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2009年12月

2009年の暮れ

 朝から玄関にしめ飾りを飾った。我が家の「笑門」のしめ飾りは三重県のもので、毎年、同じデザインのものを飾っている。おかげで、一年中笑うこと多し。笑わない日はないほどだ。

 笑う門には福来たる。我が家は道の門に建っており、福永の「福」もかけて、このしめ飾りに一年の願を掛ける。

 「私にかかわってくださる全ての方が幸せで健康でありますように。一年中笑っていれますように。仕事がうまくいきますように。運に恵まれますように」とお願いする。
 ここ数年の間に一つだけ消えた願掛けは「結婚できますように」である。無理なお願いはもうしない。その分、他のお願いに集中させようと。そのせいか、男運と結婚運だけは見事に舞い込まない(笑)。

 さて、暮れだが。実は、私のやることがなくてもてあましている。掃除は母ちゃんが毎日完璧にやっているので、特にひどく汚れている部分がない。昨日、台所のレンジを掃除したが、気合いを入れて掃除するほど汚れてなかった。

 では買い物なんぞ手伝いまひょか?と申し出るも、野菜は知り合いの青果会社の社長が上質の野菜をわざわざ届けてくれたし、餅はアシスタントのえっちゃんとこでついてくれた。肉も魚も、母ちゃんがデパートの地下食料品売場に趣味を楽しむように毎日出かけて買い込んでいる。やることがない。唯一、甥っ子が帰省したので一緒に飲むワインを買いに行ったくらいだ。

 暮れや正月の家の主導権は女たち。お父さんは所在ない思いをしながらコタツでテレビ。時々、小さな用事を言いつけられて、そのすきを狙ってパチンコ屋へ。そんなどっかのお父さんと同じような行動をとっている私である。
 昼から風呂に入って冷えたシャンパンでも飲もうと思ったが、そんなことをしていたら母ちゃんにどやされる。こんなことなら仕事をしている方がましだ…と思う、私の2009年の暮れは過ぎていく。


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毎年、同じデザインのしめ飾りを飾る。脚立をとりだし、玄関に飾るのが私の役目。暮れの仕事といったらこれくらい。母ちゃんは「田作り」作りで、親戚のおばちゃんの家に行った。私も行こうか?と言ったが、「あんたは邪魔だ」と言い捨てられた。

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ちりめんで出来ているお鏡さん。毎年、茶の間に飾る。柿をななめにしたままに飾っていたら、「あんたの仕事はそれくらいのこと!」と母ちゃんに怒られた。何をやっても怒られる暮れなのである。

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仕事納め

 事務所は朝から大掃除。パソコンやデスク周りをきれいにして、大クライアント様である広告代理店の方々全員の掲載紙に、みんなで「一年、働かせていただき、ありがとうございました」と手を合わせるのが慣例だ。

 日頃、手の届かない壁や書棚をきれいきれいにし、入らなくなった書類をどっさり捨てる。「もったいない」思いは多々あるが、ここで決別しておかないと、次から次へと資料や書類の山ができていつのまにか埋もれてしまうのだ。

 それにしても、いつもながら大掃除は気持ちがいい。一年の締めくくり、ということもあるが、すっきりして仕事場を離れると全てから開放されたようで清々しい。

 それに今日は青空。実り多かった一年の〆に相応しい空だと思う。本当に、いい一年だった。実に充実していた。ところどころで落ち込んだこともあったが、落ち込んでいる暇もないほど忙しくさせてもらい、おかげで、楽しかったことや感動したことばかりが印象に残っている。

 フリーランスになって9年。スタート時からレギュラーの仕事をいただいて私はとても幸運だったと思う。最初の年は無我夢中で走り抜けた。年々、やりたい仕事をやらせてもらえるようになりそれなりに力もついた気がする。それに数多くのステキな方々とも出会えた。

 これまで、ずーっと自分に言い聞かせてきたことがひとつだけある。それは、「おごり高ぶることなかれ!」である。
 元来生意気な性格ゆえ、そうして自分を諫めてきた。人生は、上るのには時間と努力が必要だが、一旦失敗するとあっという間に転落していく。フリーになってからというもの、そのことがずーっと意識の中にあった。それは、これからも。

 さて、新しい年に向けて、数日は仕事モードから少し離れることにする。これからラジオを1本仕上げたら、本当の仕事納めである。


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すっきりとなった福永事務所の仕事場。

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アシスタントのえつこが。明日からお休みに入るが、彼がいないので、もっぱら姪っ子甥っ子と遊ぶのだろう。

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鴨のコンフィとウニ

 一昨日の夜、みほ先輩が『プチ・パリ』でのお食事の際に、お土産にと持たせてくれたのが鴨のコンフィ。フランスならではの料理で、じっくりゆっくりと煮て焼き上げられたそれを熱いときに食べるのは最高だけど、翌日に肉のほぐしたものをリゾットに入れたり、サラダで食べるのもおいしい。

 この鴨のコンフィを二羽もお土産にしてもらった。グルメなモリケンにおすそわけしようと思ったが、全部ひとりで食べた(すまん)。

 ひとつはみほ先輩の言う通りに、鴨肉をほぐしてベビーリーフとパンに挟んで朝食のときに食べたが、もう一羽は夜にいただいた。
 レンジで少し温めて、オーブンで軽く焼く。そもそもじっくりと焼いてあるので、これ以上火を加えるのはどうかとためらったけれど…。
 ソースがほしかったがうまく作れない。そこで、バルサミコ酢と赤ワインを鍋に入れてトロトロにして即席ソースを作った。するとこれが鴨のコンフィとよく合って、もー最高!

 このところごちそう続きで、肉襦袢がひどく重くなってきたところで、少し反省しなければ…と思っていたが、やめた。いつ死んでしまうかわからないもの、おいしいものを食べられるときは、精一杯食べまくるのだ。

 そして今日の昼前のこと。知り合いから鮮度抜群のウニをいただいた。「かずちゃんがウニが大好きだったから」と、セレブなおばさまからのお届けものだった。高級ウニが2パックも。母はウニが苦手。とくれば、全て私がいただけることになる。

 早速、昼飯に「ウニ丼」にして二杯も食べた。残りは今夜の酒の肴にするつもりだ。母が隣で心配する。「おっさんみたく、痛風にならんといいけどね」。ほっといて。

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『プチ・パリ』の「鴨のコンフィ」を、みほ先輩がお土産にくれた。お手製ソースの盛り方はヘタッピーだが、「鴨のコンフィ」がおいしすぎるので大丈夫。

Photo_4 いただいたばかりのウニをウニ丼にして食べた。ひとたび口に頬ばれば、あっという間にとけていく。「おいしい!おいしい!」と二杯もおかわりしてしまった。昼から、幸せ、幸せ。

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おぞましい悪夢

 気持ち悪い夢を見た。今年72歳になる母がレズになっていた、という夢だ。夢は潜在意識と顕在意識が見せるもの、という説があるが、となると、私は母に対してどういう潜在意識と顕在意識を持っているのだ、と思わされた夢であった。

 ここに書くのもおぞましいが、その夢の中の母は若く、まだ60歳過ぎたばかりだった。なぜか私は「相手の旦那さん」に料亭に呼び出されていた。実はこのおっさんが、二日前、深夜のタクシーを相乗りした某有名企業の部長だったことで驚く(あくまでも夢なのだが、この偶然に私は夢の中でふるえる)。

 料亭で私は、母とその部長の奥さんがレズ関係にあると告げられた。呆然とする私。なんでも二人が知り合ったきっかけは「漬物屋」(昨日、阿蘇の志賀食品に遊びに行ったからだろうか)。女たちは梅干しの話で意気投合して、お茶を飲み合うようになって関係が深くなったと聞かさせる(みほ先輩に送る梅干しのことを母たちが話していたからだろうか)。

 それにしても私はどうにも、子どもを産んでる女同士が、どこでどうレズ化してしまったのかが理解できず、それに、どうしても母親の性癖を分析するにしのびなく、夢の中で途方にくれてしまうのだ。

 夢の中の母のレズの相手は、上品できれいな50過ぎの人だった。これが父親の相手ならばどんなに楽だったことか…と夢の中で何度も思う私。それから私は一刻も早く、この悪夢の呪縛から逃れたいと母に言い渡した。

 「好きになったら仕方がないたい。互いに家庭を壊さずつきあうしかないでしょ。で、お願いがあるけど…。あんたらの、この奇妙なレズビアン関係を取材させてよ」

 『美齢世代』のコンテンツにすれば話題を呼ぶだろうと思ったのである。我ながら仕事熱心だな、と夢の中で思う私(しかしなぜかここだけは現実に近い設定だったな)。

 そして朝、私は悪夢からやっと解放された。いやな汗をかいていた。それからおそるおそる階下に降りて母の様子を見たが、いつもと変わりない。当たり前である。レズどころか、すでに男など全く興味のない母が猫たちとひなたぼっこをしていた。その、のんびりとした光景をのぞきながら、私は深く反省するのだった。
 夢精をした少年が、母親の顔をまともに見れない朝の心境というのはこういうことかもしれない。

 母がブログをのぞけないからいいが、こんなことを朝からつらつら書いてる娘をもったひにゃ、「産まなきゃよかった…」と後悔するに違いない。すまん、母ちゃん。

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熊日広告社の青木君がくれた「縁起物の塩」をもらって喜んでいた母の顔を見ながら、ワインを飲んで寝たせいだろうか。いやな夢を見てしまった。朝からこの塩を茶の間に飾ってお清めさせてもらいます。

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あ゛〜楽しかった、そして死んだ

 「ちゃんと聖夜」の夜、つたよ様の『プチ・パリ』で、みほ先輩と母とモリケンとおいしいご飯を食べた。みほ先輩は鮮やかな赤のジャケットで登場。「クリスマスだからん」と艶っぽいが、すぐさま毒舌絶好調だ!!

 そしてもうひと方。かの、つたよ様は、まだワインが入っていないせいか、心なしかおとなしい。それにしても、つたよ様のサーブぶりはかっこいい。ワインのコルクをクルクルとまわしすっと抜いてグラスに注ぐ様などは、見ていて惚れ惚れする。こんなところに、つたよ様のステキが伝わってくるのだ。

 「むしゃんよか〜」とうっとりしていたら、「なーんば言いよっとか、メロンパンナ!」と、今宵は「こけし」から格上げか格下げか、アンパンマンの仲間の「メロンパンナ」になっていた私。コロコロと源氏名をよく替えられる。いつ、本名で呼んでくれるのだろうか。

 シャブリのワインをプレゼントいただていた。かおりんからだった。「イヴの夜にご一緒できなくて」と優しいメッセージがあった。かおりんは前日、愛息と『プチ・パリ』に来ておいしい料理を食べていったという。それから私たちのためにシャブリをプレゼントして。なんていい子なんだろう。こんな心遣いができる女性ってほんとにステキ。ありがとう。

 それにしても、大御所の、ワインを飲むときのスタイルのかっこよさといったら。グラスをもつ角度とあごのラインの向け方の色っぽいこと。ワインを知り尽くしている女性の飲み方である。だが、毒舌はいつもと変わりない。ここで、夕べの話を書くわけにしいかない。絶対、誰かから闇討ちされるもの…。

 さて、「招集」をかけられたモリケンだが、ヤツは相づちの打ち方の名人だ。この強者相手に、見事なまでの交わし方。空気をしっかりと呼んでいて、決して余計なことは言わず、間がぽっかりと空いたときを埋めるように話を持ち込むタイミングの良さといったら。ヤツは大御所たちのお気に入りである。

 そして我が母だが、酒は一滴も飲めないし、好き嫌いも激しい。フォアグラなどの肝系の食べ物はこれまで口にしたことはなかったが、『プチ・パリ』のそれを頬ばったらたちまち完食。「和子、こがん旨かとは初めて食べた」。そりゃそうだろ、『プチ・パリ』だもの。和食大好きの母だったが、どうやら近頃、フレンチにはまっている。

 とにかく食べて飲んで、毒舌オンパレード。笑い過ぎて殺されかけた。けれど、話の内容は書けない。何度も言うが、絶対に書けないのだ。申し訳ない。

 そして今夜も『プチ・パリ』へ。ワインが残った胃袋をちゃんと浄化して、またもや私は、あの店の階段を上る。嬉しい!( おそろしい…)。

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イヴの夜のつたよ様。母ちゃんが「つたよさんは可愛い!」と連発して、ちょっと照れてるつたよ様。可愛いのは可愛いのだが…。

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モリケンと母。モリケンもサンタになったイヴ。この二人は仲が良い、嫁のみーちゃんとはもっと仲が良い(母もモリケンも )。

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生牡蠣。今年は『プチ・パリ』の生牡蠣をよく食べた気がする。いつ食べても何個食べてもおいしい!

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母がペロリと食べたフォアグラ。このソースのおいしいことといったら。『プチ・パリ』は最高!名だたる著名人が、はるばる熊本のこの店に足を運ぶわけである。

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メリー!クリスマス!

 みなさん!メリークリスマス!今夜は聖夜だから、「ちゃんとせいや!」なんつって。朝からつまらないギャグですみません。

 今日はPEAPの入稿。あと二日で、今年最後の締め切りが終わる。おかげさまで今年もよく働かせてもらった。昨年よりレギュラーが数本増えて、一時はどうなるのだろう…と不安になったこともあったが、終わってみればつつがなく過ぎていった。

 旅取材は今年が一番多かった。我ながらすごい!と思ったのは、スケジュールの調整。多方面の方々にご迷惑をおかけしたものの、よくつじつまが合ったものだと思う。
 テレビの収録もナレーション撮りも、ラジオは年内1本だけ入っているものの、そろそろお休みモードに突入できそうだ(正月のうちに長文の原稿を1本書かないといけないが、それは後から後から)。

 さて今夜は、大御所から「招集」がかかった。「優しい悪魔」の住処である『プチ・パリ』に集合だ。母を連れていくようにしているが、モリケンにも「招集」がかかっている(ファミリークリスマスなのに嫁と息子に申し訳ない。飯食ったらすぐさまお返しするけんね、みーちゃん。ほんに、すまんこっで)

 実は私は明晩も『プチ・バリ』に「出頭」するようになっている。こんな風で、毎年これくらいの頃になると先輩といる、これは慣例である。
 大御所曰く、「どうせお前のこと。イヴは一人でシャンパン飲んでぐてんぐてんになっていることだろうから、一緒にいてやる(←女性なのですが…)」らしい。ありがたいありがたい、憧れの女性らと一緒に過ごさせてもらうなんて、なんて私は果報者なのだ(殺されるよりましだ)。

 ということで、つたよ様と大御所、この双璧相手の今夜のおぞましい出来事は、後ほどご紹介することにする。

 みなさんにとって、ステキなイヴでありますように!それにしてもいいなぁ、恋人同士で過ごすイヴって。一度くらいやってみてぇもんだ。

2_2 夕べ、天皇誕生日をシャンパンでお祝いした。4日連続でシャンパンだ、うまい、うまい。これはオバマ大統領が、歴史的な就任式の日に飲んだ、といわれるロゼ。とてもセレブな気持ちになった。

 

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夜明け前

 今、明け方の5時。夢で目が覚めた。青春の頃の、淡く切ない出来事の中にいた。思い出は記憶の中だけのもので、二度と「感情」はそこへは戻れないと思っていたから、余計に切なさが染みるようだ。

 時々、あの時素直になっていたら、あの場所へ行かなかったら、自分の人生が今とは全く違うものになっていたかもしれない、と思うことはある。けれど視線を移せば、たちまちその思いは風のごとく消え、しごく当たり前の普段の空気に変わる。

 「もし、あのとき…」。なんてなものは、もうあり得ない。たまさか偶然にそういうシチュエーションが再び訪れたとしても、「あのとき」が帰ってきたわけではない。

 けれど、夢は違う。いわばもうひとつの「現実」の世界。感情も行動もしごくリアルでシュール。夢の中で私は思うのだ。「ここで迷ったらきっと後悔する。そんな誰かの声が聞こえてくる…」と。「誰か」というのは、今の自分の感情なのだと思う。

 けれど結局、夢の中でも、私は今と同じ道を選択していた。もしたとえ、過去へタイムスリップできたとしても、未来へ続く「今の現実」をねじ曲げることが不可能なように、私は同じような選択をするのだろうな。それは「宿命」のようなもの。

 つらつらと、夢の直後の思いを書き留めてみた。なんだか、久しぶりに小説を書きたくなってきた。ここ一年、忙しさに追われて小説から離れていたけれど、書きたい題材がうっすらと輪郭を帯びてきた気がする。


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空が白み始まるノルウェー、ベルゲンの夜明け。カモメの鳴き声で目が覚めた。4階のホテルの窓から、ベルゲンの港街を撮った。これから30分後、港は慌ただしい活気を連れてきた。

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木野さん、バイ、ナウ!だぜ

 阿蘇の『志賀食品』のキムチのおいしさは以前ブログでご紹介したが、実は、とっておきがあったことを忘れていた。
 「メロンのもろみ漬け」がそれだ。メロンの摘果時期の仕入れ具合によって、数に限りがあるしろもの。もろみの風味とほどよい甘みと塩加減、5ミリほどの厚さに切って白ワインでやると最高!もちろん焼酎にも合う。これが店にあるときは、家ではすぐさま買い占める。

 以前、作家の谷村志穂さんから、千葉の鉄砲漬けを送ってもらったとき、「これとウォトカの組み合わせは最高!ロシアの友人からリクエストが来るほどよ」というメールが寄せられた。ウォトカで「メロンのもろみ漬け」をいただいたことはないけど、きっと旨いだろうと思う。

 あの!グルメな木野さんもきっと気に入るはず。「バイ、ナウ!」だぜ、木野さん。そうそう、『志賀食品』の女将さんが「木野様に、どうぞよろしくとお伝えください。ブログにもご紹介いただいて感謝です」と言ってました。ありがとうございました。で、もう「バイ、ナウ!」するど?


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阿蘇の『志賀食品』の「メロンのもろみ漬け」。これでお酒がすすむすすむ。

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よそ飯

 また夕べも、よそのお家でご飯をごちそうになった。「旨い鯖寿司が来たよ。ひれ酒もあるよ」と近所に住む従兄弟の嫁から連絡があり、シャンパン片手にひょこひょこお邪魔した。

 ここんちは魚料理が大好き。従兄弟が毎週釣りに出かけるので、活きのいい魚料理がいつも食卓に並ぶ。こういう釣り好きの嫁のどなたも決まって、魚料理が得意である。
 特に煮付けが旨い。作り方は家と同じなのに、調味料もいい加減なのに、どうして味に差がでるのだろう。夕べはあこうの煮付けだった。骨までしゃぶって食べた。

 従兄弟たちは、大津にある『柿の葉寿司本舗』のご夫婦とお友だち。たまに、いい鯖が入ったときだけ店主が「鯖寿司」を作るらしく、従兄弟たちはご相伴にあずかっている。早速頬ばったが、旨いのなんの。寿司屋の品の良い鯖寿司を見慣れている私は、この大胆なボリューム感に圧倒される。酢じめの頃合いもさすがである。

 刺身や馬刺しも並んでおり、酒がすすむのなんのって。ところで、なぜか12月はシャンパンモードになる。一旦飲むと、連日続く。前の晩にはロゼを飲んだが、夕べも飲んだ。その後で、従兄弟がひれ酒を飲ませてくれた。こりゃ、絶対二日酔いになるな、と覚悟しながらコップになみなみと3杯は飲んだ。焼酎のお湯割りも飲んだ。

 しかし本日は、そんなに酒が残っていない。きっと鯖寿司をたらふく食べたおかげだろう。どんどんアンパンマン化していく私。こうなれば、いくとこまでいってやろう!という気にさえなってくる。でもいいのだ。人生そんなに長くないのだから、 おいしいものを食べ損なった、という後悔だけはしたくないのだ。

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身の厚みがすごい鯖寿司。一口では頬ばりきれないほどのボリュームだ。

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シャンパンを持参したが、一人でグイグイ飲んだ。また今日も買い足しにでかける。12月はシャンパンが特においしく感じられるのだ。

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従兄弟がヒレ酒を作ってくれた。香ばしいふぐのヒレと日本酒。焼いたヒレを日本酒に入れると甘みがすごく増すって知ってました?

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ここんちの嫁の煮付けは最高!私が来るという日は、いつもおいしい煮付けを作ってくれる。幸せ、幸せ。

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従兄弟の福永憲幸。来年の春で市役所を定年退職。サンデー毎日となれば、釣り三昧をするげな。フレンチ好きで、家の母と嫁と私の4人でよく食べに出かける。嫁が「原辰徳に似ているでしょ?」というので、母と二人で「んなバカなっ!」と反論。身内の欲目もほどがある。

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わらしべ長者

 知り合いに、阿蘇の『志賀食品』のキムチをおすそわけしようと配達(?)したら、シャンパンやワインをお返しにもらって恐縮した。「返って申し訳ありません」とペコペコと頭をさげながらもちゃっかりいただいてきた。

 どちらも 突然の訪問だったのに、シャンパンやワインを持って待っていてくださる、なんてお洒落な方々なのだろうと思った。我が家にも必ず1本はシャンパンを冷やしているけれど、人様にあげるなんて考えたこともない(しみったれだもん、私)。

 こういうところに、「大人の良識」を感じてならないのだ。なんてステキな心づかいなのだろうと感じ入ってしまう。

 夜になって、「おいしいシャンパンをいただいたから」と近所のお料理上手なおばちゃまにごちそうしようとしたら、またまたおいしい料理を数品持参していらした。
 おかげで贅沢な宴となって、幸せなひとときを味わった。さながら「わらしべ長者」である。

 あぁ、今年も残りわずか。こういう人情の染みる出来事をいっぱい経験させてもらった。ありがたい、ありがたい。

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『プチ・パリ』のつたよ様からキムチのお礼にいただいたワイン。この間「悪魔っ!」と呼んで悪かったな…。つたよ様は、実はとっても「優しい悪魔」なのだ。ありがとうございました、つたよ様。いただいたこのワインは、今年最後の締め切り明けに飲みます。3日後にスタッフと飲みます。

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キラキラ天使

 今日は雪が降った。お昼に料理の撮影があり、せわしなく台所に立っていたら、窓の外にチラチラと雪が降っていた。

 グラフのカメラマンのウッチーが料理を撮影。と、師匠のモリケン一家がいつのまにか、我が家の茶の間に座っている(???)。愛息のマサノブの発表会が家の近所で行われたと、家のバーバにマサノブの顔を見せに連れてきてくれたのだった。

 バーバはマサノブの顔を見ただけで上機嫌。しかし、台所では撮影料理づくりとバタバタ。タロ&ねずはミャーミャー鳴くし、まさに大晦日のような台所の賑わいだった。

 マサノブの顔を撮ってみた。さすが写真家の息子だけに、しっかりカメラ目線である。しかし、やっぱりピンぼけしている。こんなことなら、プロが二人もいたんだから撮ってもらえばよかったと後悔した。

 子どもっていつもキラキラしている。瞳も唇も、ほっぺもキラキラ。まるで天使だ。この天使がどんな少年になるのだろうか。きっと良い子に育つことは間違いない。だって、こんなにもいっぱいの人たちから愛されているのだもの。愛に多く恵まれた子は、絶対幸せになる。

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家ではマサノブを「王子様」と呼んでいる。女王様が従兄弟の孫の「麗」。二人は二つ違い。同じ7月7日の七夕の日に生まれた。みんなから深く愛されながら、すくすく育っています。

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抱腹絶倒のミステリーツアー

 友人の中川ひとみと以前から計画していた「ミステリーツアー」を体験。「暮れの肝試し」と題したツアーのまず最初のミステリーゾーンは、三年坂にある会員制(?)の店、『ニューひまわり』だ。

 ビルの階段を上った途端、いきなり昭和ゾーンに突入。看板には「スタンド&スナック ニューひまわり」と書いてある。扉を開けると期待通り。まさに、昭和50年代にワープしたかのようである。

 親子で店を切り盛りするママの胸には赤い花。「わたくし、町会議員候補でございま〜す」と、のっけから選挙バージョンのトークで殺(や)られる。
 綿菓子のように高く編んだ髪、長いつけまつげ(100円ショップのものを愛用)、ショッキングピンク色のニット。奇妙な小動物のようなママの動きが私の目を釘付けにする。

 はてさていったい、ここのママをどんな風に書いたものか。もはや、私の筆の力のなせるところではない。これは絶対的に映像でない限り、その面白さと不気味さを伝えることは不可能だと観念する。

 しかながら、このママのトークはプロ中のプロ。一瞬のまばたきも猶予させないエンターティナーぶりには感服。酒棚には懐かしいセブンスターのご当地ラベルが琥珀色に変色して張ってある。と、右の棚には数本の空きボトルにお花が添えて…。
 「ここはみんな死なした人たちのボトル。毎日、『なんまいだ』と手ばあわせよるばってん、年々増える一方で、飾りこなさんとたい、ぎゃはは」とママ。店ではこのスペースを「納骨堂」と呼んでいるようだ。

 トイレに行こうとして尋ねると、「あの大理石のドアの向こうばい」と教えられる。確かに、今では手に入らないような大理石を模した壁紙がドアに貼られてあった。狭いトイレの中には、カサブランカの花々が所狭しと飾られており、まさに「お盆の仏壇の賑わい」だ。
 アップテンポで矢継ぎ早に展開されるブラックトークは紹介し尽くせない。とにかく、お腹がよじれるほど笑った。

 お化粧をバッチリしたママの顔を写真におさめたものの、正面のカットはグロテスクで、みなさんがお食事前とあっては申し訳ないと横向きのショットをアップしてみた。
 だが、見ようによっちゃオードリー・ヘップバーンに見えないこともない。「若かときはよかおなごだった」と自負するママの口車に乗せられて、どうやら、私たちの感覚も完全に麻痺してしまったようだ…。

 小一時間、笑って笑ってあごと脇腹が痛くなった。おかしくておかしくて、本当に殺されかけた。さて、この 『ニューひまわり』を皮切りに、私と中川ひとみのミステリーツアーは始まったばかりである。続編は、後日ブログにアップすることにする。

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『ニューひまわり』のオードリー・ヘップバーン。一度、ママのトークの洗礼を受けてみるといい。こんな凄腕の芸人、いまどきいない。おそるべし、ミステリーツアー…。

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寿司屋「魚よし」

 夕べは寿司をごちそうになった。ここんとこ、美食づいている私である。
 「どこの寿司屋にする?」と言われて、すかさず「『魚よし』でっ!」と即答した私。「ANAニュースカイホテル」の横にある『魚よし』は、お気に入りの寿司屋のひとつだ。一度だって自分でお金を払ったことはないけれど、ここのカウンターでおいしい肴と酒、そして寿司をいただくのは最高裁判所なのだ。

 京都で修行をした若い店主が出す料理は一流のものばかり。素材の目利きの良さと仕立てが食通に大人気の寿司屋である。
 何より、若い大将の接客が気持ちいい。元若乃花に似ているから私は「お兄ちゃん」と呼んでいる。たまにしか行かないのに、縁遠さを感じさせない配慮ぶりはさすがだ。

 トロ、しめさば、鯛の刺身からいただいた。次に白子入りの茶碗蒸し。寒い夜に体を暖めるためのメニューの出し方はさすが。

 緋扇貝の焼き物が出された。身の厚いそれにタレをちょいとつけてサラッとあぶって唐辛子をふってある。ひとたび口に運ぶと、えもいわれぬおいしさに感動する。こういう料理の酒は辛口のシャブリの白ワインに限る。

 やおら鯛の酒蒸しが出される。これがまたダシのきいた良い味。なお、白ワインは続き、2本もあけてしまった。
 待ってました!とばかりにカニクリームコロッケが登場。これがしっとりとしてクリーミーでカニ肉がいっぱい入っている。まさに、驚くほどのおいしさである。

 さてそろそろ、という頃に寿司が出される。この頃合いの良さといったら。しかもウニだ。私の大好きなウニだ。わ〜い、ウニだウニだ。昆布締めも出され、「今夜、死んでもいい!」と何度も思った私である。

 最後の〆が、『魚よし』名物の「揚げそうめん」。その名の通り、揚げたそうめんにダシのきいたあんかけがほどこしてある。これをパクついてフィニッシュ。あぁ、幸せ。支払いを気にせず寿司のカウンターに座るなんて幸せこの上ないものである。

 もうブクブク太ったってかまわない。おいしいものを我慢して食べられないくらいなら、死んだほうがましだもの。
 さて年内の美食予定は、聖夜につたよ様の『プチ・パリ』での会食、ステーキをごちそうしてくださるお話もあるし、割烹会食も入っている。さっさと締め切り片付けて、年内いっぱい力の限り食いまくるのだ!し・あ・わ・せ。

 

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トロのおいしいこと。最近、上質のトロによくよくご縁がある私。

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緋扇貝の焼き物。これがおいしいのなんのって。

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鯛の酒蒸し。もうお腹はいっぱいである。でも、おいしい。

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ウニの軍艦巻き。ウニが口の中でトロリと溶ける。

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『魚よし』の「お兄ちゃん」。若いのにしっかりとした腕を持つ、五代目。嫁さん募集中です。

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イケメン彼女募集

 近頃、イケメンのくせに彼女のいないヤツがまわりに多い。けっこういい感じなのになぜ女がいないのかと思うのだが、仕事で忙しかったり、会えなかったりして結局ふられてしまうんだとさ。

 『どろんこ塾』の制作会社の御曹司である横田コースケ君もその一人。このブログで彼女を募集してほしい!とお願いされ、ご紹介することにする。

 さて、彼はどんな男性かというと。とにかく優しい。『どろんこ塾』の子どもたちからは大人気だ。特に女の子。「コースケ、コースケ」と呼び捨てにされながらも、そこにしっかりとした愛があるのを感じる。ま、クルーがおじさんばかりなのと私なので、コースケに人気が集中するのはよくわかるが。

 次に、真面目である。かといって、クソ真面目な不器用な男とは違う。お父さん、お母さんにしっかり躾られているから、きちんと大きくなっている。

 セールスポイントは、なんといっても顔だろう。基本的にいい男の面構えである。それにャラチャラしてなくていい。

 ではなぜ、彼女がいないのか…?何か変質的な問題でも…?と思ってしまうが、たまたま現在空き部屋だということらしい。そこで若い女性の皆様、チャンスです。彼とおつきあいをしたい!と思われる方は、このブログまでコメントをお寄せください。

 彼は25歳のお年頃です。お相手の年齢上限は、上は40歳、下は16歳、というところでしょうか。ストライクゾーン、けっこう広いでしょ?
 どしどしお寄せください。塾長、待っとるば〜いっ!

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横田孝輔。25歳。学園大卒。放技エンターティメントで、テレビ番組制作に従事。主な番組「痛快!どろんこ塾」、他、RKK、TKUの夕方番組を担当。父、母、妹の4人家族。放技エンターティメントの御曹司で末は社長だ!どうだ!これでっ!

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天使との出会い。桃雀にて

 仕事に追われる師走。バタバタと追いまくられているときに麗しい天使に出会った。友人の意匠家、永井直美さんのアトリエ「桃雀」にお邪魔してお茶をごちそうになっていたら、愛らしい天使の姿が目に飛び込んできたのだ。なんと清廉な表情なのだろう。「リヤドロ」であった。スペインが誇る陶器の芸術である。

 このアトリエには、季節ごとに永井直美のコレクションが飾られる。彼女のセンスのステキさもさることながら、そういった日々の生活の美意識というものにいつも感心させられるのだ。

 彼女の「本物を知っている」おめがねにかなったものたちだけが、このアトリエには置かれている。それを、こうやってたまに眺めると心が潤っていく。

 京都と熊本を行ったり来たりの大忙しの意匠家・永井直美さんを写真に収めようとしたが、本日は撮影禁止。素顔もまたステキなのだけど、彼女の美意識が許さないのだろう。次回は、お着物をお召しになった美しい彼女をご紹介することにしよう。

 今「桃雀」には、和と洋が融合した、華やかなクリスマスが彩られている。

※意匠家・永井直美さんのブログをリンクしました。ステキな世界をご覧ください。

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永井直美さんのコレクション、リアドロの天使。彼女も私と同じミッションスクールを卒業しているが、その美意識は雲泥の差である。

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美しいクリスマスのデコレーション。桃雀は艶やかな「緋色」こそが似合う空間だ。

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割烹ケービィ

 KABの門垣会長のお宅で、ごちそうをいただいて来た。酢じめさば、ハモ焼き、ケービィパスタにケービィビーフン。どれもみんなみんな本格的な味で、すごくおいしかった。グルメらしいケービィ様ならではのメニューである。トレビアン!

 『プチ・パリ』のつたよ様の号令で、ケービィの自宅でこの会が催された。参加者は橋本会長、つたよ様ご一家と坂田っち(プチ・パリ)、かおりん、モリケン、私と母、そして、偉大なるケービィの母上様、である。このお母様が御年94歳にもかかわらず、ウイットに富んだステキなおばあちゃま。さすが、門垣会長を育てられた母君、矍鑠(かくしゃく)としておられる。

 我が家からは母の手作り料理を三品、モリケンとかおりんがワイン、橋本会長のオーガニックワインとケーキ、そしてつたよ様ご一家からも中華料理と、生牡蠣が持ち寄られた。
 ワインは7本ほど空けただろうか。あっという間に、ワイワイガヤガヤと飲み食べ尽くしてしまった。さすが皆様、話題づくりがとても上手。話が途切れることがない。笑って食べて、また笑った笑った。

 ところで今回私は 、つたよ様から愛称をかえられた。「ばってんナタリー」から「こけし」に源氏名替えだ。私の顔が丸くて「こけし」のようだからだとか。門垣会長にいたっては「なんね、もー、ケービィは!」と呼び捨てだし、この私がどう拒否をできようか。つたよ様を拒むことは世界を敵にまわすことと同じ。ただ、つけられた「こけし」に、他に変な意味が込められてないことを祈るだけである。

 大好きなみほ先輩も来る予定だったが、残念ながら都合がつかず、大阪でこの宴を見守ってくださり、夜中、酔っぱらって事の始終をご報告したことだった。

 みんなで、また集いたい!と約束して別れた。次の日早くに、つたよ様から電話がよこされ、「今日もがんばるばい!」と気合いを入れられ、みほ先輩からは「ゆうべはご苦労であった」と電話でよしよしをしてもらった。
 目指す女性がすぐ近くにいてくれるのはありがたい。ステキな女性になるヒントをいっぱいもらえるからだ。それにこんな大人の宴で、また、いろんなことを教えさせてもらった。感謝。

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門垣会長の料理をみんなで食べた。少し風邪気味にもかかわらず、みんなのためにおいしい手料理をふるまってくださった。感謝。

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つたよ様。ピンぼけしている。「なんや、この写真!おい、こけしっ!」と怒られるだろうな、きっと。いや、絶対…。

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門垣会長の母君。とっても可愛らしいおばあちゃまである。隣は橋本会長。

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可愛いでしょ、私の愛するかおりんです。家の母とモリケンと、仕事中の私を拾って車を走られてくれた。優しか子なんです、とっても。

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つたよさんとこの「坂田っち」がむいてくれた生牡蠣。ケービィの料理は撮る暇がないほど、あっという間にみんなで平らげてしまった。

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銀しゃり

 炊きたてのご飯をすぐさまおにぎりにする。中には母ちゃん手作りの梅干しを入れて。こうしておくと、小腹が空いたときに、パクッと食べられる。

 小さい頃から、おやつにお菓子など食べず、おにきぎりを食べて私は大きくなった。ぱーちゃんのおにぎりは「ご飯の友」をまぶしてあった。学校から帰ったら、ばーちゃんのおにぎりを食べながら、お小遣いを握りしめて駄菓子屋に走ったものだった。

 家では相変わらず、そうやっていつもおにぎりが作ってある。旅行に出かける朝などは、いつもおにぎりを持たされる。いつもモリケンと空港の搭乗口前でパクつく。

 今日も朝から、母が炊きたてのご飯をおにぎりにした。新米の艶と甘さ、ほどよい塩加減に梅干しの酸味。寝起きにもかかわらずパクついた。「朝から飯粒を食べていると、一日中元気がでる!」と母は言う。確かにそう思う。

 そう言えばパリで、ファッション界の大御所である田山淳朗さんとお話したとき、熊本から母校の生徒たちがパリで行われた柔道大会にやってきて、田山さんは生徒たちに食事をごちそうしたが、残念なことに負けたそうな。
 そのとき、「ご飯を食べてなかったから負けた…、と言われてね。こっちは豪華なフレンチをごちそうしたんだけれど、日本人はやっぱり米粒なんだね」とケラケラと笑い合ったことを思い出した。

 そうなんだよね、日本人は、やっぱり米粒で力が湧く。だから今日も、ご飯を食べる。だから炭水化物ダイエットなんてとんでもない!ちなみに私は、炭水化物ダイエットとは、ご飯だけ食べ続けるとやせるダイエット方法だと勘違いした過去がある…。

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炊きたてのご飯を母がおにぎりにした。まだ、おにぎりから湯気が上がっている。ハフハフいいながらパクついた。

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女王「麗(うらら)」様

 我が一族の女王「麗(うらら)」様がこのたび七五三のお祝いを迎えられた。きれいなおべべをお召しになって、ご披露をしにあそばされた。かわいいのなんのって。

 しかしながらこの麗様、誰に似たのか、気が強い。男の子のような女の子になっておくれ!と赤ちゃんの頃から言い聞かせた私がいけなかったのか、想像以上のたくましさである。
 みんな彼女の前ではしもべ。けれど、子どもはこのくらいあってちょうどよろしい。ママやパパの顔が見えないだけでメーメー泣いてるような子はいかん。大きくなってから、しゃばでの競争に勝てない。

 私も小さい頃は、ばーちゃんに「ケンカだけは負けるな!」と言い聞かせられてきた。お勉強で一等とらなくてもいいから、とにかく強くなれ!男にゃ負けるな!と教えられてきた。

 思えば、これこそが大事な教育のような気がする。どんなにいい大学に出て、いい企業に就職しても、精神力が弱いだけで「心の病気」になる人は多いもの。でも、心さえ強くあったら、人間努力でどうにかなっていくものだ。

 世の中には嫌なことはいっぱいある。そのたびに落ち込んでいたら心がもたない。けれど、痛みを知ることは大切。それによって、思いやりが生まれるもの。何よりたくましくあること。これが一番。

 麗、このまま一直線に大きくなれ!ケンカにゃまけるな!そしてほがらかであれ。とこしえに、幸せであれ!

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女王「麗」様のうっしっし顔。コロコロと太っています。

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女王「麗」様はよく食べます。みかんの早食い、得意です。

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女王「麗」様。何かたくらんでいるのでしょうか、ニタリ顔です。

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金のなる木、の花

 金のなる木を置いているお家はけっこう多い。中には、幹に5円玉をくぐらせて、まさに金が木になっている状態のものも見かけたことがある。ところが、金のなる木の花が咲いていたのを見たのは、初めてである。

 阿蘇の『志賀食品』の女将に会いに店に立ち寄ったら、店先にあった金のなる木に花が咲いているではないの。薄桃色の小指の先くらいの大きさで、愛らしい星形。金平糖のような姿で咲き誇っているのだ。思わず写真に収めた。なんか、いい運が舞い込んできそうで。

 暮れになるといつも宝くじを買うかどうか迷ってしまう。買いもしないのに、1億円当たったらどうするべ…などと、ニタリ顔でいろんなことを想像してみる。

1 1億円当たっても仕事は続ける。
2 外車、買おうかな。800万円くらいの。でも、今ので充分だからもったいないか 。
3 半年ほど海外旅行したい。けど、帰国したら仕事がないだろな。
4 1度でいい。100万円分ほど洋服を一気に買いまくりたい。
5 パソコンの新しいの買いたい。
6 フレンチ、寿司、イタリアン、割烹で食い歩きしたい。でも1ヵ月で飽きるだろな。
7 靴を買い換えよう、バッグを買い換えよう、カメラのレンズを買い足そう。

 結局、貧乏性だから、せいぜい使って500万円ってとこだろう。そもそも、1億円などという大金がどんくらいのものか、検討もつかないもの。それに、大きな買い物ってしたことないから、感覚が追いつかない。さて残った9500万円は…というと、やっぱり貯金するだろうな。

 そうそう、お友だちにいい思いをしてもらうのを忘れてた。フレンチがいいですか?割烹がいいですか?いえいえ、ランチじゃございません。夜の贅沢なディナーをご用意いたしましてよ。しかしながら、定員は20名様までとさせていただきます。早いもの勝ちです。

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これが金のなる木の花です。お金に花が咲く、なんかいい縁起を担げそうでしょう。プリントアウトしておサイフに忍ばせておいてみてください。宝くじが当たるかもしれません。当たったら私にフレンチをごちそうしてね!

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冬枯れの山にて

 すっかり冬枯れの佇まいの阿蘇。山肌がラクダの背中のようで、そのなだやかな稜線は、人の目を心をリラックスさせるものなのだな、としみじみ眺めてきた。

 前回来たときは、母の誕生日を久重にある『アマファソン』でお祝いしようと、錦秋の風情を堪能したが、今回はすっかりその様子が様変わりしていた。

 冬枯れの高原の光景もまたいいものだ、と思う。枝や幹があらわになると、脈々と流れてつながる命の証が見える。その隙を支配するように、静粛が漂う。その様は、とても凜としていて、神々しささえ感じるのだ。

 九重から筋湯温泉に降りてみた。秋の紅葉シーズンを終え賑わいはすでにないが、ところどころから立ち上る湯けむりに情緒を感じる。温泉街に一軒だけある、よろずやの女将さんが、私たちに気さくに声かけてくれた。
 「小松地獄に行くといいよ。生卵を持っていって蒸し卵を作って食べるといい。あいにくうちでは卵は売ってないけど、ごめんね」

 早速、小松地獄に行ってみる。そこは島原の雲仙地獄と良く似ている光景だった。熊本にもこんな場所があったのだと少しばかり感激した。カップルがちょうど卵を蒸し終えていた。一個いただいて食べると、半熟のほどよい味だ。黄味に少しばかり塩分を感じておいしい。次回は、生卵を持って蒸し卵を作って食べようと思う。

 一通り取材を終えて、気がつけば昼食をとっていない。黒川温泉まで降りて、合鴨そばを食べた。まず、ザルそばでいただき、今度はふくよかな鴨のダシをそばにかけていただく。少し冷えた体に温度が戻っていく。

 おいしい合鴨そばをすすると、師走の匂いを感じる。考えてみれば、あと3週間もせずして、新しい年が明けるのである。一年はあっという間だ。今年も振り返る暇もなく突っ走ってきたように思う。しかし、去来するものを思うとき、胸に迫る痛みなどみじんもない。いい一年であった証だと思う。


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寒々とした高原で、ススキの穂が風に揺られていた。どんよりとした雲が広がる。冬の気配があたりを支配する。


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カフェかと思いきや、珍味屋さんのメニュー。瀬の本カフェ・オ・レと黒砂糖入りのシュークリーム。優しい甘さがしみじみ染みる。

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南小国にあるそば屋『沙羅』でそばを食べた。コシのあるのど越しのいいそばだった。

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合鴨汁。これをそばにかけて食べる。ふくよかな香りのダシのおいしさは抜群。これに柚子胡椒を加えてそばと一緒にすする。えもいわれぬ旨さ。

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江戸

 バタバタと江戸さ行ってきた。浅草、谷中、根岸、千駄木(谷根千といわれている人気スポット)と、どこもまだ昭和の香りが漂っている界隈を取材した。こんなところに来るとホッとする。人情味というのが濃く残っているところだからだ。

 東京というと、六本木、代官山、青山、銀座がよく行く場所だった。若い頃は自由が丘なんて街も大好きだったが、今回は取材とあって、昭和の香りのするところがピックアップされ、また、あらたな東京の魅力を感じた次第だった。

 そんな東京はとても好きな街だけど、やっぱり、数日もいると呼吸がおかしくなってくる。たとえどんなに忙しくバタバタしてても、故郷の熊本の空気が体に合う、とつくづく思う。

 たまに行くから江戸はいい。地産地消ではないけれど、熊本生まれの私は、熊本の水と空気と食べ物と熊本人といる方が心地良い。

 帰りは築地市場で寿司を食べてきた。いつものように、テリー伊藤さんの実家の厚焼き卵を買って帰る(家のスタッフが大好きなのだ)。京都から戻ってすぐさま東京へ。やっと、熊本でゆっくり出来る。
 というのもつかの間、今から、デザインラフのプレゼン。朝早くからデザイナーとバタバタと調整しながら、もうすぐ完成しそう。気に入ってもらえるといいのだけれど。
 プレゼンを終えると、明日は阿蘇で一日取材。あぁ、見積もりも今週中に出せ、と言われていた。あぁ、PEAPの表紙もあげねばならぬ。「ゆっくり」なんて当分できそうにない。でも、がんばるのだっ!

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「谷中銀座」と呼ばれる通り。あちこちにお総菜屋さんがあり、おいしい匂いがいっぱい。テレビなどでお馴染みの「肉のサトー」の「谷中メンチカツ」は最高!揚げたてをほおばってきた。

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浅草の洋食の「ヨシカミ」のオムライス。ここも老舗の洋食屋さん。近頃、羽田空港に支店ができたが、浅草で食べるのではおいしさが違う。

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築地市場の中の寿司屋さんで、握り寿司をごちそうになった。お腹いっぱいになって帰って来た。

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英太郎の結婚式

 京都から戻った次の日、タレント・英太郎の結婚式に出席した。

 そりゃそりゃ、ゲストのメンバーのすごいこと。熊本の芸能人が一堂に会したようなショーのような結婚式だった。あたしゃ、林家パー子状態。写真はモリケンと弟子のあこが担当しており、これまた豪華なスタッフ。ブログ用の写真を二人にとってもらった。なんて贅沢。

 坂本スミ子先生がお歌いになれば、玄海竜二さんが踊る。メグちゃんが歌えば、ばってん城次さんたちのステージと、3時間半があっという間であった。

 本当は当日にブログをアップしたかったのだが、結婚式の翌る日はナレーション撮りや打ち合わせで一日いっぱいいっぱいで、翌日から東京で、今戻ってきたところ。

 さすがに体力は玄海竜二である。けれど、アップしていない日にもかかわらず、アクセスをしてくださった方に申し訳ないと思い、残ったわずかな気力と体力をふりしぼってブログをアップしてみた。以下、写真はモリケンとあこよりご提供。
 明日から、また元気に、楽しいことをお届けします!

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玄海竜二さんと松永壮と。玄海さんに私が撮った写真をダメだしされた。そこで、忙しいモリケンをひっぱって来て、撮ってもらった。たいが楽しかった!




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テレビタミンでお馴染みの料理家・たえちゃん先生とRKKの看板アナウンサーきむかず、そして後藤たまきちゃん。たまきちゃんは、翌日、同ホテルで松田聖子のディナーショーにいったげな。

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KKTの営業局長の福原先輩と、制作局長の井上誠一朗氏。このお二方とは、ときどき飲んだくれる。男ぶりのいいおじさんたちである。

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まるで恋人同士のようでしょ?RKKの木村和也アナウンサーと。彼のウイットに富んだ軽快でセンスあるおしゃべりが大好き!

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本橋さんと「もっちゃん一番!」をする私。テレビでは「いのしし」と私のことをいじるけれど、本当はとってもとってもナイーブで優しい方。大好き!

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京都。女3人

 京都の2日目の夜。先輩が私と友だちを(二人とも先輩の妹分)有名料亭に誘ってくださった。平安神宮近くにある『六盛』。家庭画報などでは広くお馴染みの料亭である。

 先輩は先にみえていて、遅れながらの私たちの到着も笑顔で迎えてくれた。ビールもそこそこに、白ワインで宴は始まった。
 料理が運ばれる前に屠蘇がふるまわれる。酒器は女将さんのお道具だという。こういった店で、このような特別待遇をしてもらえる客は少ないのだ。

 やおら料理が運ばれてくる。前菜は12種類。月によって前菜は変わるらしい。12月は、一年の締めくくりということで、12干支の器に12種類の前菜が盛られている。フタをとり食べるのがもったいないほどきれい。12種類の器の絵合わせを楽しむようにして、ワインはすすんでいく。

 お造りの繊細な甘さが舌に広がっていく。次にフグの白子焼きが出された。ホクホクとまったりとした食感の白子の風味といったら。
 何よりスッポンの揚げ出しは最高だった。その後で出されたのがスッポンのダシでとった鍋。水菜のシャキシャキした風味と、そのダシのふくよかな味は、忘れられないほどの味となった。

 越前ガニが登場した頃は、お腹はいっぱいのはずなのにいくらでもいけるのだ。懐石はこれまで随分いただいてきたけれど、少しも胃にもたれることなく、それより胃袋の容量まで計算し尽くされた配慮はさすがだと思う。

 『六盛』の女将さん(大女将のお嬢さん)が気立てのいい方で、私たちの会話の間を気遣いながら、おしゃべりにつきあってくださる。夕べの茶屋で教えってもらった茶屋遊びを酔った私たちが披露すると、先輩に大受け。女将さんにも大受け。

 高級料亭ではかしこまって食べてしまいがちだが、ここでは、陽気に浮かれておいしい料理と酒を味わう。先輩と一緒にいると、こういう場所での本当の粋な楽しみ方を教えてもらえるのだ。なんて恵まれた環境にいるのだと、つくづく思ったことだった。

 なんと女3人でワインを3本もあけてしまった。けれど、悪酔いひとつせず、楽しい楽しい夢のような京都の夜が更けていった。

 熊本に戻ってから、先輩に深く頭をさげながらお礼の電話をした。「良かった、良かった」と先輩は弾んだ声を聞かせてくれて、次は金沢を満喫しようと、言ってくださった。女3人の贅沢優雅三昧は、まだまだ終わらない。

 この贅沢を味わうためにこそ、がんばろう!と、俄然やる気が出てきた。お洒落だってもっともっとしたくなって、帰りに大阪に立ち寄って、スーツや洋服や小物をしこたま買って帰った。荷物はひどく増えたが、なんとも心が充実した3日間であった。楽しかった!

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『六盛』の宴は、屠蘇で始まった。

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12干支の器の中に、からすみや珍味が入っている。開けて食べるのがもったいないほど。

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ひとつひとつを、ゆっくりと味わう。目にも艶やかな前菜。

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お造り。トロは先輩の分まで食べてしまった。

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白子焼き。これ最高!先輩の白子も半分もらって食べた。1,5倍は食べた食べた。

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スッポンの揚げだし。えもいわれぬ美味しさ。スッポンで元気がみなぎった。

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スッポンのダシでとった鍋。水菜のシャキシャキ感がたまらない。豊かな味だった。

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越前ガニ。こういう贅沢は、心をすみずみまで潤すのだ 。

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3人でワインを3本もあけた。ずーっとずーっとおいしかった。楽しかった。幸せだった。最後はご飯、そしてフルーツ、生菓子と抹茶でしめくくられた。
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『六盛』の女将さんと。気立てのいいステキな女性。大好きな先輩の写真もあるが、「出すな!」と言われている。残念。

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新しい仕事

 昨日はラジオだった。おとといはテレビのお仕事。その前は新聞の締め切り。スイッチが変わる変わる。最初は、ラジオやテレビで戸惑ったり緊張したりしていたけれど、数年もこうしてやらせてもらっていると、人間何でもやりこなせるものだ、と思う。

 たまに、もし他の仕事をしなければならなくなったら、何をするだろうか…と思うことがある。もうこの年だから、かなりの制限がかされる。

 決して無理であろうと思われる仕事をあげるとすれば、まずテレビ局の受付。これは若くて笑顔がステキな女性でなければならない。誰からも愛されるような柔らかい雰囲気をもってなければつとまらないもの。
 次にRKKの『ミミーキャスター』。ピチピチの最もはじける年頃の女の子たちが、くまなく熊本を巡って、情報をお届けするあの可愛らしい集団だ。大学(短大)を卒業してミミーキャスターとなるが、おつとめは3年間と決められている。これまで多くのミミキャスターが卒業し、さまざまな分野で活躍しているようだ。

 ま、当然ながらこれらは無理だとして、私のこれまでの経験を生かすとすれば、数多い人脈しかない。とすれば、水商売がいいだろう。

 小料理屋はどうだろう。酒の肴の知識はある。カウンターだけの店にして、男前の板さんを一人雇えば、女友だちが彼を目当てにやってくるとみた。
 知り合いのおっさんたちをひっぱるには、年頃の女の子が必要だ。「花ちゃん」みたいな愛称をつけておさげでもさせれば、おっさんたちは鼻の下を伸ばしながらノコノコとやって来るだろう。
 料金はそこそこ。高くもなければ安くもない。あんまり高いと敬遠される。けど安いと味がまずいと思われる。そこそこ。これが店の品格をそこそこに保ってくれるはずだ。

 「いつもの」。これが最も大切。酒も肴も、客のそれぞれに「いつもの」というオリジナルを持たせるのだ。特別感と安心感。これを味わいたくて客はやって来るのだから。店の名前は決めてある。「福」だ。ひそやかな幸せにあふれていそうではないか。

 なんだかいけそうな気がしてきた。ただ問題なのは、知り合いのおっさんたちが次々に定年を迎えることだ。会社の帰りの一杯、が遠のくのは必至。高齢化が店を圧迫するだろうな。

 今に思えば、もっと若い男性たちとつきあっておくべきだった。だがもう間に合わない…。

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RKKの受付にいる光田友美さん。いつも愛らしい笑顔を向けてくれる。お仕事中のところをパチリ。

Photoミミキャスターのお二人がスタジオに遊びに来てくれた。このはじける若さに、私は毒舌で応戦。いじられてもビクともしなかった彼女たちだった(笑)。

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免許更新

 あぶないところだった…。ずーっとバタバタで、免許更新に出かける時間がなかった。11月6日が私の誕生日。前後、1ヵ月の間に免許証を更新しておかないと、重い講習がかされることになる。今日は12月2日。あと4日でアウトだった。

 熊本免許センターに朝の8時30分に到着。しかし、立派な建物だな、といつも思う。まるで空港のようだ。ロビーの天井も高い、大きな窓ガラスの向こうには機体がよこたわっていそうで、椅子で待つ人たちが旅人のように見える。しかもフロアにロープがはられている様は、さながら搭乗手続きの光景…。

 だが、空港と違うのは、ここに集っている人たちが個々で存在していることだ。空港で見かける見送りのシーンや、複数人で会話をしている姿が見られない。不思議なことに、会話というものがどこからも聞こえてこないのだ。

 免許更新に来ている人たちが所在なく講習時間を待つ孤独な時間は、座り心地の悪い固い椅子に座り、言葉も通じない国の空港でたった一人でトランジット待ちをしている気分に近いかもしれない。

 けれど、名前も顔も知らない人たちだが、それでも、少なくとも、同じ月に生まれたり誕生日が一緒だったりするかもしれないわけで、そう考えると、何だか妙な親しみを感じたりもする。

 そんなところへ、「かずさん!」と声かける女性が。なんと、ヘアーメークオフィス『パレット』のゆきちゃんじゃないの。「おーっ!」「きゃー!」私たちは思わず手を取り合った。いつも会っているのに、こんな場所で遭遇すると異常に親しみが増す。どっかの遠い海外の空港で奇跡的に出会ったような喜びを覚えた。

 講習は60分。「話が面白くなくて申し訳ありませんが、眠らないように」と冒頭のお約束のようなご挨拶は、もはや免許センターの伝統文化のようなものである。
 始まって5分もたたないうちに襲われる睡魔と戦いながら、ようやく私の免許更新は終了したのだった。ちなみに熊本は安全ベルト装着率が日本一らしい。職員の方が、モラルが向上したのだ、と喜んでおられた。
 さて次は5年後か。今度はゴールドを目指そう。講習は30分、という特典狙いだ…。

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まるで空港のような空間。みんな端っこに座るか、ぽつんと真ん中に座る。

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パレットのゆきちゃんにバッタリ!見て!彼女の嬉しそうな顔。こんな場所で会えると、手に手をとって亡命したくなってくる。

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資料がいっぱい手渡される。これって、希望する人だけもらえるようにすればいいと思う。いったいどれくらいの人たちが、この本を熟読するだろうか。キャラクターを使ってまで読んでもらいたい!という努力は理解できるけれど、この分の制作費を削って、更新手続き料と安全協会入会料を安くしてほしいものだ。仕分け人にチクってみようかな。

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心が満たされた夜

 夕べは、ケービィとかおりんと三人で優雅にディナー。生ガキを食べさせてくれる、というケービィのお言葉に甘えて、かおりんと私は寄生虫のように『プチ・パリ』に集合した。とそこへ、私の大好きな先輩兄妹と一緒になって、みんなで盛り上がった、盛り上がった。

 何しろ、『プチ・パリ』の名物マダム、つたよさんのキャラの濃いこと。いや、「つたよ様」と呼ぶべきだろう。ケービィだろうが、えらい会社の会長さんだろうが、元総理だろうが、マダムの手にかかればみんなしもべのように従順になる。私なんて、つたよ様にとっちゃ、虫けらも同然なのである。
 と言うと誤解があるが、つたよ様は肝っ玉母ちゃんで情に厚い人。好き嫌いがはっきりしていて、それが潔くて気持ちがいいのだ。

 実はこの日の午前中に、つたよ様に「パリで食べたあの春巻きが食べたい!」と電話を入れておいた。「あんたねー、今日の今日でできるかっ!」と言い放ちながらも、「時間があったら作っといてやるけんね …」と実は優しい。

 私が所望する春巻きは、以前にブログでもご紹介したが、パリの中華料理店で出されるベトナムと中国の味覚がまざったようなもの。揚げたての熱々にミントの葉を添えてレタスで包み、酸味のあるタレにつけて食べる。パリですっかりこの味にはまり、以来、渡仏するたびに「食い溜め」している大好物である。

 テーブルに出された待望の「パリの春巻き」を食べたとたん、サンジェルマン・デュ・プレの『ラ・カントン』のあのテーブルへとワープしたようだった。

 私の好きなお姉ちゃん分の橋本みほ先輩とは、今度、京都でゆっくり落ち合うことになっていたのだが、ゆうべ偶然に会えてひどく喜んだ。先輩のお兄様は、誰もが知る有名な会社の会長さん。見聞の深い方で、ゆえにおしゃべりのセンスも抜群。

 我らの愛おしいケービィは終始ご機嫌のもよう。ふいを突いたように毒舌を放たれるも、言葉の底にある会長のその優しい人柄がしみじみと伝わってくるのだ。つたよ様を中心に、みんなでおいしいものを囲んで、実に幸せなひとときに酔った。

 今月もまた、ケービィの自宅で、おいしいものパーティーをこのメンバーでやることが決まった。今度はうちの母ちゃんも連れて来い!と言ってもらい、母ちゃんは手作り料理を持ち込むぞ!とやる気満々。心がとても満たされた夜だった。感謝。

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左端が「つたよ様」。みほ先輩、ケービィ、かおりん。みんなのこの笑顔。とにかく笑った笑った。笑いすぎて、殺されかけた。

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これがどうしても食べたかった、パリの春巻き。そのおいしさは断然!ただし、誰でもオーダーできるわけではありません。あしからず。

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鴨のグリルと、ホワイトソースのチンゲンサイ。これ、最高!ワインも飲んだ飲んだ、飲みまくった。

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えらい会長さんにこんなポーズをとらせてしまった。実は、B型。「ブログにアップしていいですか?」とちゃんと許可はとってある。

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揚げたての春巻きを食べて、「熱い!熱い!」とあわてるケービィ。つたよ様が皿をもってきてくれて「これに吐き出しなっせ!」とすすめるも首を振って食べてしまった。つたよ様曰く「ヤケドしたていうても、責任とらんけんね!」。さすが…。

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つたよ様は日が明けて12月1日が誕生日。これはつたよ様のために焼かれたケーキ。そのろうそくをつたよ様が吹こうとして、みほ先輩が吹く。「もー!」と怒るつたよ様。ではもう一度…と火をともすも、またみほ先輩に邪魔される。おにいちゃまの会長が、「みほ、すんな!」と真剣にたしなめる。みんな子どもみたいで楽しい!

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