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新・パワースポット

 産山村に行って来た。晴れ男のモリケンと晴れ女の私だが、さすがに梅雨の時期、雨に見舞われた。

 産山村を丸一日かけて探訪したのは実は初めて。先日、役者・玄海竜二さんとの取材で訪れたが長く滞在しなかった。あらためて思う、産山村はいいとこだ。なんといっても人がいい。「井(い)」さんという名字が多いのは何故か?と地元の方に尋ねたら、「井という人ばかり、いい人ばかり、ということ」と絶妙な答えを返されて感心した。

 池山水源はパワースポットらしい。粋人様が湧き出る池の真ん中に鎮座してらっしゃるが、それはいとも幻想的で、ここがパワースポットであると確信して疑わない。

 この水源のほとりに、岩魚(イワナ)を食べさせてくれる店がある。Wさん親子の店で、寡黙で誠実な息子さんと、ユニークなお父さんが切り盛りしている。

 岩魚は九州には生息しない淡水魚らしい。ではなぜ、池山水源にいるのだというと、岐阜から稚魚を陸送でもってきて、この美しい水源の水で育てているのだと。さっそく炭焼きしたものをいただいたが、身がしっかり詰まっていて、ふわっとしておいしい。ふわっとしている、というのは、身が細かくて舌の上で溶ける感じなのだ。

 岩魚の塩焼きに感動していると、近くの川で釣りをする人を発見。「ヤマメ釣りですかね」とW氏に尋ねると、「きっと、岩魚を釣りに来てるんだよ」と返答。「岩魚は堀の中で育ててあるし、九州には生息しないから、もし岩魚が釣れたとしたら、そりゃ、どろぼ…」と言いかけたところで棹に魚がヒットした。

 みんな息を呑んで釣り上げた糸の先を見たら、お腹がオレンジ色をした見事な岩魚である。寡黙な息子さんがポツンと言った。「あ…、岩魚だ…」。するとW氏が「バカが…、釣れられやがって…」と岩魚に怒る。笑っちゃいかんが、ついブッと吹き出してしまったら、W氏も息子さんも諦めたように大笑い。私はツボに入りすぎて、ゲラゲラと小一時間ほど思い出し笑いをしていた。

 池山水源のもう一軒の店の「赤牛茶漬け」も名物で驚きのおいしさ。ここの女性スタッフの方のひどく明るくて楽しい。あっちでゲラゲラ、こっちでゲラゲラと笑いっぱなしで楽しい。違った意味でパワースポットであった。産山、最高!

ごちそうになった岩魚の塩焼き。身がホクホクしておいしい。他に刺身もいただいた。残った頭と骨は焼いて日本酒に入れると「骨酒」になる。お酒が一段と甘くて香ばしくなる。ヒレ酒と似ている。

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