の誕生日でもあるが、誕生日だってなんだって仕事優先。それでも、会場に来てくださったたくさんのみなさまから「お誕生日おめでとうございます!」と拍手で祝ってもらって嬉しかった。

 演題は「旅」。旅に出る前にその土地を舞台にした小説や映画、歴史などを調べて出かけると、旅先で物語が匂いたち旅情をかもしだしますよ、という内容で1時間半。

 私を取り巻く笑いネタも披露。これは前回やたら受けたから少し自信があった。笑いネタは会場の方々とのコミュニケーションを深める意味でも大切。ひとたび笑っていただければ親近感が生まれる。たとえたいした話ができずとも何かを拾ってくださる。

 ゲラゲラ笑っていただく一方で、メモをとられる方も多くて、本当に頭が下がった。テレビやラジオと違って、ライブはお客様の反応が肌にビンビン返ってくる。話しているこちらのテンションにも影響するのである。

 ありがたいことに2回とも楽しく話をさせてもらった。講演を盛り上げていただいたのはお客様。感謝、感謝である。退場するときに手を振ってくださる方、笑顔で送ってくださる方、握手を求めてくださる方。みなさんに少しでも元気を!とそればかりを思いつつ無事に講演を終えて夜遅く、シャンパンで誕生日に感謝した。

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誕生日だから、とっておきをあけた。去年は旅の空の下にいた。誕生日はいつも仕事をしているが、今年も電話やメールをたくさんいただいた。みなさん、ありがとう。

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桃雀から

 鮮やかな真朱(しんしゅ)色の手紙が届いた。まぁ、なんと美しや…。上質な和紙の感触を手にすれば、送り主の丁重な姿勢や思いが伝わってくるようだ。

 意匠家・永井直美さんからのお便りだ。名刺シールをはがして封筒を開くと、おやまぁ、縁起のいい亀の形に。中にはお手紙と個展のご案内がしのばせてあった。

 いつもながら、そのセンスにしびれてしまう。見事に開いた真朱の和紙からは、彼女がいつもまとっている白檀(びゃくだん)の香りが匂いたつようである。

 永井直美さんはコロコロとよく笑う。可笑しくてたまらないときなんぞは、ヒックヒックと引きつらせた笑い声になって「お水あげようか?」と心配することもあるが。

 彼女ほど本物の「和楽」が身についている女性はいない。茶道、意匠道、花道、書道、香道、味道、全て完璧。私のような「極道」とは比べものにならない人だ。

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「桃雀」の永井さんから届いた真朱色の封筒。

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封筒をあけると、縁起物の亀の形に。なんとも「和楽」。

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春日(はるひ)

「愛猫を まあるく抱いて 冬始」

「明日など 月を見飽きてからのこと」

 上田春日(はるひ)さんという俳人の句である。何とも優しいタッチで日常の生活や思いをたくさん詠んでおられる。母の知り合いの方で、ご本人からステキな一冊『春日』をプレゼントしていただいて以来、ときどきページをめくって心を和ませている。

 俳句は、5・7・5の調子で心に思うことや光景をスケッチするわけだが、このリズムがなんとも心地よく響いて染みてくる。

 「愛猫を まあるく抱いて 冬始」。愛猫家でなくとも思わず微笑む句である。猫は夏は涼しいとこから離れないくせに、寒くなると途端に抱かれたがる。胸のあたりに鼻をうずめて、腕の中に全てを委ねて眠る。しっかり抱いてあげないと「まあるく」は抱けない。「まあるく抱いて」には猫への春日さんの穏やかな愛が宿っている。

 「明日など 月を見飽きてからのこと」。これも素晴らしい。美しい月に出会えた夜は、吉祥(きっしょう)を手に入れたような気がする。月の引力に魅了されるひとときを惜しむ思いは、その方の人生が満たされている証なのだと思う。

 何気ない日常の、何気ない表情を心にとどめて句や文字にすれば、あらためて自分の思いと向き合える気がする。

 亡き祖父もよく句を詠んでいた。そう言えば、こんな季節だったと思う。着物姿で、陽のあたる縁側で墨をすりながら短冊に筆で句を書きししたためていた祖父の姿を覚えている。今に思えば、祖父の句をちゃんと読めばよかった…。

 今朝、台所で朝食を作りながら一句浮かんだ。

「卵焼き 母の味似て 焼けた朝」=和子 おそまつ…。

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「愛猫を まあるく抱いて 冬始」

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句集『春日』=上田春日著/安楽城出版 

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ユーカリの木

 今欲しい木がある。ユーカリの木だが、よく見る蝶々の羽根のような小さな双つ葉がいっぱいついたものではなく、直径6㎝ほどのまぁるい葉が茂るユーカリだ。
 ずっと探していたら、熊本市渡鹿のお花屋さんにあった。枝の太さは直径2㎝ほどで高さは2メートルほどあっただろうか。即買いしようと思ったが、一鉢で10500円もするので検討することにした。

 では、小さい苗木はないものかと探したが、珍しいユーカリだけに販売されていない。小さい苗木を買うのはいいが、すぐに大きくならないので面白くない。
 先日も取材の帰りに「アカシア」と「ミモザ」の苗木を買って駐車場に植えたが、10日も経っていないのに「早く大きくならないかなぁ」とせっかちになるばかり…。

 実はオリーブの苗木も植えてある。だけど、いっこうに大きくならない。ワインショップ『プルミエ・クリュ』の立派なオリーブの木を見るたび悔しくてしょうがない。いっそその木を盗んでしまおうか、という気持ちにかられたりする(嘘よ)。

 ついでにバラすと、檸檬(れもん)の木と、臭橙(かぼす)の木、ブルーベリーの木、なんと無花果(いちじく)の木は4本も植えている。

 何を企んでいるのかとゆーと、『丸福カジュ(カズ)園』をつくって、将来これで食べていこうと構想しているわけなのだ。これからは農業だと思う。
 2年間『どろんこ塾』というテレビ番組をさせてもらったのにはやはり意味があった。収録中はぐーたらな塾長(私)だったが、これでも先見の明は確かだと思う。

 さて、栽培と管理を誰にやってもらうか…、それが問題だ。

 

Photo_2 葉が普通のより大きい、ユーカリの木。虫や動物に食べられるのを防ぐために、タンニンや油分を多く含んでいるらしい。コアラの好物と言われているが、コアラが食べるのはオリーブの葉に似たユーカリの葉。やつらは美食家らしく、新芽しか食べないのだそうだ。

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オリーブの苗木だが、いっこうに大きくならない。超高級バージンオイルを作って一儲けしようと企んでいるのに。

Photo_4 無花果。これは意外と成長が早いのだとか。来年あたり甘い甘いイチジク、どっさり売りまくりまっせ〜!

Photo_5 苗木や果樹を植えている駐車場は母の実家横にある。今のところ、本家の番犬のクーちゃんが『丸福カジュ(カズ)園』の苗木の番人。クーちゃんはシャイなおじさんで、カメラを向けるとトボッ…と横を向く。

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だから、なん!

 年寄りの質問はいつも唐突で意味不明だ…。時々、得体のしれない生き物と話しているような気になってくることがある。

 昨日、「ちりめんいりこを買いに連れて行けっ」と母が言うので宇城市松橋町まで車を走らせていると、「かずこ、あれ何(なん)だったかいね?」と突然尋ねられた。

私→「何(なん)ね?」
母→「あれたい、あれ」
私→「あれじゃわからん」
母→「ふわ〜っとして、香ばしゅうて、おいしかとたい」(食べ物のようだが…)
私→「何(なん)ね?」
母→「食べたたい、つたよさんと」(インド料理か)「何(なん)て言うたかね」
私→「ナン」
母→「だけん、何(なん)て言うとかねーてっ!」(答えているのに母が逆ギレする)

私→「だからナーン!てっ!」
母→「あーも、なんべん言うとわかるとかい、このボンクラっ!」
私→「ボ、ボ、ボンクラぁ!?」。ついには私がキレた…・。

 怒りまくって『SANJI』の松橋店へと連れて行く。母にお子ちゃま仕様の野菜カレーと、その『ナン』をオーダーしてやると、「これたい、これこれ。これ何(なん)て言うとかい?」と母。テーブル越しに絞め殺そうかと思った…。

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ナンとチキンと野菜カレー。先日、『プティ・パリ』のつたよさんにごちそうになったインド料理がお気に入りになった母。

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「これは象かい?」「ガネーシャという神様」「やっぱ、インド象だろね。アフリカ象じゃなかよね」。くだらないことばかり言う母に「お金の神様よ、この人は」と教えると、慌てて手を合わせた。ゲンキンなやっちゃ。

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かおりんの愛が香る

 かおりんからお花のプレゼントが届いた。「まぁーっ!きれいか〜っ!」と母が感激する。包装をあけると、かぐわしい花の香りが匂い立つ。なんとも優しく、愛らしい香りだ。

 「かおりんの優しい香り」と母がうっとりしながら喜ぶ。かおりんはいつもこうしてきれいなお花を贈ってくれる。ありがとう。そして心から感謝です。

 まるでお花畑のような嬉しい贈り物を、母と二人でしばらく笑顔で眺めながら、「いい誕生日になったね、母さん」というと、グッと涙ぐんでいた節子。
 さっ、これで本日の誕生日は充分だろう、と思うやいなや、「あんたからはまだ何ももらっとらんばい」と冷たい視線を送る母、節子。だからこの女、甘やかすととんでもないことになるのである。

 どうぞ関係者のみなさま、もうこれ以上、節子にエサを与えないでくださいまし。お心だけで本当に充分でございます。そして、心より厚く御礼申し上げます。

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いつもありがとう、かおりん。優しい心づかい、涙がちょちょぎれます。

以下、「かおりん」からのお花の「香りん」をお楽しみください。↓
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プレゼント

 「お誕生日、おめでとうございます」。母と私の誕生日にと、スタッフのえっちゃんと奈奈美がフレンチレストラン『るぽわそ』のディナーチケットを贈ってくれた。

 フレンチ好きな私たちのためにと、スタッフの優しい心遣いだ。こんな愛らしいことをされると、原稿チェックを優しくしてあげればよかったな、デザインの苦労を慰めてあげたらよかったな…と、休日にスタッフのいない仕事場を見ながら深く反省する私である。

 母なぞは、神棚に上げておこう、と言ってチケットに手を合わせていた。彼女らにとって私のようなボスは面倒この上ないシロモノだと思うのだが、いつも健気にそばにいてくれ、しっかり支えてくれ、笑顔でついてきてくれる。

 ありがたいなぁ。私は幸せ者だなぁ。涙腺が弱くなるなぁ。「ふん、こんなときばっかり…」。そんなあいつらのいつもの陰口が聞こえてきそうだなぁ。感謝!感謝!

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スタッフの心遣いに感謝しながら、おいしいフレンチ食べてきます。ありがとう。

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母の誕生日

 今日は母の73歳の誕生日。私は3日遅れ。二人ともB型のさそり座。一卵性親子と呼ばれて久しいが、そんなに似ているとは思えないと二人して言うのだが。

 先日、母と散歩の途中で知り合いのおばちゃんに声かけられた。私はノーメークでほおかぶりをしながら歩いていた。と、そのおばちゃんが母に向かって言った。
 「あーたのテレビ、いつも見てますば〜い」「へっ?私?私じゃなか、娘、娘」「嘘だろ、あれは節子さんに間違いなか!」「だから娘だって、ここにいる…ほらぁ」
 すでに私は早々と逃げ出していた。そのおばちゃん、テレビの仕事をさせてもらっているのは私ではなく母だと勘違いしているもよう。

 ある夜も変な電話があった。「夕方、福永和子さんていう名前でテレビに出とらしたばってん、あれは節子さんの間違いでっしょ?」
 電話を取ったのは私で面倒くさいので「そうです」と答えておいた。以来、母を知る人の間で、母はテレビに出ているとまことしやかな噂が流れていたらしい。

 この際、どっちでもいいのだが。春までテレビのレギュラー番組を持っていたときもディレクターから「福永さんのスケジュールが調整できないときは、お母さんに出てもらってもごまかせるかもね…」と言われたことがある。さすがに私はこう言った。「視聴者をバカにするな!」。しかし、意外と視聴率はのびたかもしれないとも思う…。

 本日は母の好きなことにつきあってあげようと思う。ただし甘やかすと、どんどんリクエストはヒートアップするのでご用心なのだ。

  2_16 去年、金沢を母と旅した。東茶屋街にて。節子は旅行先ではおりこうさん。わがままを言うとすぐさま、「ここに置いていくけんね!」とおどす。今年もどっか二人で旅をしようと思っている。


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天真爛漫DEUX(ドゥ)近日オープン!

 マブダチの中川ひとみの二番目のお店『天真爛漫DEUX(ドゥ)』が11月10日にオープンする。焼酎バーで熊本の社交界『天真爛漫』の姉妹店で同ビルに開店予定だ。
 オープンにそなえて準備がすすんでいるようだが、先日、ひとみと中華料理店でランチをとり進捗(しんちょく)状況を聞くつもりがあらぬ方向へと話が展開していった。

 「かずこさん、お店に出てよ!」。水商売か、楽しそうだなぁ。気が向いたときだけなら上手にやれそうな気がする。つい、その気になった。「じゃ、私の出演写真を店に飾る?」「よかよ〜」。こっからがひとみワールド全開!

 「撮影は森君ね。『パレット』のゆみこねーちゅんにヘアメークばしてもらおう。前髪ばケンカニワトリのごとしてた〜い」とひとみ。
 ケンカニワトリ…ケンカニワトリ…。一応、イメージする。前髪を上に突き上げるよーに逆毛を立ててヘアースプレーで固めたアレか…。トサカ…をつけるのか、私…。古いお水系の人に多いヘアスタイルでごくたまに希少なそれを見ることはあるが、あれをニワトリがケンカをしている「ケンカニワトリ」と呼ぶのか…。勉強になるなぁ。

 「ポリエステルのテロンテロンのワンピースば着て、知恵の輪のゴムベルトばつけるとたい、買ってやる、買ってやる」(ひとみ)
 ポリでテロンテロン…。風合いはわかる。しかし知恵の輪のゴムベルト?はて…。
 「こがんすっと、こがん」。ひとみがお腹の前で何やらひっかけるような仕草をする。つまり、金属の輪がバックルで、それをクロスさせてつけるゴムベルトのことのようだ。おし、また謎が解けたぞ。

 「靴はね、●●シューズのニセ型押しのヒールば買ってあげる。あそこで買うと、もういっちょおまけにタダで靴ばやらすとたい、うふ(笑)」「玄海さん(有名な役者さん)とこでメークをしてもらうのはどがん?カツラとか衣装も貸してくれんどか…」

 まるでコスプレの打ち合わせである。果たして私の『天真爛漫DEUX(ドゥ)』デビューは叶うのか…。11月8・9日はプレオープン。何やらやる気、元気、いわきになってきた。※断っておくが彼女の店にコスプレ女子はいない。みんなきれいで可愛い。

Photo_3 パキスタン人(ひとみから訂正入る。正しくはスリランカ人)とも仲良しのひとみ。アーケードで「ハイ!ラカウ!」と挨拶したら「ワタシハ、シカウ、デス。オトウトデス」と言われたそうだ。「あの兄弟、まだうじゃうじゃいるらしかよ。みんな顔が同じて。そがんなるともう覚えこなさん(覚えるのにきりがない)」とひとみ。まさに天真爛漫な女だ。彼女はフルーツ&ベジタブルマイスターでもあり、食いしん坊の美食家。

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『馬馬虎虎(まーまーふーふー)』のケンカニワトリの味噌炒めかけ炒飯(※ケンカニワトリは嘘です)。ひとみとご飯を食べるときはいつも泣きながら。口に物をいれてると笑い過ぎてついこぼしてしまう。

 

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夕暮れ

 日ごと、冬に近づいて行く。ずっとずっと昔の冬の夕方、「もう帰ろうよぅ」と友だちがジャングルジムのてっぺんにいる私に叫んで、「もすこし…」と言うと、プイと横を向き、闇から逃れるようにして彼女は家路へと走っていった。
 私は何も言わずに、その姿が見えなくなるまで眺めていた…。

 辺りはあっという間に暗くなり、一人、暗闇の中で堪えきれぬまでいると、いけないことをしているような罪悪感に襲われた。
 夜の帳が降りた道をテクテク家に帰り「いつまで遊んでるとっ!」と母に怒られて元通りの私に戻ることができた。それで心のバランスがとれていた。

 小さな胸にも、どうしようもない切なさが襲うことがあった。こんな夕暮れの中にいると、胸のうずきを「切ない」とは表現できなかった頃の私を思い出したりするのだ。

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公園の桜が冬支度をはじめた…。

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日本の色どり

 週末、下通アーケードを歩いていたら、おいしい色が飛び込んできた。唐紅(からくれない)色の石榴(ざくろ)、萌黄(もえぎ)色の和檸檬(われもん)、黒紅(くろべに)色の葡萄(ぶどう)、紅鬱金(べにうこん)色の太秋柿(たいゅうがき)。

 目にも鮮やかな命の色である。日本語で書くとどれも浪漫が漂う。檸檬(れもん)なんぞは正しく書けたことなどないけれど、その字面の瀟洒(しょうしゃ)なこと。※「瀟洒」も書けたことなどないけれど…。

 日本には、美しい色の名前がある。赤をとっても、真朱(しんしゅ)、深緋(こきあけ)、茜色(あかねいろ)、蘇芳香(すほうこう)と、匂いまで香り立つような美しい名前がつけてある。
 美しい日本の色は美しい和名で伝えたいものだ。もっと勉強しよ。

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唐紅色の石榴。パカッと割ると、甘酸っぱいつぶつぶの実がたくさん。

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萌黄色の和檸檬。お刺身に檸檬をふって塩でいただくとおいしい。

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岡山産の種なし巨峰。深い黒紅色。

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アロハ!

 ハワイに行ったのは20年前になるかなぁ…。ふーん、ハワイで挙式ねぇ…、けっ!『日立の木』は確かハワイにあるんだったっけ…。
 コナコーヒー、ダイヤモンドヘッド、カラカウア大通り、パンケーキ、ろうそくのオブジェ、ハナウマベイ、アラモアナショッピングセンター、ワイキキ…。

 記憶の中のハワイを思い出しながら、ウクレレを弾くおじさんを見つめる…。

 先週、仕事の打ち合わせでJTBにお邪魔したが、ご担当の方がいらっしゃるのに時間がかかりそうだったので、その方のデスクにあった「ウクレレのおじさん」を撮影することにした。
 撮り始めたらこだわる。最初は軽くカメラを向けていたが、俄然盛り上がってお人形をあっちこっちに移動させ「二人の撮影会」とあいなった。

 と、なんだか冷たい視線を感じる。隣のテーブルに旅行の申し込みに来たおじさまが「なんだ変な女だな…」と言わんばかりの視線を送ってらっしゃったのだ。
 おっ、おいしい視線じゃねーの。ならばと、それから連続ショットでバシャバシャと音を立ててみたり、椅子から立ち上がって「いいねぇ、いいねぇ」とお人形に向かって声をかけ、プロカメラマンみたく張り切って撮影をしていたらJTBの方が呆然と立ってらした。

 「福永さんの好奇心ははかりしれませんね」と苦笑い。もういい年なんだから…と思う一方で、年々、本当の自分を抑えきれずになっている…。

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JTBのご担当者の方のデスクでウクレレを弾いてるおじさん。足がかなり短いようだ。ハンサムなだけに惜しい…。

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「イイ感じだねぇ」と声をかける。ウクレレのおじさんもまんざらではなさそうな顔。

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