« 2010年4月 | トップページ | 2010年6月 »

2010年5月

湯布院の休日

 久しぶりに湯布院の『おやど 二本の葦束』に行こうということになった。母とヘアメークのおおのゆみこと三人、お弁当をこしらえ、九重高原でお昼をゆっくり食べて湯布院へ向かう。

 緑が最もまぶしいこの季節は、『二本の葦束』が一番きれいな頃である。いつもなら宿泊をするけれど、母と行くときは猫たちの世話をする人がいないので日帰り。それでも女将の律ちゃんとお茶を飲んで話をしたり、おいしいもの食べたり、敷地を散歩したり湯浴みをしたりして充分に楽しめる。

 女将の律ちゃんとのつきあいは長い。心と体が疲れたときは、いつも湯布院で癒やしてもらう。以前勤めていた雑誌社からフリーになろうと迷ったとき、律ちゃんに相談したことがある。そのとき彼女は、「引き際の美学って知ってる?華があるときに引くのは難しいけれど、一番いいときに引く潔さが大切だよ」と言ってくれたのだった。
 いいときに引くって、とても勇気がいる。低迷するときに逃げることとは全く違うから。私は迷わずその言葉に従った。今に思えば、いい決断だったと思っている。そして、律ちゃんが言ってくれたその一言は、今もずっと私の心の支えになっている。

 今回は哲学を語るかと思いきや、蛍の話だった。『二本の葦束』の近くには蛍が生息していて、100匹ほどつかまえてバーの店内に放ってあげるとお客様がとてもお喜びになるとか。しかし、数分もすればたちまち近くの川に戻るらしい。それを日々繰り返し戦っているとか。蛍にしてみればいい迷惑だと思う。「ここのおばさん、また性懲りもなく。しゃーない、数回照らしたら今夜もさっさと撤退するぜ」と、愚痴っている蛍の声が聞こえそうだと言ったら、女将は腹を抱えて死ぬほど笑い転げていた。
 

 ここではゆっくりと過ごした。律ちゃんは、私が今書き進めている小説の話を聞きたがった。ざっくりと物語を話すと、目に涙を浮かべて、「物語の映像が目に浮かぶよ。きっといい作品になるっ!」と言って励ましてくれた。ありがたかった。こんなひとときこそが、私に力を与えてくれるのだ。

 今度は時間を作って、しばらく滞在するつもり。律ちゃんがいくつも所有する別荘を転々としながらボーッと過ごそうと思う。

1 緑がまぶしい『おやど 二本の葦束』。1000坪の敷地に離れがあって、まるでひとつの集落のよう。

Photo 女将さんの律ちゃんとヘアーメークのおおのゆみこ。律ちゃんは空間プロデューサーでもあり、現在、とてつもなく大きなリゾート開発のプロジェクトのリーダーをしている。三人でパリに行こう!という話が盛り上がった。

3
向こうはバー。本格的なシガーバーである。その中庭の風情がステキ。

4 数多くの賞を取っている華道家・中村有孝さんの作品。『二本の葦束』の一角には、彼のアトリエがある。

6
敷地の中に咲く、雪の下の花。ここには、多くの山野草が活き活きと咲いている。

2
大正時代をほうふつとさせる洋館。この宿で唯一の洋風スタイル。離れの一つ一つに風情があって、和風というよりアジアとヨーロッパが融合する無国籍な空間。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

パワースポット

 阿蘇郡南小国町のパワースポット「押戸石」に行ってきた。なだやかな丘の上に、巨大な石がゴロゴロと置いてある場所がそうだ。どう見ても誰かが人為的に運んだとしか考えられない石だ。どうやら古代人が運んだものらしい。一体、何のために?

 ここには平日だと言うのに、人がひょこひょことやって来る。どっかの慰安旅行の団体、老夫婦、熟年夫婦、恋人。その中に、どう見ても「パワースポット隊」といわんばかりの女性二人組を発見。それが証拠にその手には、羅針盤を持っている。

 「ほらほら、ここすごい!」「いやいや、ここもっ!」。二人の会話が気になって近づくと、北の方角を指していた針が、同じ方向を向けながら十センチほど移動すると東西を指すのだ。向かって立つ場所は明らかに北の方角なのに…。
 「針がプリプリと動くでしょ、ここがパワースポットよ」と教えてもらう。早速、ライターの廣木よしこと二人で、パワースポットゾーンに手を伸ばしてパワーをすくい取るようにして、頭だの肩だの腰だのにすりつける。

 廣木が、「これって、浅草寺スタイルじゃないですか。これでいいんですかね」と尋ねるので、「このやり方しか知らん!」と返す。

 それからというもの、二人組のひそひそ話についていくことにした。するとまた「こっちこっち、ここもすごいよ!」と手招きされて石のくぼみのパワースポットを教えてもらう。今度は遠慮せずに頭から突っ込んだ。次のスポットじゃ肩、次は腰、しまいにゃ、ええーい石の上に寝てしまえ!と空をあおぐ。おかげでパワーをいっぱい吸収してきた(ような気がする)。

 二人組が、「ここにはUFOも現れるから、空の写真を撮ってみたら?写るかもよ」と言うのでパシャパシャと撮ってみることにした。カメラマンにも数枚撮っておくようにと指示した。

 さて、パワースポットの御利益か、その後からの取材はどれも抱腹絶倒ものばかり(仕事はちゃんとまじめにやっていたよ)。とにかく、おもしろいネタがいっぱい。それにみんな言い方ばかりで、実に楽しい取材だった。

 取材を終えて戻り、パワースポットの実力を試しにパチンコに行ってみた。するとどうだろう、思わぬ大勝利にびっくり!恐るべし、「押戸石」。しかしまたそうやって、やっと授かったパワーを賭け事に投じてしまったヤクザな私なのである…。

Photo_2
これが南小国(熊本県阿蘇郡南小国町)の「押戸石」。鬼がお手玉をしたときの石、とも言われているが、さすがにこんな大きい石は鬼でもお手玉できないだろう。 真ん中が大岩。塩をまいて清められていた。詳しい方がおっしゃるには、鬼門の方角に位置しているとか。厄払い。ならばと石にほっぺたを近づけてしばらくじっとしていた。私の体の中の厄を吸い取ってもらいたくて。

Photo_4
はるか向こうに見えるのは根子岳。UFOが写ってやしないかと、空をいろいろと写してみたら…
Jpg
宇宙人のようなライタ−・廣木よしこが写っていた…。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ツナ缶の思い出

 リッツに、ツナとキュウリをマヨネーズで和えたものと苺ジャム、これをそれぞれに乗せる。食べ始めるのはどちらでもいい。こだわりは、甘いのとしょっぱいのと交互に食べること。その味の差異に、えもいわれぬ幸せ感を覚えるのだ。特に、ツナのマヨネーズ和えには格別の思いがある。

 それは高校2年生の夏休みのことだった。学年でキャンプに行くことになって、それぞれのグループで持ち寄って夕食を作ることになった。私たちのグループには料理上手な親友の尚美ちゃんがいて、子飼商店街に買い出しに行ったとき、「かず、何食べたい?」とお母さんみたく尋ねてくれた。その頃、ツナ缶が大好きで、「ツナサラダを食べたい」と言ったら承諾してくれて、当時、少しばかり高かったツナ缶を買ってくれた。

 私のキャンプの楽しみは、尚美ちゃんが作ってくれるツナサラダに集中した。夕食の支度をキャンプ場の調理場でやっていると、同じグループのM子がつまみ食いに来て、尚美ちゃんが作ってくれていたツナサラダをパクパク食べ始めたのだ。
 許し難かった…。M子は不良だった。尚美ちゃんが注意するのをあぐねていると、全部食べてしまいそうな勢い。私はたまらず、「ちょっとー!あんたっ!」と注意すると、「けちんぼ!」とM子は言い放ってその場を去った。

 キャンプファイヤーの時間になって、当時歌手を目指している同級生の歌を全員で聴くことになった(今に思えばなんで?と首を傾げてしまうが)。ショータイムの時間、M子は私から注意されたことを仲間に告げ口していた。
 不良に睨まれたらどうしよう…とビビったが、私は毅然として、「食い意地の張ってるM子って最低ー!」と応戦すると、なんと不良仲間は、「かず、根性あるじゃん」と見直してくれ、可愛がられるようになった。不良仲間には入らなかったが、おかげで彼女たちを敵にまわすことなくつつがなく楽しい高校生活を終えたのだった。M子も優しくしてくれるようになった。

 それに似たような出来事って、大人の社会の今でもある。そんなとき、いつも、キャンプのツナ缶の出来事を思い出すのだ。そして私は毅然としてモノを言う。ツナ缶がくれた勇気は、そうやって脈々と生きている。 M子、いいお母さんになっただろうな。

Jpg_2 リッツにツナ缶のキュウリマヨネーズ和えと、苺ジャムを乗せて交互に食べる。ワインを飲みながら食べていると止まらなくなって果てしなく食べ続けてしまうのだ。尚美ちゃん、元気だろうか。会いたいな。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

三角関係

 最近、レガシーの新車を購入した。ロバート・デニーロが乗ってるやつだ。レガシーはこれで3台目。よっぽど好きなんだろー、と言われるけれど、実はそうでもない。

 車を買い換えようと思うとき、好きな車が見当たらないだけだ。今回もそうだった。BMにしようかアウディにしようかと一瞬考えたが、以前アウディに乗っていたことがあり、車体が重く感じられ、以来あまりいい印象がない。ベンツ…、んなもん乗って仕事場さ行ってたら、仕事がもらえなくなるべー。

 スバルさんとは親戚でもなんでもないけれど、今回もレガシーにした。で、前のレガシーを下取りしてもらう予定だったのだが、母が突然、こんなことを言い出した。
 「かわいそかぁ…。今まで頑張って働いてきたのに。一度も事故をすることもなく、一生懸命働いてきて。何の故障もしてないのに捨てるって、あんた。薄情かーっ!」。その横でうちのスタッフも一緒になって「うん、うん」と同感ポーズ。
 なんだか私って冷酷な女みたいじゃない?そもそも、スタッフのえっちゃんは、新車を買おうと盛り上げた一人じゃないか。私だけ悪者にされている…。

 でもそう言われると、これまで情などもたなかった前レガシーが生き物のように感じて、可哀想に思えてきたのである。
 はて、どうしようか…。そうだ!社用車にすればいい。パワーも申し分ないので、山道や険しい場所の取材のときに働いてもらおう。それに、飲酒をしたとき、母が代行運転できるのも前レガシーだし…。

 そういう理由で、前レガシーには残ってもらうことにした。母やスタッフは「よかったよかった」と胸をなで下ろした。
 そこで思った。ならば、新車を買う意味があったのか、と。しかし、人のいいスバルの営業マンの方に契約を破棄したいと申し出る勇気はなかった。

 ガレージに並ぶ二台のレガシーに命名。前レガシーが「1号」で、新レガシーが「2号」。いつもどっちに乗ろうかと迷う。2号のドアに向かおうとすると1号がヤキモチ焼いてるようで1号のドアへ。とはいえ、新車に乗りたい気持ちに傾いてまた2号へ。出発するのに時間がかかってしようがないのだ。
 今、私はこの三角関係に悩んでいる…。


Photo スタッフや関係者用の駐車場にあるガレージには、レガシーが2台。ケンカしないように、ナンバープレートは「1106」。私の誕生日の数字。ちなみに向こうの白いお家は、ご近所さん。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

とんかつ「信」

 原稿チェックをしていたら、先日取材したおいしいとんかつ屋さんのところにぶつかった。それにしてもおいしかったなー、と思い出したら、たちまち食べたくなった。
 それに本日は、母ちゃんが留守なので、まかない飯は自分たちで作ることになっていた。こりゃ幸い!と、えっちゃんと菜菜美と一緒に、西原村にある、とんかつ「信」に、例のエビカツを食べに行こう!ということになった。

 行動は早かった。締め切りでもあるので、さっさと支度をしてみんなで車に乗り込み、いざ西原へ。家からは15分程度で到着できる。

 12時前だというのに、お客さんでいっぱい。かろうじて座敷が空いていた。さっそく座ったものの、エビカツも食べたい、とんかつも食べたいと悩む。ならば、エビカツを二人前、とんかつを一人前オーダーしようとしたら、スタッフの方(これが私の古い知り合いでびっくり!)から、「ミックスがありますよ」と教えてもらい、すぐさまそれに決めた。

 待望のエビカツ。これが「エビフライ」じゃないのがすごい。どーゆーことかとゆーと。エビ数尾をすり身でまとめて揚げたもの。エビバーガーに似てるけど、中身が全然違う。すり身が少なくてエビがいっぱいでプリップリ!これをプロが作るタルタルソースでいただくのだ。そのおいしさといったら。はまりますよ〜。

 ミックスのもうひとつがひれカツ。これを、笹塩でいただく。ソースもおいしいけれど、とんかつは塩でいただくのが一番おいしいと思う。

 三人とも食べ始めるやいなや、途端に黙ってしまった。おいしくて、夢中状態。ご飯もおいしくて、あっというまにたいらげて。シェフから特別にクレームブリュレのデザートとコーヒーをサービスしてもらって嬉しいのなんのって。

 えっちゃんも菜菜美もご満悦。帰りの車の中では、歌を歌って帰った三人だった。でも今、締め切りでおおわらわ…。それにしても、いいお昼ご飯だった !!




 

Pg_2
とんかつ「信」のミックス定食。左がエビカツで、右がヒレカツ。キャベツとご飯はおかわり自由。エビカツはタルタルソース、ヒレカツは笹塩、キャベツにはソースをかけて食べるのがベターだと思う。一人前、1550円。

Jpg
エビが横たわって。つなぎのすり身はあわゆきのようで、存在感がない。だから、エビ本来の味をしっかりと味わえる。ちなみにエビは白ワインに漬けてあるとか。さすが。

Photo シェフがサービスしてくださった手作りデザート。おいしかったー。シェフは名古屋の有名ホテルで腕をふるった方。もともとフレンチの料理人、ゆえにこだわりが違う。

Jpg_2
「おいしーっ!」と感動をあらわにするえっちゃん。本当に嬉しいときの顔だね、これは。

Jpg_3
「おばちゃん連れてこなかったんで、怒んないですかね」と言いつつも、エビカツのおいしさにご満悦の菜菜美。おいしいもん食べて大きくなれよ!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ツボ押し卵

 茶の間でテレビを見ながらシコシコとツボ押し。気持ちいいのなんのって。母が手に入れたツボ押し卵は、疲れた指を癒やすのにもってこい。
 某広告代理店の専務様にもおあげしたところ、評判は大。先日、その専務様がイベントの帰りに我が家に立ち寄られて(酒が入っていた)、茶の間のツボ押し卵を見つけて、「ほれほれ、これこれ」と、これまた酔っぱらっていた部長の手のツボを押してさしあげられた。

 「卵の形と専務のおつむのラインがそっくり!」と告げると、「ぬしゃ、うたるっぞ!」と言いつつも、ツボ押し卵を「よしよし」とお撫でになって、そっくりぶりをお認めになった。

 写真は横にして写したものだけど、これを縦にすると、専務様の顔かたちラインと同じ。こんなことをブログに書いていると、仕事がなくなるかもしれん…。

Jpg 一見、果物のようでしょ、ツボ押し卵。原料は石。「パワーストーンにもなります」と嘘をついて専務様にあげたのは濃い緑色のもの。ツボ押し卵を立てると専務様の顔かたちに。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

私もそう思う

 今回の仕分け人の仕事ぶりは納得できる。中でも、交通安全協会についてのバッサリ。いや、協会の方々の仕事ぶりがどうのこうのではない。昨年、免許更新に行ったとき、スムーズに更新ができて、すごくシステムが良くなったと感心したことだった。

 しかし、毎回、どーしても解せないものが「交通の教則」の配布。今回も2冊ほどもらったが、あれってその後の処理に困るしろもの。
 講習時間だけペラペラとめくって、捨てるわけにはいかず、かといって本棚に収めるものでもない。それに4年に1回、へたすりゃ点数なくして講習を受けたひにゃ、年に何回ももらう人だっているはず。あれって講習のときだけ貸し出せばいいのにといつも思っていた。

 なんでも日本一のベストセラーだと。それに1400万部発行というから驚きだ。あれはほんとに無駄だと思っていた。しかし、黙ってお金出してたのは私たちだよ、おっかさん。ノー!が言えない日本人の性格をついてるよね。

 蓮舫に教えてあげなきゃ、と思っていた矢先、今回やっぱりやり玉にあげられた。これまでいろんな無駄斬りを見てきたけれど、今回の「交通の教則」に関しては、国民も同感したはずだ。蓮舫、してやったり!だろうな。それに某広告代理店の1社だけが絡んでいるというカラクリも暴露していたし。おもしろい。

 さて4年後の免許更新で「交通の教則」がどんな風にカバーされているかが楽しみだ。

_sdi2131これが、昨年いただいたベストセラー。講習の帰り道にゴミ箱に捨てる人もいるんだとか。ゴミ箱の中身を見て協会の人たちは心を痛めなかったのだろうか。あたしが「交通の教則」の編集者ならば、自殺するかもしれない…。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今度は歯痛…

 昨日から左奥歯が腫れている。今朝になるとズキズキと痛くてしょうがない。どこの歯医者に行こうか…とボーッとした頭で考えていたら、「ごぱん屋うっでぃーちゃん」のところに行こう!と向かった。
 突然の私の登場に宇治さん=うっでぃちゃんは驚いていた。「どうしたんですか?」だって。「歯が痛いに決まっとるがな」と言いたかったが、口元が腫れてて思うようにしゃべれず「痛い…」の一言がやっと。

 うっでぃーちゃんのお父様に診てもらった。土曜日抜歯だそうな。腫れがひくまで待機するようにと言われた。日曜日、おおのゆみこと『アマファソン』に食事をしに行く約束をしていた。抜歯の翌日だけど大丈夫だろうか、フレンチ。

 ここんとこ、病院通いが多い。体にガタがきているのだろう。こうして人は老いていくことを実感するのだろうか。あぁ、歯が痛い…。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

箸置きと所作

 うちのお昼はいつもスタッフとまかない飯。いつも母が作ってくれるが、彼女がいないときはスタッフが変わりがわりに作る。前の晩にカレーを仕込んでいることもあるが、菜菜美が担当のときはたいがいが目玉焼き。えっちゃんのときは味噌汁なんてのもついてくる。

 日々、ちゃんとご飯を食べるとき、箸置きだけはきちんと用意するのが「福永事務所」のモットー。箸置きを置くだけで、箸の使い方の所作が一段と美しくみえる。若い菜々美が、箸や茶碗を持つ所作もこのごろぐっと良くなった。食事の途中に仕事電話がかかってきても、きちんと箸置きの上に箸をおいて電話をとるようになった。なかなか女らしく見えるぞ。

 こういうものは、日頃からやっておかないと、急に料亭や和食の店での会食のときに手元がおぼつかないものである。付け焼き刃、では正体がばれる。だから我が事務所では、日々欠かさず箸置きを使って食事をすることを徹底している。

 この箸置きは、1月に母が福岡のユナイテッドアローズで見つけて購入したものだ。なめらかな陶磁器の美しさと、鳥の愛らしい表情を気に入って彼女が即買いした。そうやって気に入った箸置きがあるとよく買ってくる。季節や気分、食事の雰囲気で箸置きを違えるのもいいと思う。


Jpg_2
福永事務所で毎日使っている箸置き。なかなか愛らしいでしょ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

みちのくのおばあさん

 暑かったり肌寒かったり。本日は早朝は晴れていたけれど、午後からは雨だそうな。気温もグングンと低下している。
 このところの気象や温度の激変ぶりには驚かされるばかりだ。これもやっぱ、温暖化が原因なのだろうか。日照時間が短いと生産者の方が困る。野菜が高騰するだけでなく、死活問題にもなりかねない。宮崎の口蹄疫問題も大変だろうな。

 うちのタロちゃんにとっても、気象温度の変化は問題のようだ。昨日は暑かったのでタオルケットをひいてお昼寝していたけれど、今日は少し寒いのでまた毛布をとりだしてあげた。すると、ほっかぶり状態。みちのくのおばあさんのようだったので写真に撮ってみた。

2jpg
何の手も加えていないのよ、この写真。タロちゃん自らが工夫した防寒スタイル。5月も半ばだというのに、今日は少し冷えるね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

生還

 胸にしこりがあるのを感じたのは先週のことだった。「乳がんだろうか…」と少し不安になる。外科医に診てもらうと、市民病院の乳がんの権威を紹介してくれるという。本格的に不安が押し寄せる。

 すぐにでも診てもらった方がいいのはわかっていたけれど、取材があったので1週間延ばした。おかげで、ずっと不安から解放されることはなかった。

 今朝が診察の日。5時に起きてシャワーを浴びてしばらく、キッチンでコーヒーを煎れて飲みながら、小さな覚悟を決めた。「もし乳がんだったら」と前置きして頭の中を整理すれば、全て仕事の段取りばかりであった。信頼するライターさんに編集を引き継いでもらおう。今やっている仕事は2.3日で片付けて、早速とりかかってもらう段取りが必要だろうな、とか。
 病院のベッドでできる仕事は何だろうか。企画案を練ることができるな。しかし、そんな心の余裕はあるだろうか、なんていろんなことを考えた。

 マンモグラフィ、エコ検査、診察。ここで、細胞を検出することになれば、ガンは決定する。心臓がバクバクしてきた。医師の一言に固唾を飲んで待つ。
 「大丈夫、乳がんではありません。しこりに水が溜まっているんですが、ほっといてもなおります。大丈夫。安心して。何の心配もいりませんよ」
 まさに、生還したような気分だった。診察料は3550円。たったの3550円で命を拾ったような気がした。帰り道、酒屋でシャンパンを買った。冷蔵庫に入れて冷やしている。今夜、一人で快気祝いをしたい気分なのだ。

Photo
お守りにしている像のピアス。20年近くこれをつけている。無くしたかと思えば急に現れて、絶対私の元に返ってくる。だから「お守り」と思えてならない。不安なことがあるときだけ祈願する勝手な私を、二匹の像はいつも守ってくれている。

| | コメント (9) | トラックバック (0)

玄海竜二さん

 昨日は、役者の玄海竜二さんを取材した。阿蘇の涼やかな高原を、さっそうとバイクで走り抜ける彼の姿をモリケンが撮った。私はバイクのことなど全くわからないので、玄海さんとモリケンのライダー同士しかわからない楽しい会話を盗み聞いて取材をしてみることにした。

 こんな場合、素人がやたら愚問を投げるのはよくない。それよか、ライダーたちの会話の中に取材のポイントをつくった方がいい。ロケもモリケンにまかせた。

 圧巻は、橋のど真ん中を向こうから玄海さんが走ってくる様子を、モリケンが道路の真ん中に寝て待つシーン。私は、車がこないかどうかハラハラもんだった。交通量がほとんど皆無に等しい道路だったのでよかったが、男同士の一騎打ちのようで、見ている方は感動したことだった。

 忙しい時間の合間をぬって取材に応じてくれた玄海竜二さん。玄海さんとのつきあいはほんと長いが、いつも優しく接してくれる。「今度後ろに乗せて」とお願いしたが、即答で断られた。仲はいいが、こういうところは遠慮がない。そんないじられ方もまた心地良い。

 感謝です。竜二さん。ありがとうございました。

 

取材中に携帯電話が。こんな格好も様になるよね、名役者!

写真が趣味の玄海さん。カメラを向けるシーンをモリケンがカメラを向けて、その二人に私がカメラを向けている。「お前はパー子か」と言われた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

だご汁

 阿蘇に行ったならば、だご汁を食べて帰らなきゃ、という使命感のようなものにさいなまれる。近頃では、いろんなだご汁専門店があり、「だご汁街道」なるものも出現していると聞く。
 私の場合、いつもは『阿蘇路』に行くのだが、この日は定休日とあって、もうひとつの人気店『山賊』で食べることにした。両店は阿蘇でも双璧で、客の好みを二派に分ける人気店だ。

 麦味噌だご汁をオーダー。麦味噌の風味とおろしショウガが味のポイントになってておいしい。だごもそれはそれは柔らかくて食べやすい。そう、おいしいのはおいしいのだが、この店のだご汁を食べるとどうしても、高校生の夏休みにバイトをしていた『道産子ラーメン』の味噌ラーメンの味とかぶってしまうのだ。おまけにノリも盛られているし。食べ尽くす頃には味噌ラーメンを完食した感覚に陥ってしまうのだ、いつも。理由は判明している。具材にもやしが入っているからだ、きっと。

 『阿蘇路』の白味噌仕立てだご汁と、『山賊』の麦味噌仕立てのだご汁はなかなかの勝負だと思うが、軍配は『阿蘇路』にある気がする。いや、『山賊』のもおいしいのだ。おいしくなくないから、こういうコメントは難しい。さてみなさんは、どちら派?

Jpg_3
『山賊』の麦味噌だご汁。ショウガの風味が効いていておいしい。おいしいのは、おいしいのだが…。トッピングの錦糸卵とノリはいらない気がする。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

10年ぶり

 阿蘇乙姫ペンション村の中にステキなオーベルジュがある。今から10年ほど前、熊本ハイカラの取材でここのご夫妻に出会った。実に久しぶりの再会だった。ご主人はすっかりロマンスグレーになっていらしたが、表情や笑顔は当時のまま。奥様もステキな方で、可愛らしいご婦人である。「パピー」「マミー」と呼びあっていらっしゃるのも昔のまま。

 そこは、10年前と何も変わっていなかった。私には、そのことがすごく嬉しく思えた。10年と言えばいろいろあったと思う。私もいろいろあった。けれども、何にも変わっていないのだ。それが幸せの証だと思う。

 人はよっぽど苦しいことがないと極端に変わることなどできない。前を向いて歩くことは変わることではなく、進化することだ。進化と変化は違う。昨日は、そのことをよくよく教えてもらった気がする。昔の雑誌を持ち込んでお見せしたら、懐かしさもひとしおだったようだ。
 「がんばってらっしゃるわね」。そう言われて気恥ずかしくなる。少しは進化できただろうか、などと思いながら、おかげで、あの頃に抱いていた編集への情熱を思い出させてもらい、初心に立ち返れた気がする。

 「またいらしてね」。優しい言葉をたくさんかけてもらった。柔らかい一日だった。

 

Photo
ホテルの前では、こんな愛らしいエンジェルが迎えてくれる。

Jpg
ピアノが置いてある部屋の窓辺に飾られてあるランプも、昔のままだった。

Jpg_2
シェフご自慢の一皿。鶏の胸肉を使ったキエフ風カツレツ。特製デミグラスソースで。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

仕分けでジャム作り

 ゆうべ、冷蔵庫の中身を処理しようと「これいらない、あれ、いらない」と仕分けしていたら、野菜室の中から熟成しきった苺が15個ほど見つかった。そのおいしい香りといったら。しかし、もうお腹はいっぱい。はて、どうしよう。そうだ、ジャムを作ろうということにあいなった。
 私がジャム作り?と首を傾げる方も多いだろうが、いやいや、けっこー、そんな細かくて可愛らしいことだってするのだよ、みなさま。
 苺を刻んで、鍋にお砂糖を少し加えて弱火でかき混ぜる。果汁が次第になくなって全体的に透明感が出てきたら完成。それにしても、苺の香りってなんておいしくて愛らしいのだろう。心がゆるくなっていくようだ。例えば、怒っている人に苺の香りを近づけてみたらどうだろうか。たちまち機嫌も変わるんじゃなかろうか。映画の「パフューム」みたく、誰もが裸になりたがって愛しあいたくなったりして。そこまでないか…。

 話は変わるが、日曜日の夜はいつも冷蔵庫の仕分けをする。月曜日のチリだしにそなえていらないものをさっさと捨てる。こういう作業のときは、満腹状態でやらないと、「明日食べるから、近々食べるから」という理由をつけて、結局食べきれず捨てる羽目になるからだ。それにアルコールが入っていると判断に勢いがついて、迷いがない。

 冷蔵庫の中身はいつもすっきりと、何が入っているかが一目瞭然であること。理想は買い置きをしないことだが、味噌だの梅干しだの、調味料だのは仕方ない。それにシャンパンを冷やしてあるので、匂いの強いものなどが入っていたひにゃ半狂乱になって、捨てるわ捨てる。ゆえに、我が家の冷蔵庫はいつもきちんと整理されている、それが自慢なのだ、うひひ。

Photo_2
15個ほどの苺をジャムにすると、こんな少ない量なのね。それでもおいしさが凝縮していて紅茶に入れるとロシア人になった気分。ロシアか…、行ってみてぇー。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

感謝、感謝

 昨日の母の日、仕事を一段落して階下に降りていったら母が「これ撮って、あれ撮って!」と超ご機嫌。知り合いからいただいたお花に囲まれて、人気歌舞伎役者の楽屋のよう。

 KABのかおりんからも今年もステキなお花をいただいた。いつもありがとうございます。本当に、申し訳ないくらいだ。私もこう見えてもお年寄りは大切にする方だが、かおりんとかになると、親切の次元が違う気がする。深い思いやりがあって、それが形になって。だからか、お花の一つ一つから「ありがとう」というメッセージが聞こえてきそう。こんな思いやりが持てる大人になりたいものである。

 かおりんはその日、阿蘇方面に丸坊主軍団の引率をしていたようで、真っ黒に日焼けしているという噂を聞いた。かおりんもさることながら、ご亭主にお会いしたい。なぜか母はすでにお会いしていて、母曰く「清潔感のある、ほんによか男。私のタイプ」とニコニコ顔で印象を語る。
 我が家の母は目利きが鋭く、彼女が「私のタイプ」という男性は、かなりいい線いっている人で、いいい男に間違いない。あんな母親だが、人を見る目は抜群なのである。日頃、人間ウォッチングで言いたい放題言ってるからこそ、かっこいい人のときは褒め殺し状態。かおりんのダーリンには、ぜひとも近々お会いしたいと思っている。

 今年の5月9日が、母にとってステキな一日だったのは間違いない。

Jpg
かおりんから届けられた「母の日のお花」。いつも気にかけてくれてありがとう。ステキなお花に囲まれて母は終始機嫌がよかった。

Photo
ゆりのお花ももらったようだ。咲き誇った後で地植えをすると楽しみにしている。

2
カーネーション尽くしのフラワーアレンジ。お部屋は役者の楽屋のよう。見ているこちらも気分が晴れ晴れする。生花って美しい。生きている力の美しさってすごい。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

母の日、前倒し

 母の日は原稿仕事をする予定だったので、昨日の土曜日に「母の日」をすることにした。一緒にいてくれたのは、いつも腹を抱えて笑い合う中川ひとみ。彼女と母ちゃんと私の三人で、つたよ様の「プチ・パリ」でフレンチ。お店にはお昼過ぎにお邪魔して、つたよ様のいつにも見事な給仕の下、大笑いしながら食事をした。どれもすごくおいしかった。昨日も笑いながら殺されかけたことだった。

 お次はお買い物。夏用のストールが欲しいというのでそれを母の日のプレゼントにしようとデパートへ。「シルク以外はいやだ」と母。いいけど、シルクは高かった…。私もスラックスを買おうとして友人が店長をやっている店に行った。ちょうどいいのがあって、色違いで2本買い求めると、今度は母が、「そのサイズより大きいのない?」と言い出し、サイズ違いのスラックスを欲しがった。母の日のプレゼント、スラックス1本追加だ。

 地下食料品のフロアに行くと、奈良のイベントが行われており、その中に「めはり寿司」があった。これは奈良地方の郷土料理で、しゃりの中に漬物や卵焼きなどの具材が入っており、それを高菜の葉で包んだものである。
 「目が見張るほどおいしい」というところから「めはり寿司」とつけられたそうな。しかし、和歌山で食べたものがそんなにおいしくなかったので通り過ぎようとしたら、母が「これ買って!」と私の背中を引っ張った。1個210円もする。気が進まないまま購入し、家に帰って食べたら意外とおいしい。こういう食べ物は、作り手によって味の印象が全く違う。それって、郷土料理のイメージを大きく支配することにもなりかねないことだと、おいしい「めはり寿司」を食べながら一人でに危惧したことだった。

 そんな母の日が終わり、本日仕事をしていると、階下ではいろんな人が訪ねてきてくださっているようだ。母に花を贈ってくださったり、ケーキやお菓子をたずさえて「おばちゃん、ありがとう」とみなさん。おかげさまです、ほんと。いつもいつもみなさんによくしていただいて、ほんとにありがとうございますです。毎日が母の日のような母は、特にこの2日間は幸せな顔をしている。

Photo
今朝届けられたカーネーションのアレンジ。小さい頃、保育園で母の日のために書いた絵は母の顔とカーネーションだったのを思い出す。

Photo_2
これが「めはり寿司」。“阿蘇の女将さん”に「新店の商品にいかが?」と電話で伝えておいた。電話では「ホットドッグみたくはさんであって」と言ったが、しゃりからはみ出るようにはさんだ具を高菜漬けで巻いて切り目を入れてあるようだ。商品開発のヒントにどうぞ。この夏、女将さん渾身のステキなお店が阿蘇に登場する。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

差し入れ

 夕べ、本渡の取材から戻ってきたら、おいしい差し入れがいっぱいあった。まずは、ご近所の料理名人の村田おばちゃんからピーマンの肉詰め。お皿に盛ってきてくれた熱々のものを、おばちゃんの目の前ですぐさま食べた。肉が柔らかくてジューシーで、すみずみまで火が通っていて、どうやったらこんなに上手に焼けるのだろうと、いつも感心してしまう。

 料理名人と呼ぶに相応しい人って、誰もが作れるレシピを、よりおいしく作れる人のことだと思う。よく作っている料理だけど、味や食感や風味が自分のものとは全く違う。それに感動してしまうのだ。調理法を聞いても自分がやっていることと同じ。だが、やはり「加減」の差し足しが絶対違うのだろう。村田おばちゃんの料理は何を食べても、どれを食べても全部全部おいしい。おかげで我が家の食卓はいつも潤っている。

 さてもうひとつが、母の姉であるTおばちゃんと嫁が土産に持ってきてくれた「鯛焼き」。しっぽまで餡がたっぷりで、冷たくなったそれをオーブンでカリカリに焼いて食べたら、おいしーのなんのって。
 近頃、巷は鯛焼きブーム。黒鯛焼きだの白鯛焼きだのと種類は豊富だけれど、私はスタンダードなものが好きだ。甘いものは苦手なのだが、「小豆系の甘味」は大好き。

 ちなみに、餡入り餅を焼いてお醤油をつけて食べるのが大好き。げっ?!と思う人もいるだろうが、一度騙されたと思ってお試しあれ。餡の甘さと餅、そこに醤油の塩分が加わり、甘辛団子を食べているような「幸せ感」を覚えるから。
 しかし、年末でもないのに餡入り餅なんてどこにあるの?という方に朗報。道の駅や野菜の直売所で餡入り餅は売られている。私は熊本空港近くの「きくちのまんま」で買ってます。

Photo
熱々のピーマンの肉詰め。お手製ソースと一緒にパクリ。ビールがよりおいしく感じられる。村田おばちゃんの料理はどれも最高!

Jpg
私のために二匹だけ残してあった鯛焼き。おばと嫁の差し入れ。これをオーブントースターでカリカリに焼いて食べた。しっぽまであんこがいっぱい。餡モノは焼酎に合う。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

奴寿司

 うまかったぁ。天草本渡までわざわざ行った甲斐があった、というお寿司をいだたいてきた。『奴寿司』、噂には聞いていたが、これほどドストレートのおいしいお寿司だったとは。

 ここのお寿司はちょいと違う。「天草の新鮮な魚介類を握っているだけ」と店主はおっしゃるが、いやはや、こだわりは随所にある。魚介類の素材を使った味のポイントを握り寿司と一緒に堪能させてくれる。例えば、真エビの握りにからすみの粉末をふりかけてあるとか、イカとしゃりの間にウニをはさむとか、その見事なコラボレーションに感動島倉千代子なのだ。

 美食家として有名な、山本益博氏が、「日本で3つの指に入る寿司」と絶賛したという寿司屋だけに、有名人がわざわざ訪ねてくる理由もうなづける。

 熊本には、こんな宝物がいっぱいある。県内をくまなく取材していると、あらためて熊本の魅力ががんがん伝わってくるのだ。私たちが誇るべき「熊本の宝」はまだまだいっぱいある。

 とにかくおいしかった。今度は泊まりでお酒と一緒に奴寿司を楽しみたいものだ。

Jpg
今が旬の黒うに。何にもつけずにこのままいだたく。甘いのなんのって。

Photo
真エビの上にはからすみの粉末をかけてある。その絶妙な味といったら。

Jpg_2
たこの上には、ゴマや梅塩がのっけられて。たまらん!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

どっぷりとマイペース

 この連休、久しぶりに自分の時間がゆっくり持てた気がする。スタッフのいない仕事場でじっくりと物語を書き進め、5時くらいになると早々に風呂に入ってシャンパンを空けた。夜ともなるとすっかり睡魔が襲い、おかげで早起き。夜明け前からまた物語を書いて、その世界にじっくりと侵入していたことだった。

 親戚の集まりもあったけれどすぐに退散。ドライブにも出かけず、ずっと引きこもったまま連休を過ごしたけれど、とても充実していた気がする。今、挑んでいる物語には、東京の友人が編集についていてくれてとても心強い。御殿場で連休を過ごすという友人は、オフの中にあっても私の原稿を携帯しており、富士山のすそ野でチェックをしてくれる熱心さだ。なんとありがたいことなんだろう。

 そんな彼女は、私のやる気をいつも押し上げてくれる存在だ。登場人物のメンタルな部分を長電話することも多々ある。そうやって多くのヒントをもらいながら、くじけることなく、自分のペースで没頭することができるのだ。
 こんな時間こそが私には大切に思えて仕方がない。たっぷりと自分の時間を持てていたら、果たして物語を描くことに挑めただろうか。僅かな余暇だからこそ貴重に思えて、無駄に過ごすことなくこうして集中できているのだと思う。

 期限を決めずに…、と思う一方で、早く形にしたいと思う。私のペースにじっくりと付き合ってくれる彼女のためにも、一日も早く、いい物語を世に出したい。

 


 
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ゴールデンウイークのフレンチ

 ゴールデンウイークの最中、元カレとフレンチを食べてきた。ワインでさしつさされつ…、というと危ない香りがするが、んなことはない、今ではただの食いしん坊仲間である。元カレは同い年で、旨い物好き。こうして久しぶりに会うときは、おいしいものをごちそうしてもらう。今回はフレンチ。熊本に帰省した彼が「おいしいところへ連れて行ってくれ」というので某フレンチレストランに行った。もちろん、支払いは彼だ。

 昔恋人同士だった、と言っても、それはそれは若い頃のこと。今では兄妹のような関係で、仕事のことや政治のこと、互いが好きな歴史物語のことが話題の中心。今回盛り上がったネタは、浅田次郎の「中原の虹」。彼が今熱心に読んでいる書籍らしく、「蒼穹の昴」の続編である。「蒼穹の昴」はNHKでドラマ化されているが、「中原の虹」は日露戦争後の中国の物語だ。満州が舞台なのだが、この辺りのことは実は私も少しは知っている。

 2年前に「花一代」という小説を新聞に書かせてもらったが、そのとき、史実や物語をよくよく調べたことがある。だから、話は盛り上がった。エスカルゴを頬ばりながら、話は遙か満州へ。チーズフォンデュを食べながら、作家・浅田次郎の魅力について。鴨の赤ワイン煮を口に運びながら、日露戦争ネタが「坂の上の雲」の秋山兄弟へ飛び、さらには司馬遼太郎観へと展開。

 二軒目のバーでは「豊田」の話だった。シャンパンとスコッチを飲みながら、アメリカの訴訟社会の現実と、御曹司の会社経営問題について盛り上がった。どう見ても、互いに「おやじになったな」という印象が大だが(笑)。

 彼に限らず、青春を共に謳歌した男友だちは多く、みんな休暇で帰省するたびに私を誘ってくれて、それぞれにいろんな話をしてくれる。某大手新聞社でデスクをやっている先輩の話も面白いし、弁護士の先輩のネタはグロい。その中に玄人の先輩もいたりして、すごいメンバーで飲むことだってある。一瞬、みんな「昔」に戻り、またそれぞれに現実へと戻っていく。こんなロングバケーションの楽しみは、昔の仲間に再会して、若い頃のやんちゃな甘えん坊の私に戻れるのが心地良いのだ。そろそろ、ゴールデンウイークも終わる。

 

 

鴨の赤ワイン煮。ホロホロとくずれてとってもおいしかった。食った食った。


エスカルゴがすごく食べたくてフレンチを選んだ。熱々を口に運んで、ソースをパンにたっぷりつけて食べる。旨い!また、体重が増えた。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

のんびりな商売

 「いいなぁ、こんな商売、いいなぁ」と思えるものをいくつか発見した。杖立温泉街にあった某居酒屋がそのひとつ。
 「午後9時より営業します」という看板を見つけた。「夜の9時から営業」ってあーた。いったい何時間働くというのだ。田舎の温泉街だから、せいぜい暖簾を閉めるのは午前1時くらいだろう。いや、ひょっとすると0時前かもしれない。と考えると就業時間は3時間!!「いいなぁ」。それで生活が成り立つのなら、絶対いいよね。

 もうひとつが、菊池の軽トラ朝市で出会った「ちんどん屋」のおじさん。聞くところによると、ちんどん屋は本職じゃなくて趣味。本業はウコンを売っているそうだけど、全くウコンをピーアールしていない。それはそれは楽しそうに、朝市の通りを練り歩いているおじさんを見ると、「いいなぁ」としみじみ思う。
 いや、ちんどん屋をしたいのではなくて、そうやって好きなようにしたいように人生を送れるって、ほんとに「いいなぁ」と思えてくるのだ。

 昨日の日奈久の「寿司好」のお父さんだって、「がんばるな」と言っていた。世間は不況だとかせちがらいとかいろいろ言われているけれど、そうやってマイペースでのんびりと生きている人は多い。ささやかだけど、そこにこそ幸せが満ち足りている気がしてならない。
 そこに到達するまで、私はどれくらいの修行を積んだらいいのだろう。

Photo
いい商売してるよね。一風呂あびて晩ご飯を食べてから出勤。人々の心がゆるんだ時間に商売をするって、ある意味賢いかもね。

Photo_2
自分でメークするそうです。衣装も道具も全部自前。近づくと不気味だけれど、遠くから眺める限りでは面白い。とっても愉快なおじさんです。菊池の日曜日の軽トラ朝市に行くと、この「くいだおれ人形」のようなおじさんに会えます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年4月 | トップページ | 2010年6月 »