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2010年9月

サイドビジネス

 「もしサイドビジネスをするならば…」。わてらの仲間内でよく議題に上るネタだ。この不景気の中、忙しく仕事をさせていただいてて何よりありがたいのだが、これがいつどうなるやもしれぬ。みんな真面目にいろいろと考えているようだ。

 モリケンは、「食のサイドビジネスで、カフェかレストランか…」と思案のしどころのようだ。ライターの玲子さんは物を作る仕事。豆腐でも器でも何でもいいらしい。

 私とライターの佳代はすでに決めてある。「移動立ち飲み屋」だ。田舎にやって来る移動マーケットがあるが、あれを場末のスナック風に改造する。
 焼酎を数本ひっさげて、毎日、田舎のじいちゃんたちに会いに行くのだ。ゲートボール場が主な狙い場で、「帰ってこいよ」の演歌を流して走ろうと考えている。

 「来たばい来た来た。『帰ってこいよ』が来たぞい」とじいちゃんたちはシートを首にかけてやって来る。ラジオ体操用のシートが勘定帳で、来店の証にハンコを押す。

 一応、一日飲み放題だが、焼酎はお湯たっぷりで香りがする程度。肝臓のこともあるし、お家の方が心配するので、ほろ酔い加減で帰してあげるのが鉄則。集金は年金支給日。郵便局の前で待機して明瞭会計。じいちゃんたちの酒の相手のみならず、話し相手になれてきっと喜んでもらえる自信がある。なに、お酒が飲めないじいちゃんには干物をかじらせ、花札をして遊んでやればいい。

 しかし、ここで問題なのが佳代も私も酒飲みなので、誰が移動車を運転するかだ。そこで酒の飲めないアシスタントのえっちゃんに運転手をやってくれないかとお願いしたら、「若い男がいない仕事場はお断りですっ!」ときっぱり。はて、どうやって運転手をゲットしよう。
 おっ、そうだ!KABのかおりん、あいつならきっと喜んで引き受けるかもしれない。


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秋桜

♪薄紅の秋桜が秋の日の 何気ない日だまりに揺れている (中略) 
こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさが染みてくる 
明日嫁ぐ私に 苦労はしても笑い話に時が変えるよ心配いらないと 笑った♪

 う…ん、名曲だ。山口百恵が歌い、さだまさしが歌を作った。この曲を百恵さんに渡すとき、「あなたはこの意味がまだ分からないかもしれませんね」とさだ氏が言ったそうだ。百恵さんは「そうですね」と答えたと言う。

 百恵さんがこの曲を歌ったのは18歳のときらしい。あの落ち着き方といい、抒情感といい、表現力といい、今どきのチャラけたその辺の女の子とは比べものにならん。

 久々に聞いてみると、あらためて素晴らしい歌だと感動する。この歌を谷村新司が作ったと勘違いする人がいるが、谷村氏のは「いい日旅立ち」。
 これは「意外」と「以外」をぴしゃりと使い分けられるのと同じようなもので、私自身はよくよく把握している。これには自信がある(なんの自慢だ…)。

 澄んだ秋空を眺めながら、しばし、この歌に耳を傾けてみてください。

00181263_01a_2 ♪ありがとうの言葉を噛みしめながら生きてみます私なりに♪ いい歌だぁ…。

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因縁の代替え

 さほど人を嫌う人間ではないが、「この男は嫌いだっ!」という男が2人ほどいる。仕事で知り合ったのだが、今はほとんど会うことはなく、たとえひょっこり通りで会っても、辺りの自動販売機にすぐさま走りお茶を買うふりをして知らんぷりをする。

 悪口を言うのはすかんが、二人とも女々しい男にしか思えない。威圧的に向かってきたかと思うと、陰でいろいろと手回しをするような、そんな男たちだったのだ。

 私にも問題がないとは言えないが、なぜ、ここまで互いに嫌い合う仲になったかというと、どうやら彼らの過去に原因があったようなのだ。
 一人の男について言うと、幼少の頃の彼をひどくいじめた女の子が私と同じ名前だったというものだ。もう一人も、やっぱり女の子にいじめられており、私がその子に良く似ている…と言われたことがある。どちらも「いじめ」が原因であった。

 「んなこと知るかいなっ!」と大空に向かって叫ぼうとしてやめた。「因縁」というものがあるのならば否定はしない。だとすれば彼らにとって私は、因縁の代替えなのである。三つ子の魂百までとも言う。となると、こういう関係体系には決して健全な交友は発生しない。ならば、こっちもさっさと嫌いになって接触しなければ済む話である。

 ところが先日、その一人とバッタリ会ってしまった。「ゲゲッ」。思わず、口に出してしまった。相手も「オッ、オオ」と固唾を飲む。「お久しぶり」と相手。「おやぁ」と私。「オォ」「ゲッ」「オ」「ゲ」とトーンダウンしていくも先に背を向けたが最後、負けを認めることになる(勝手な理屈だが)。(早くうせろっ)と心の中で言い放つと、「では、お先に」と相手。通じた…。

 因縁関係にある相手とは、皮肉にも心が読み合えるものである。と、彼らをいじめたその女の子たち(今では立派な女性)になぜか会ってみたくなったのであった。

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いじめっ子、世にはばかる。

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熊本弁は偉大だった!

 大変失礼をいたした。前ブログで、「とばしゅる」のことを「飛ぶ汁」なんぞと解釈していた私がほんに、恥ずかしゅうござることに気づいた。

 と言うのは、「とばしゅる」のことを「とばしる」や「とばっしゅ」と、人によって違うので、真剣に調べてみたところ、どうやら「とばしり=迸(ほとばし)り」が語源らしいのだ。「飛沫」「まきぞえ」「とばっちり」と三省堂の辞典で記してあった。

 熊本弁だと疑わなかった「とばしゅる」は、「とばしり」がなまって「とばしゅる」となったのだろう。まさに水しぶきを浴び、とばっちりを受けた状態に該当する。
 「水はねに単語をつけたことが素晴らしい!」と今しがた書いたのは、きちんとした日本語を語り継いでいらした先人たちに対して失礼きわまりのないことであった。

 そしてもうひとつ。少し寒くなるこの季節、母達は昔から、「みがんのようなったなぁ」と言うが、「みかんがよくなっているね」と思ったら大間違い。「身寒=みがん」というちゃんとした正しい日本語を使っているのである。

 いやはや、恐るべし、熊本弁。私たちの郷土には正しい日本語をひもとく方言が存在するのである。そのことを大いに誇ろう!

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熊本万歳!加藤清正万歳!熊本城万歳!熊本弁万歳!

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「ナスの味噌よごし」は方言?

 母の得意料理が「ナスの味噌よごし」。ナスを油で炒め、砂糖と味噌で和えるように炒める簡単な料理だ。

 「ナスの味噌よごし」は、母やばーちゃんから口伝えに覚えたので、小さい頃は「ナスのみそよ、ごし」と発音していた。「みそよ」というのがなんかの単語で、「ごし」は「茜さす」と同類の枕詞みたいなものだと解釈していたのだ。
 それにこの料理名は、私の住むM町周辺でしか使われないものと思い込んでいたので、誰かに説明するとき、「ナスの味噌炒め」と言い直していたが、なんだか故郷への背任行為のようで、いつも気が咎めていた。
 おそらく、味噌を使うことによって野菜の色が変わるので『汚す』という表現をしたものと思われる。熊本弁と思いきや、全国的にも立派に通用する料理名だったのだ。

 過日、取材で、天草のうたせ船の漁師さんが「風の生まれる場所」を「風子」と呼んだのを、とてもステキだと思えた。阿蘇の酒造元の社長が新酒を造る前に行う樽洗いの作業を「秋洗い」と教えてくれたり、そんな風に昔から言い伝えられる単語や言葉(方言)は私たちの宝物なのだと感慨深く思ったのだった。

 そういや思い出した。高校のとき、教室の扉に「あとぜき」と書いておいたら、それを関西から来た女教師の、「これは方言です。正しくは『締めきり』。以後、書き換えるように!」との大上段からの物言いに、「熊本弁をバカにするなっ!」「郷に入れば郷に従え!」と生徒全員で意見したことがある。今に思えば純粋な郷土愛だ。

 雨の日の車からの水はねに「とばしゅる」という単語をつけた熊本の先人たちは偉い。とばしゅる=飛ぶ汁、と名付けたところなんぞ胸が震える。あんなモノに名前をつけようとする感覚こそを褒めてあげたい。「車の水はねでスカートが汚れちゃった」と言うより「とばしゅるのひっかかったっ!」の方が表現に絶対的なリアル感がある。
 ところがうちのスタッフが「とばしゅる」を知らないと言い出したので、彼女たちの仕事の手を止めさせ、長たらしく「方言の大切さ」について意見してやった。

 例え、東京で「あとぜき」や「とばしゅる」が通用せずバカにされても、私は徹底して方言で通したいと思っている。もちろん海外でもだ。どうせ外国語は話せないしぃ。

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夏からよく食べた、母の「ナスの味噌よごし」。我が家のは甘めに仕上げられる。酒の肴にもよく合う。

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内野聖陽の脂肪吸引

 なんという夢を見てしまったのだろう…。俳優の内野聖陽(まさあき)が私の脂肪吸引の手術を執刀した夢を見た。

 なぜか内野聖陽が美容整形外科の医者になってて、アゴの下やお尻の付け根、お腹に注射針を入れてチューッと吸い上げる手術をしたのだ。助手が一人いた気がする。
 手術は痛くなかった(夢だもの、痛みがあるはずがない)。夢の中で、「先生、いっこうに脂肪が減った気がしないのですが」と内野に言うと、「これから徐々に効果が見られます」とあのさわやかな笑顔で応えるのだ。

 病室で私は内野に質問した。「例の人妻ですがね、どうやって知り合ったの?」。彼は弱ったな…という顔で、「彼女はファンの一人だよ」と答えた。と、夢はここまで。

 いやな汗をかき、夜中に起きてしまい、「なんでこんな夢を見たのだろう」とキッチンで水を飲みながらぼんやりと分析してみた。
 まず、巷を騒がせた内野聖陽のスキャンダルが潜在意識となって潜んでいたことに自分自身で驚いた。「脂肪吸引」については、この贅肉をどうにかしたい!という問題意識が常々あるからだろう。でもどうして、アレとコレがここでつながるのだろう…?

 潜在意識というものは、別の自分でもある。夢を構成する意識は、いずれ夢遊病や多重人格を引き起こすのだろうか…。
 皆様、夜中にはお気をつけくださいませ。突然、いつもと違う別の私が、あなたの部屋のベルを鳴らすかもしれませんよ。イッヒッヒ…、イ〜ヒッヒィ…。

Uchino_2 『風林火山』の山本勘助役をした内野は、原作(井上靖)の勘助より若かったが好演だった。『蝉時雨』もよかった。原作(藤沢周平)よりいい男だった。今回のスキャンダルだが、いい男だもの、女はほっとかないよ。




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秋の日のフレンチランチ

 母が、「つたよさんとこのフォアグラが食べたい」と言いだし、『プティ・パリ』にお昼を食べに行った。車だったのでワインこそ飲めなかったが、『プティ・パリ』のフォアグラのポワレはいつ食べても最高である!

 どのお料理もおいしいが、マダムのつたよさんのサーブもごちそうのひとつ。できたてのおいしい一皿をサッとテーブルに運ぶリズムや、食べ終えた食器の下げ方、楽しい会話をかわしながらつたよさんが奏でる食器の音、見てて聞いてて惚れ惚れする。

 たいがいのフレンチレストランでは、慇懃(いんぎん)なサーブを王道と勘違いしている感がある。私はあれがダメなのだ。おいしさが半減してしまう。

 つたよさんのサーブは気取りがないのに凜としていて、一皿のおいしい瞬間をよくよく知っている。まさにパリのレストランのマダムそのもの。あれはなかなか真似できない感性だと思う。それに、テーブルウエアや花、小物とそのセンスのいいこと。

 デザートに出してくれたウエッジウッドのバラのお皿なんて、見るだけでうっとりする。つたよさんの一番お気に入りのお皿らしく、残念ながらすでに廃盤。オープン当時に手に入れた物らしいが、彼女曰く、好きな皿から割れていくのだとか。
 すっかり気に入った私が、「これ欲しい−っ!」言うと、「ばかたれっ!」と一蹴された。楽しいおしゃべりと一緒に、秋のおいしいひとときを楽しんできた。

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フォアグラのポワレ。ポルト酒のソースのおいしいこと。頬ばった瞬間に、口の中でまったりととろけていく。マンゴーといちじくの相性はさすが。母は終始笑顔だった。

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これがウエッジウッドのバラのお皿。もう数枚しか残っていないらしい。そんな大切なお皿でもてなしてもらった。『プティ・パリ』の坂田っちょ渾身の栗のムース。最高!

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バラが好きなつたよさんがこの日選んだ花は、マーブル。ステキ。

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つこけた…

 「つこけた」。これは熊本県外の人にはわからないだろうな。熊本弁の「つこけた」は「転んだ」という意味。

 水曜日、制作プロダクションで仕事の打ち合わせを済ませた後ラジオの収録が入っていた。だが、2本撮りの1本目は間に合いそうにもなかったので、アシスタントを代打で送り出していた(うちのアシスタントはラジオのパーソナリティーもつとめにゃならん)。

 2本目にはどうにか間に合おうと気が焦っていたのか、プロダクションを出たとたんエントランスで「つこけた」のだ。パンツの膝部分が破れて、その間から痛々しい擦り傷が…。「痛い〜」と叫びたいところだが、みっともない。誰にも見られませんでしたよーに、と辺りを確認すると、ビルの警備のおっちゃんが気の毒そうに視線をそらした。こうゆーときの所在なさといったら。

 テレビ局のフロアで足を引きずり歩いていたら、ラジオ局のイケメン・山田が私を見てびっくり。「血、血が出てるじゃないすかっ!医務室へご案内しますっ!」とあわてる。「んな、大げさな。リバテープば持ってきて」と言うと、ヘッ?と言う顔。

 『リバテープ』というのは熊本で絆創膏(ばんそうこう)を作っている会社が発売している商品名。熊本県人の8割は絆創膏のことをこの商品名で言う。過去、「県民ショー」でも紹介されたと思うが、若い山田君は2割の方に該当するもようで、それを知らない。
 「カットバンでいいから」と伝えると、「カットバンって…」と、それも古い、と言わんばかりにバカにするように笑った。むかつくぅ。

 番組スタッフは大笑いするも、時間に猶予がなくすぐさま収録に入り、番組の冒頭で、「何十年ぶりだろか、つこけたのは」とわめき、山田君が持ってきてくれた救急箱で傷の治療をしながら番組を続けたのだった。

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膝の擦り傷を写真に撮る自分に大笑いしてしまう。そもそも、擦り傷を人様に見せたい!ということ事態がおかしい。そんなことを思ったら、笑いがとまらなくなった。

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月よりの使者

 ゆうべは中秋の名月。と言っても、夕方から飲んだくれて夜空を見ていないが、月は出ていたのだろうか。

 昨日の昼間、熊本で編集プロダクションをしている、坂本みおさんと一緒にお仕事をしたら、「今日は中秋の名月だから」とお饅頭をいただいた。
 月にススキの穂が描いてあるものと、愛らしいうさぎちゃんのお饅頭。川尻の和菓子屋さんで特別にオーダーされたもので、ステキな心配りだなと感心することしきり。

 つぶらな瞳をしたうさぎちゃんのお饅頭は食べるのがためらわれる。成仏してもらうよう一度写真に収め手を合わせた後で、がぶりとお尻からいかせてもらった。

 優しい甘さが口に広がったかと思うと、肉桂(ニッキ)の香りが追いかけてきて、たちまちストンと心が落ち着く。愛くるしい姿に心がゆるみ、浸透する甘さに癒やされる。

 「月よりの使者」に感謝。本日、待望の秋到来。

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月よりの使者。月が恋しいのだろうか、そんな瞳をしている。

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みずひき

 秋の野の花、みずひき。長い茎に紅色の花が群がるように咲く。お祝い事の「水引」に似ているからその名前がつけられたらしい。林道や日陰の場所によく咲いている。

 牡丹やシャクナゲといった華やかな花も大好きだけど、ささやかに生きているようなこんな地味な野の花も好きである。花の姿にあらためて見入ると、「これでも、ちゃんと咲いているのよ」というメッセージが聞こえてくるような気がした。

 なかなかピントが合わないので、何回も何回も接写しよくよく眺めていたら、みずひきは凜としていて、強い意志を抱いているように思えてきた。

 それは人間も同じ。夢のない人なんていない、希望を持たない人なんていない。

 昔がよかった…、なんていう人生はつまらない。だって、明日はどんなサプライズに出合えるかしれないもの。

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みずひき。この天候だと10月くらいまでは咲くだろう。見たことはあっても、名前を知らない人は意外と多い。

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水上村のたろちゃん

 連休、人吉の水上村に行った。市房ダムは春の頃ともなると桜の名所となる。母の知り合いの方がいらっしゃるので会いに出かけたのだがそこに、たろちゃんがいて驚く。早速、「水上村のたろちゃん」と命名。先日は高森でも命名。

 ちょろちょろとお散歩していたのか、「おいで、おいで」と手を伸ばすと人なつっこい顔してやってくる。まだ子どもだ。母がたまらず「タロちゃんを見るよう!」と抱っこするとゴロゴロと喉を鳴らして甘える。可愛い首輪をしていたので飼い猫であろう。

 さて、懐かしい知り合いの方と再会を喜ぶ母たち。と母が奥様に、「もしかして、可愛いブチの猫ちゃんを飼ってらっしゃいますか?」と尋ねる。すると、なんと大正解。さっきの水上村のたろちゃんがそうらしい。
 「実はうちのたろちゃんとそっくりで」と携帯の待ち受け画面のたろちゃんを母が披露しその偶然をひどく喜ぶ。奥様も「まーっ!そっくり!」とびっくり。

 顔を見合わせながら、「なんだか親戚のよーな気分」と母たちが笑う。

 この世には3人良く似た人がいるというけれど、たろちゃんとその子は間違いなくそっくりさんの一匹同士だろう。そして、私の「たろちゃんを探せ!」の旅は続くのだった…。って、いつそんな企画になってしまったのだ?ん?

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水上村のたろちゃん。抱っこしているのは母。

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これがうちのたろちゃん。この後、私のバッグでプロレスをする。

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これは、たろちゃん人形。味のある顔をしている。

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かぶりもの好き

 飲み屋で仮装グッズがおいてあったひにゃ、すぐに飛びつく。カトチャンペッ!のかつらや、「私が女王」というタスキ、ドS女グッズなど一通りやるのが通例だ。
 仮装グッズがないときは、「海苔芸」。海苔を歯につけてニッと笑うやつで、長年の持ち芸である。これは意外とみんなやりたがる。「私も!俺も!」とみんなで海苔を歯につけてゲラゲラと笑うものだから、いつの間にか店はアホだらけと化す。

 先日、テレビ局が主催した子ども博があり仕事で潜入した。楽屋に通されるとなんと、サルだのキツネだののかぶりものがあるではないか。思わず血が騒ぐ。

 関係者の方がひとまず退室したのを見計らってすぐさまかぶってはしゃぐ私。それをグラフの育美ちんが写真におさめてくれた。「ブログ用のやつ、いるでしょ?」。おーおー、よくわかってくれているではないか。

 サルになっていろんなポーズをとって遊んでいたら、関係者の方が入室され、私を見て絶句される…。「おっと、すみません」とサルの顔のまま頭をさげる私だったが、再び退室された隙を狙ってキツネにも変身!すると、また関係者の方に目撃された。

 「お好きなんですね、かぶりもの…」と半ば呆れた様子で皆さんでお笑いになった。その後の真面目なインタビューの仕事がやりづらくてしょうがなかった…。

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サルのかぶりものは得意。かつて、「熊本ハイカラ」の創刊号でサルの着ぐるみを着て「さる女」になったこともある。あれは受けた。それが自慢だった…。撮影=松永育美

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ずるがしこくて噂好きなきつねになってみた。撮影=松永育美

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ステージでは「ケロロ軍曹」のショーが大人気。出番待ちの日向君。ちょっとお疲れ気味なのだろうか。なんなら、代わりましょうか?

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刺繍アート

 まるで1枚の絵画を見ているよう。ヨーロッパのどこかの海辺の町だったり、温かい食卓だったり、美しい日本の秋だったり。
 糸と針でこうも見事に描けるものだろうか、と思わずうっとりする刺繍アート。岡田美佳さんの作品である。

 熊本ではなかなか本物にお目にかかれないけれど、練馬に彼女の私設美術館があり、ぜひ1度訪ねてみたいと思っているのだ。アフタヌーンティーのテーブルの作品などは、それはそれは美しい。ヨーロッパ的感覚の作品が多い。

 先日、ある雑誌でパリの刺繍の手仕事の記事を見て、そんな趣味を持つのもいいな、と思っていたところへ岡田さんの作品を思い出した。彼女は暮らしの手帖などの表紙も飾ったことのあるアーティスト。人の心を優しくさせる作品を描けるってステキだ。

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ピンク色の使い方が好き。こんな配色のバランスといい感覚といいステキ。

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秋へ

 毎日雲を見る。秋が待ちきれなくて、空を見る。鰯雲や絹雲が現れたかと思うと、入道雲がひょっこり…。少し落胆しながら、雲の移り変わりを待つ。

 夜風が少し冷たくなると、なんだか嬉しくなってくる。大気が澄んだ夜空に星がキラキラと輝いて、月明かりに照らされると、とってもいいことが待ち受けているようで。
 そうやって毎年、「空待ち」をしていると、忍び寄るように秋が訪れているものだ。今年もあと少しで、空が大好きな秋色に染まる…。

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入道雲が太陽の光をさえぎる。けれど、その力は弱くなって。流れるような雲が西の空にかかる夕暮れのひととき。

 

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痛風か…?

 先日、指の関節が痛くなった。おそらく原稿仕事でパソコンのキーボードを叩きすぎたせいだと思ったものの、足首も痛かった。

 友人から「痛風じゃねーの?」と言われた。女の人も痛風になるのか…?と尋ねると、私の食生活ならありえると断言される。そう言えば、父も50歳の頃から痛風に苦しめられたし、父とは食べ物の好みがピッタリである。

 まさか…と思いつつ、つらつらと食生活を振り返ってみることにした。なにせ、毎晩酒を飲んでいるのは事実である。
 ここ数ヵ月の食事をかいつまんでみると…。フレンチレストランでフォアグラを人の分まで食い、かたつむりもチーズフォンデュも食った。寿司屋で鴨南蛮といくらの軍艦を3人分食った。焼き肉屋でトロトロのホルモンを食った。焼き鳥屋でカニを食った。チャンポン屋で豚足を食った。取材で刺身とウニ丼を食い、まかなし飯にはラグーのパスタ(今、これに凝っている)をよく食べている。

 やっ、やばい、やっ、野菜が少ないじゃないか…。血液検査に行く。『ギザギザハートの子守歌』が得意な主治医の先生から「血液検査と禁煙をしましょう」と言われた。「来月から煙草代も値上がりすることだし、これを機会に和子ちゃん、煙草とさよならしては?」といやらしい顔で誘うのだ。

 血液検査の結果、どうやら痛風は回避されたが、禁煙の治療をするよーにと先生からしつこくつきまとわれている。はて、どうやって乗り越えようか…。

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取材でウニ丼を思いっきり食べた。ウニが一番好き。ウニがあれば何もいらない。痛風になってもウニだけは食べ続けるつもりだ。

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刺身はなるべく白身を食べるように、と主治医から言われる。痛風じゃなかったのに、そんなこと勝手に決めるなっ!と蹴飛ばしてやった。嘘。「はい、そうします」と答えておいた。

Photo_5 きびなごはいいそうだ。南蛮漬けは酢を使ってあるのでおすすめだそうだ。おっと危ねー。主治医の食事制限の手にまんまと乗せられるとこだった。私はこれからも、「ウニだいくらだ、フォアグラだっ!の人生」でいくのだ!

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けっこー食べてる、明月のちゃんぽん

 天草郡苓北町の名店『明月』のちゃんぽん。めったに食べれないからと言いつつ、これでけっこー食べている。今年に入ってからすでに4回。1回はふられたので、5回は訪れていることになる。そんなに苓北町に用はないはずだがご縁があるときはある。

 ここのちゃんぽんは鶏ガラスープベースのしょう油味。コクがあるけどあっさりしている。ダシとしょう油、それに具材のエキスの甘みがあいまって実においしい。これに生卵を落とすのが通の食べ方だ。

 まだ卵を溶いていない状態でスープをいただくと、おーおーこの味、とほっとする。これがひとたび卵を溶かすと不思議、すき焼き風の味になるのである。麺は自家製麺。完売次第のれんが降ろされる。地元の方はもとより、多くのファンが訪れていつも満席状態の『明月』は、こびない商売をなさっている。昔から変わらぬリズム、この店の暗黙のルール、それがなんとも凜としてて誇らしい。

 苓北のおいしいちゃんぽんを腹一杯食べた日の夜は、これまたおいしいちゃんぽんが評判の『醤(ひしお)』で飲むことに。ちゃんぽんも食べたかったが日に2食はちょっときつい。ここでは大好物になった「豚足」をオーダーした。初っぱなから2本も頼み、ワイン片手にすぐさまかぶりつく。うぅ旨い!マスターは天才だっ!

 おいしいものは、それだけで人を幸せにしてくれるのだ。あ〜、飲んだ食った。

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『明月』のちゃんぽん。この店のメニューは、ちゃんぽんの「並み」と「大盛り」、卵入りかそうでないか。そしてご飯の大小、焼酎&ビールしかメニューにはない。しかし、ごくたまに中華コースも食べられるらしい。常連さんだけにしかオーダーできない特権だとか。

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痛かったね…タロちゃん

 「タロちゃんがいつもと様子が違う」と訴えたのは母だった…。日々、彼女たちの動向と健康の証を確かめる母が、今日はどこかうろたえて不安気味。

 よーく見ると、なぜか元気がないタロちゃん。原稿仕事があったが早々と済ませ、『竜之介病院』へ駆け込む。

 「先生ご飯を食べないんです!」「先生、お尻を触ると泣くんです!」「先生先生!」。

 「お尻のひっかき傷が原因かもしれません。膿が溜まってて、切開します。お母さん、ちょっと離れて!」「いやっ!離れるとタロちゃんがタロちゃんがぁ−…!」
 ひとまず母を取り押さえ治療を受けるよう促す。肛門近くに発生した「できもの」に先生がメスを入れる。「ギャーッ!」とタロ。「ギャーッ」と母ちゃん。診療室にうめき声が響く。

 ハムスターの診療を受けに来た方が、「何があったんですか!?」と驚いた顔…。「いえ…(汗)、大げさで…」と私は答える…。先生の素早い治療で、あっという間にタロちゃんの手術が終了。タロちゃんの痛みもおさまったようだ。
 「おかげ様で…」と涙目の母。付き添いのネズは、いつもの通り体重を量ってもらい「付き添いのねずちゃんだけど、やっばりデブ、相変わらずだね」と言われ、私が「おかげ様で…」と謝る始末。

 可愛い愛猫たちの健康は、母の一番大切なこと。かけがえのない宝物なのである。

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術後のタロちゃん。お鼻は少し乾いているけど、おかげさまで順調です。けど、痛かったんだろうな、「ギィーッ、ギィーッ」と鳴いていた。母は「かわってあげたい…」とずっと泣いていた。今、そっと抱っこしている母のお膝で眠っているタロちゃんなのだ。おやすみ。

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9.11

 我が家の愛猫、ねず& タロちゃんの誕生日は、2001年9月11日。そう、あの同時多発テロが行われた日に生まれたのだ。

 今から9年前のこと。一匹の野良猫がふらりと我が家の玄関にやって来て食べ物を欲しがった。よく見るとお腹が大きい。母はイリコやハムなどをあげて、「丈夫な赤ちゃんば産まやんばい」と言って送り出した。

 すると夕方になってまたやった来た。今度は家に上がってきた。すでに産気づいている。私はあわてて近くの酒屋へ行って段ボール箱をもらってきて、台所に野良猫のベッドを作ってあげた。猫はうずくまって苦しそうだ。チョロチョロと気にしながらもドラマを見ていたら、急に画面が移ってビルに飛行機が突っ込む映像が入ってきた。

 「飛行機事故です!飛行機事故です!」とキャスターが騒いだかと思うと、「テロです!ニューヨークでテロです」と騒然としている。とそのときだった。野良猫の唸る声が聞こえたかと思うと、「ミャーミャー」とか細く鳴く声が…。5匹の赤ちゃんが生まれた瞬間だった。

 みんな女の子だった。その内、母親が育児放棄し、子猫用のミルクをほ乳瓶で与えてなんとか大きくしたのだった。最初のうちは見分けがつかず、タロちゃんは絶対男の子だと信じ込み、「タロ」という名前をつけてしまった。他の3匹は、知り合いの子どものいない夫婦と新婚さんが引き取り、今もみんな幸せに暮らしている。

 多くの尊い命が失われた日に生まれた子猫たち。その誕生の瞬間といい、我が家で産まれ落ちた出会いといい、不思議なご縁を感じずにはいられない。
 毎年彼女たちの誕生日は、あらためて命の尊さを教えてもらっている。

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2010年9月11日の日のねず。お散歩に行ってさんざん歩いて疲れた顔。おデブさんなので散歩は欠かさない。リードをつけて毎日「歩け歩け」をしている。産まれたときは、今のねずのしっぽの1/4ほどの大きさだったのに、どうしてこんなにでかくなってしまったのか。「男の子ですか?」と間違えられるほど大柄なねず。

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写真撮ってないで、早く行こうよ、と言いたげな顔のタロちゃん。お散歩大好き。まだ暑いので朝早くと夜のお散歩をしている。リードを離しても私や母のそばから離れない。ちょっと小心者、で甘えん坊。

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「おーい、帰ったぞー」とばかりに、玄関で「マーン」と鳴いているねず。母が迎えにくるのを待っている後ろ姿。

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一方のタロちゃんは、まだお家に入りたくない様子。母が用意した「田の神さん」の前にある水を散歩から帰ったらいつも飲む。たまにここでお昼寝することもある。

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2人の兄貴分

 金曜日、ある歓迎会に参加した。A新聞社から同系列の熊本のテレビ局に赴任したN氏と日テレ系のテレビ局のF氏、2つの人気局のお偉方と広告代理店の専務様ご一行の飲み会であった。ただ、その図式の中に、何で私がいるのか?というと、これが素晴らしく個人的な事情だからおかしい。

 N氏=N先輩と私は小学校からのつきあい。F氏=F先輩とN先輩は親友同士。みんな若い頃から一緒によく遊んだ仲間で、2人とも今もって私と仲の良い兄貴分。ただそれだけの理由で専務様からお声がかかったのである。
 日頃からお世話になっている会社の飲み会の席に、いつも一緒に飲んだくれている兄貴分たちと共に顔を出すのは、なんだか妙な感覚である。

 それにしても、と思う。長い間ご縁をいただきながら、こんな巡り合わせになったことが不思議でしょうがない。

 若い頃、彼たちとのこんな光景など想像したこともなかった。2人とも女の話かバイトの話、卒業が出来るか就職はどうだ?そんなことばかり話してたっけ。

 私をこき使い、パシリをさせ、ときにはアリバイの証人にさせ、嘘をつかせ、ひどく甘やかし、ベタベタと猫可愛がりし…、そんな先輩たちのために「働いた」。私はなぜか、遅れるものか、と必死にやつらの後についていったものだった。
 今でも、「飲むぞ!」と一声かかると仕事もそこそこに、懐かしい匂いの「やつらの酒」を飲みに走ってしまう。もはや習性かもしれない(笑)。

 でも先輩たちといるとホッとする。何も気をつかわない。何も飾らない。妹分はいくつになっても妹分でいれるのである。そんな特権が嬉しい。

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N先輩。みんな酒が強い強い。やつらは、いくつになったら弱るのだろうか…。この日は10人ほどで焼酎を2升も飲んだ。その後、二次会でまた飲んだ。すげぇ…。

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F先輩。テレビの仕事でもお世話になっている。昔は「●●高校の郷ひろみ」とまで呼ばれた男だ。今はアラブの絨毯売りのような顔をしているが…。

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焼き鳥屋なのだが、通の客にはこういうメニューが出る。これは「あさひガニ」。A新聞社からのN先輩の就任を祝う心配りを感じる。

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2人の先輩とよく行くお店『ガレージ』。フィフティーズのライブがあって死ぬほど踊ってきた。ライブが終わるとF先輩がマスターに「拓郎ばかけて、拓郎ば!」といい、曲が流れるとしみじみと昔を思い出したのか、黙って静かに酒を飲んだ。その横で我らはひとつのネタがツボにはまってゲラゲラと笑いまくって酒をあおっていた。

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揚げたて春巻きと冷たい白ワイン

 ご近所の料理名人、村田おばちゃんから春巻きの差し入れ。揚げたてのボリューム満点の春巻きをガブリ。そこに冷やした白ワインでキュッ。んもー、たまらん!

 村田おばちゃんの春巻きは、とにかく具がたっぷり。シイタケ、肉、ピーマン、春雨が主な具材だが、味付けはいたってシンプル。鶏ガラのダシが良く絡んだ風味は抜群。酢醤油と辛子でいただくのもいいが、私はこれをスイートチリソースで食べる。

 春巻きの皮のパリパリ感と具材の塩味、それにソースの甘さがあいまって、なんともいえないおいしさだ。これを白ワインでやる。まさに、至福のときである。
 一人で白ワインを1本空けてしまった。今朝までは二日酔いだったのに…。

 昨日は午前中に原稿仕事を終えると、午後からは編集部で検版作業。その帰り道、アシスタントの菜菜美ちゃんと『プルミエ・クリュ』に立ち寄って、ワインやスパークリングワインをしこたま仕入れてきたのだ。

 お店の方が私のコラムを面白いと言っていただいたのはいいが、ワインの本数の多さに驚いてらしたので、「アル中と思わないでくださいね」とニッコリと慎ましく微笑んできた。

 さて今夜も飲み会。A新聞社のN先輩が同系列の熊本のテレビ局に赴任してきた歓迎会がある。かの大魔神様たちと一献。今夜は焼酎だろう、ごちそうはなんだろ?

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春巻き、辛いもの天ぷらとスイートコーンにサラダ。村田盛りはいつも豪華。一人で食って飲みまくった。ごっつぁんです!

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縷紅草(るこうそう)

 縷紅草(るこうそう)。私の大好きな花。緋色のそれはそれは鮮やかな花の色をみせる。小さな朝顔のようで、羽根のような葉は裂けているように広がり、その中に小さなお姫様のように緋色の花が鎮座する。

 つる性なので他の物に絡みながら生きている。植物であったり、垣根だったり、棒だったり。
 小さい頃、ばーちゃんの家の竹垣のところに咲いていて、そこに糸トンボがよくやってきていた。おとなしい糸トンボが縷紅草の葉にとまって羽根を休める姿はきれいで、ちっちゃな私はうっとりと見入ったものだった。

 野の花にまつわる思い出は、こんな幼児期のことが多い。おままごと遊びで、毎日花や草を探し求めていたからだろう。
 あの頃は、地上低く生きているものとよく接触していた。土の中の虫、アリの行列、蜘蛛の巣、化粧花の実、カエル、てんとう虫…。

 ネズとタロちゃんを散歩に連れ出すと、彼女たちの視線が小さい頃に触れた世界を思い起こさせてくれる。今朝も、てんとう虫がネズの頭の上に乗っかって、それを手で取ろうとするタロちゃんの仕草がなんとも愛らしくてたまらなかった。

 野の花や虫の小さな生き物は、ピュアな心をもったモノだけとしか遊んでくれない。二日酔いの頭で、ボーッとそんなことを考えた朝だった。

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縷紅草(るこうそう)。10月まで咲く。咲き終えると黒くて小さなタネを宿す。田舎のお家の軒先や小畑に咲いていたりする。去年、タネをもらってきたが蒔くチャンスを逃した。今年は蒔いておこう。来年の再会を楽しむために。

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縷紅草の蕾にとまるトンボ。秋はもうそこまで来ている。

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パリの色

 初めてパリを訪れたのは、26歳のときだった。その頃、ブティックのバイヤーをしていて、洋服の買い付けにパリとミラノを足が痛くなるほど歩いた。
 ポンピドーセンターのあるレ・アールや、パリ1区のサンティエ、サンジェルマンが仕事場だった。ちゃんとモデルに着せて見せてくれる問屋もあれば、段ボール箱1個をドーンと売る店もあってとてもユニークだったのを覚えている。

 今に思えば、初めてのパリが観光じゃなかったからあの街にハマったのかもしれない。街全体が美術館のようなパリだが、その頃の私は雑貨や洋服や、お菓子のパッケージやレストランやブティックのディスプレーばかり探し、そんな時間に無意識にパリの色を感じていたのかもしれない。
 以来、何度もパリを訪れ、ものかきをするようになってから、美術館の作品や建物、その歴史の深さにあらためて感動できるようになった。

 パリの色。それは私たちの日常ではなかなかお目にかかれない色合い。テーブルクロスに、壁に、ガラスの瓶に、植物に、ガラス窓に、ドアに、石畳みに宿る「パリの色」は、パリにしかない存在しない色。

 でも、熊本にもその色はある。『プチ・パリ』。市役所裏のフレンチレストランで、勝也さんとつたよさんのお店。数年パリに住み、パリを愛する二人だからこそ出せる色なのだと思う。お店の一角のテーブル。まさに、そこにパリの色が宿っている。

 パリが恋しい。冷たい秋風が吹く頃は、私が初めてあの街を知った季節でもある。

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『プチ・パリ』のテーブル。こんな色合いは、パリに心と体が溶けて、あの街を大好きな人でないと出せない色だと思う。テーブルのバラもそうだ。

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カフェ・カーテンもそう。窓辺を愛らしく飾るのではなく、清楚でシンプルに。日差しをよけながらも、外の光を優しく受け入れるためにしつらえられたのがカフェ・カーテン。

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にわか夫婦

 無人駅舎の旅の原稿を書こうとして、モリケンから写真が送られてきた。前にも書いたが、一度の旅取材で私は3度旅をする。2度目は写真を選ぶとき、3度目は紀行文を書くとき。今回も3度の楽しみを味わおうとして写真を眺めていたら、K新聞社のハマコーとライターのレーコさんの笑えるショットを発見した。

 これは一勝地駅でのこと。間もなく停車場に入ってくるSLを私たちは待っていた。停車場では7分ほど下車する乗客のために特産物が売られる。その雰囲気を前撮りしようとして、にわか夫婦が結成されたのだ。

 「はい、あーんして」「へっ?」「んもーっ、夫婦らしく」「はいはい」。
 ハマコーとレーコさんの会話だ。言っておくが、にわか夫婦になってくれ、とはこちらではオーダーしていない。これはレーコさんお得意の妄想劇。
 幼い頃、おままごと遊びをしたことがあると思うが、帰宅する夫を待つ妻を演じた経験があるはず。男子はみんな女子のいいなりとなり、おとっつぁんを演じるはめに。

 ま、今回のこれも、その延長のよーなものだが。大変なのはモリケン。SLの絶好のシャッターチャンスは狙わねばならない、にわか夫婦のカットはおさえねばならない。で、実際に使ったかというと、残念ながらエセ写真を使用するわけにはいかない。

 もったいないのでブログにアップしてみた。ハマコー、レーコさんには断りなしで。

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にわか夫婦(右)の左隣は、一勝地観光協会の方と物産館の方。梨をほおばらせるレーコサンと、まんざらでもなさそーなハマコー。そうこうしていたらSLが入ってきた。
写真=森賢一

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小さい秋、見つけた

 残暑が厳しいと言われているけれど、山里にはひそかに秋が訪れているようだ。もみじも緑色と緋色が混じり合って、美しい絵色を魅せている。

 この季節、八百屋さんに顔を出すのが栗。今年は、栗の渋皮煮を作ってみた。便利なことに、すでに皮をむいてあるものがある。これに重曹を入れて5分ほど煮る。そしてもう一度、重曹を入れて煮て爪楊枝がささるくらいになったらお湯を捨て、今度は砂糖を加えて煮る。

 母が言うには、ちょっぴり塩を加えると味に締まりが出るらしい。弱火で優しく煮あげて一晩おくと、それはそれはおいしい渋皮煮が出来上がる。今年は大成功であった。「道の駅」で売ろうかとさえ思ったほどの出来映え。そんな商売してみたいもんだ。

 空がだんだんと高くなり、雲が流れて一雨ごとに秋が来る。よくよく見ると、街路樹の桜や銀杏も黄色く色づいている。そうやって、ほっとしながら秋を待つのは少し複雑だけど、秋は確実に近くまできている。

 そんな短い秋を楽しみながら、やがて冬を迎えていくのだ。そう思えば、この暑さもそんなに辛くなく思えてくる。

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紅葉がはじまった山里のもみじ。緑と混ざり合うこのときのコントラストが好きだ。

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栗。秋は栗をよく食べる。渋皮煮、栗ご飯、栗の甘露煮、栗餡の揚げ饅頭。どれも、我が家に伝わるばーちゃんのレシピ。

Jpg_4 これは山栗だそうな。少し小さめの栗。取材先のテラスのテーブルに飾ってあった。オシャレなディスプレーだ。

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道の駅で買ってきた皮をむいてある栗。この皮むきが実は大変なのだ。おかげで、渋皮煮を作るのも楽。味の仕上げに集中できるもの。

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学校に行こう

 高森に行って来た。小学校の廃校跡地にある「フォークスクール」にお邪魔した。ここは、地元のアーティストたちの作品(革や木工細工)を展示販売されているところで、おしゃれな雑貨も置いてある。

 玄関から校舎に入ったとたん、「学校の匂い」に包まれる。幼い頃の記憶がすぐさま蘇り、小学生の頃の自分に再会したようだった。
 当番の日は黒板を消し、ホームルームの司会をやったこと。授業が終わると同時に廊下に出て他のクラスの友だちに会いに行ったこと。長い廊下を雑巾がけしたこと。実に懐かしく、そして何よりいい時代だった気がする。

 廊下にはここの卒業生たちの写真が飾られてある。モノクロの大正時代のもの、昭和の頃のもの、近年還暦を迎えた人たちが校舎を背景に笑顔で写っていた。

 こんな風に自分たちの学舎(まなびや)が残っているなんて、とても幸せなことだと羨ましく思う。私の小学校跡地は町営住宅になっており、中学校も建て替えられている。大きな楠やポプラの木だけがその名残を映しているだけだ。
 ここに来れば、誰もが同じよう懐かしい匂いの中に包まれ、いい時代の思い出を抱きしめることができる。ぜひ、一度、訪れてみてください。

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黒板、チョーク、黒板の粉、雑巾がけ、授業の始まりと終わりを知らせる鐘、先生のスリッパの音。一瞬、小学生に戻ったようだった。

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と、ちびまるこちゃんが…と思ったら、ライターのヒロキ。コスプレ大好き。

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こちらは、満州のマフィア。パナマ帽がお気に入りのモリケンだ。しかしその視線、狙いすぎ。この日は、「ヤミ市で財を築いた親戚のおじき」という設定にして遊んだ。

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校舎に居着いているコ。「高森のタロちゃん」と命名してあげた。首輪をつけているのできっと飼い猫だと思う。人なつっこくて、こうして寄ってくる。

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山菜寿司。まさに「山の寿司」だ。一つ一つが味に個性があっておいしい。『むらもと』のご主人は江戸前寿司職人である。

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西浦の荒神さんと加藤清正

 福永家では、じーちゃんばーちゃんの時代から、家を工事したり、庭を大きくいじったりするときは必ず「西浦の荒神さん」にお参りに行く。
 正式名称は『西浦三寶荒神社(にしうらさんぽうこうじんしゃ)』。厄除け、魔除け、方除けをお願いする神社で、崇城大学から植木方面へ向かう熊本市貢町にある。

 三寶荒神の三寶とは、火の神様(男と女)と土の神様のお三方をさす。いにしえより、人々は火の神を畏れ、それが荒神信仰を広く成立させたと考えられる。

 「西浦の荒神さん」は、加藤清正の信仰に始まるらしい。朝鮮の役のときに籠城をやむなくされたい戦いの最中、夢の中に荒神様が現れ、脱出の隠れ道を告げたらしい。以来、清正公は荒神を屋敷の守護神として信仰し、熊本城の一角にお祀りしたとか。

 それから細川家に藩主がかわると、西浦(現在の貢町)に細川家の別荘が建てられ、別荘の鬼門の場所に方除けとして「西浦三寶荒神社」を移したのだそうな。

 今回は、我が家の2階の仕事場があるベランダに屋根を設置するので、母と荒神さん詣りをしてきた。
 すると、その帰りのことだった。なんと偶然にも私たちは火事に出くわした。消防車が駆けつけていない火事の現場は震えるほどの恐怖感を覚える。瞬く間に大きく勢いづく火の不気味さと恐ろしさといったら。消防車がやっと駆けつけ消火作業が行われた。

 「西浦の荒神さん」の帰りということもあり、火の神への畏れを肌で感じたことだった。昨日の火事が、どうか、そこに住む方や動物の命まで奪っていませんように…。

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熊本市貢町にある「西浦の荒神さん」。昨日は1日ということもあり、参拝する人で賑わった。

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お札にお頼み事を書く、我が家の「荒神さん」。

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「加藤清正のイラストを書け!」という指示がM田編集長からあったのも必然の流れのような気がする。私はイラストレーターではないが、オーダーしている時間がなかったので書いた。半日かかった…。

 

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豚足、おかわりっ!

 夕べは『醤(ひしお)』で飲んだ。やんべからお誘いの電話があり、久しぶりに木野さんに会える…ということで、ライターさんから原稿が届くのを待って、タクシーで駆けつけた。すでに、タクシーの中ではビールを飲む。追いつかんといかんので。

 お腹を空かせて醤へ。と、ご主人自慢の豚足が食べられるというではないか。早速オーダー。一口食べて驚いた。カリカリの肉の表面にかぶりつくと、骨がポロッととれて、中からコラーゲンがプルプルッと飛び出す。酸味のきいたタレは絶品で、ブラックペッパーをふりかけてある。

 女が豚足にかぶりつく姿はみっともないと思われるけれど、ここの豚足はお箸でくずせてお上品にいただける。1本なんてあっという間に食べてしまい、思わず「おかわり!」をした。

 さてそこへ、やんべが、おおのゆみこを誘った。ゆみ姉は二つ返事ですっ飛んできた。ゆうべのゆみ姉ははじけまくり。可愛いが悪魔のようであった。そのいやらしさはまさに、お笑い芸人の「友近」を見るようですざまじかった。

 その後が地獄だった… 。ノリノリのゆみ姉のテンションが上る一方で、誰も帰ることなど許されないのだ。醤のハル君(中2)は、ゆみ姉にファーストキスを奪われた。醤のアットホームな雰囲気が居心地良くて、またまたお騒がせしてしまった。「静かに飲みます」と言ったばかりだったのに。

 おいしい料理とワイン、そして大好きな仲間と過ごした、8月最後の最高の夜だった。

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醤の豚足最高!何本でも食べられます。一度食べたらはまります。書いてるそばから、また食べたくなった。おいしかったー!!

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木野さんのセレクトでワインを飲んだ。どれもおいしかったけど、バラの香りのするワイン、あれ最高ね。さっすが、木野さん。木野さんのブログは写真家だけに、ステキなフォトがいっぱいです。

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醤の大事な大事な一人息子、ハル君。ワインをあけるのが上手なんだ。写真=木野英範

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私の横じゃ、いつもこんな顔をするやんべ。つきあいのいいやつ。とってもいいやつ。

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もやしのペペロンチーノ。これ最高!出されたらあっという間になくなってしまう。

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メークアップアーティストのゆみ姉と。このボケボケ感はわざと?やんべ…。二人は決してレズではありません。最近、某所で私たちは疑われている…。写真=山部文也

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ついにいただきました、醤のつけ麺。肉の旨味が凝縮したタレはバリ旨っ。締めはこれに限る。ぜひ、ご賞味ください。

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ハル君、ファーストキスを奪われる。

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その頃、厨房では明日の仕込みを構想中のハル君の父、大沢たかお。

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とその頃ハル君の母は、持ち出した掃除機をマイクがわり木野さんに持たせ、「燃えろいい女」を熱唱中の木野さんに拍手喝采中。

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二次会。いつもダンディーな「フェリシア」の山田さんとゆみ姉。山田さんのお顔に見覚えありませんか?家族で食卓を囲んでいるCMに登場するあの男性です。おだやかな紳士。

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「二次会にいこー!」と騒ぐゆみ姉の大声に、閉店なのにお店を開けてくれた、『Live Cafe Bar BAHIA』のちかさん。とってもオシャレな女性です。

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いつも優しい田崎さん。夜中に大変、お世話になりました。また、行きます。田崎さんは、『リッキティッキタヴィ』のオーナーでデザイナー。

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「ひろし」じゃねーかっ!

 人吉の『丸一そば』に行って来た。以前、『あれんじ』で表紙を飾ってくれたご家族のお店である。いつもほがらかな笑顔に満ちてて、スタッフのみなさんもニコニコ。幸せがあふれているようなおそば屋さんである。

 ここのそばは最高においしい!昆布とカツオでとった風味豊かなダシとこしのある麺、温かいその一杯のおいしいこと。お持ち帰りもできるので、母に食べさせようとテークアウトすると、家で作っても抜群のおいしさであった。「今度は連れて行け!」と言って母はペロリとたいらげた。

 席が空くのを待ってる間、お店に飾ってあった、昭和のこどもたちを描いた人形に見入る。みんな、どこかで見たような懐かしい顔ぶれだ。

 と、「おっ!ひろしじゃねーか?」と思わず口に出たお人形さんを発見。ひどく素朴な表情をしているが、どー見ても、五木ひろしである。彼は竹馬に乗っていた。
 ♪祭も近いと汽笛は呼ぶがぁ♪と突然、歌い出しそうであった。

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♪あなたはぁ 誰と契りますか〜♪ 竹馬を持つ手にマイクを握らせてみたい。

2 あやとりをする女の子もいた。口元のニンマリがその得意げさをあらわしている。あやとり、しりとり、あぁ懐かしい。最近は仕事のやりとりばっか。

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『丸一そば』の名物、かしわそば。この一杯で心もお腹も満たされた。うまいっ!!

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